良好な決算を続ける株はホールドすべきか?
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
投資の世界では
「良い決算を続けている株はホールドしておけ」
というアドバイスをよく耳にします。
この戦略が本当に有効なのか、そしてどのような状況でこの格言を適用すべきなのかを理解することは重要です。
本記事では、このテーマについて深掘りし、具体的な事例を交えて調べてみました。
それではどうぞ!
最初に:良好な決算とは?
まず、「良好な決算」とは何を指すのかを明確にしましょう。
一般的には、以下のような指標が良好な決算とされます。
売上高の増加: 企業の収益力が向上していることを示します。
利益の増加: 純利益や営業利益の増加は、効率的な経営を示唆します。
EPS(1株当たり利益)の向上: 投資家にとって重要な指標で、企業の収益性を示します。
健全な財務状況: 低い負債比率や十分なキャッシュフローなど、財務の安定性を示します。
来期や、通年のガイダンスが予想よりも決算期に会社が出す数字が上である
これらの指標が一貫して改善している場合、その企業は堅実な成長を遂げていると評価されます。
これらが1つでも欠けている場合、特に売り上げ高、EPS、ガイダンスのうち1つのミスした場合は、決算はミスということで基本売りになります。
高決算の銘柄をホールドするメリット
1. 複利効果の享受
株価が上昇し続ける企業に長期間投資することで、複利の効果を最大限に活用できます。再投資によって資産が加速度的に増加する可能性があります。
2. 配当の受け取り
安定した業績を持つ企業は、定期的な配当を支払うことが多いです。ホールドすることで、継続的なキャッシュフローを得ることができます。
3. 市場の変動に左右されにくい
長期的な視点で投資することで、短期的な市場の変動に影響されにくくなります。企業の基礎的な価値に焦点を当てることができます。
ホールドするリスクも当然あります
1. 市場の変化
そもそもリスクがない投資などありません。
業界の急なトレンド変化や技術革新など、外部環境の変化により企業の競争力が低下する可能性は大いにあります。
良好な決算が続いていても、将来的な成長が保証されているわけではありません。ただ単に花火が残りの火薬残量で最後の力を振り絞って輝いているだけなのかもしれません。
見極めるには、成長率の推移を確認することも大事かなと思います。
要するに毎期の決算を確認する必要があると言うことです。
決算精査でおすすめの投資家様を貼り付けておきます。
2. 評価の過熱
企業の株価が高騰し、バリュエーションが過剰になると、将来的な株価下落のリスクが増加します。良好な決算が続いていても、株価が割高と判断される場合は慎重な判断が必要です。
3. 内部問題の隠れ
一時的な決算改善が内部問題の表面化を遅らせることがあります。例えば、会計上の不正や経営陣の問題が後に明らかになると、株価に大きな影響を与える可能性があります。
最近、$SMCIが下がった理由は会計関係の不透明感です。
こういうのは投資家が最も嫌うものの一つで、実に回避しずらいリスクでしょう。
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メリットとデメリット具体的な株での事例紹介
事例1: Apple Inc. ($AAPL)
Appleは長年にわたり堅調な決算を発表し続けています。売上高や利益の安定した増加、強力なブランド力、革新的な製品ラインナップにより、多くの投資家が同社の株を長期保有しています。
この戦略は、過去数十年にわたってAppleの株価上昇を支える一因となりました。
事例2: Kodakの失敗
かつてフィルム業界の巨人であったKodakは、一時的には良好な決算を発表していました。
しかし、デジタル化の波に適応できず、最終的には破産申請に至りました。この例は、短期的な業績だけでなく、長期的な市場トレンドや技術革新への対応も重要であることを示しています。
結論
「良い決算を続けている株をホールドすべきか」という問いに対する答えは、私には一概には言えませんが、良好な決算を見てから買う行為は正しい方向性であることは断言できます。
そして堅実な業績は投資の魅力を高めます。
他の要因も考慮する必要があります。以下のポイントを押さえて、総合的な判断を行ってください。
業界の動向を把握する: 企業が属する業界の将来性を評価しましょう。
企業の競争力を分析する: 競合他社との比較や技術革新への対応力を確認します。
バリュエーションを評価する: 株価が適正な水準にあるかを判断します。
リスク管理を徹底する: 投資ポートフォリオの分散や損失リスクの管理を行います。
最終的には、個々の投資家の資金やリスク許容度や投資目的に応じて、最適な戦略を選択することが重要です。
良好な決算を続ける企業への投資は個別株ではとても有効ですが、常に市場の変化に注意を払い、柔軟な対応を心がけましょう。