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社債型種類株式のメリットとデメリット
はじめに
こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
2024/02/27、こんなニュースを見たのでブログを書こうと思いました。
楽天Gが社債型種類株を発行準備、上限7500万株という記事が出ていました。
引き受け証券会社は大和証券との事でした。
発行する理由について、モバイル事業の拡大に注力する一方、中期的な財務健全性の維持を目指すと説明。資本性調達による有利子負債の削減、償還スケジュールの能動的なコントロールを行うことなどで、財務基盤の強化を図るとした。
近年、企業の資金調達手段の一つとして注目されているのが、この「社債型種類株式」です。社債型種類株式は、従来の普通株式や社債とは異なる性質を持つ株式であり、企業にとって様々なメリットとデメリットがあります。
調べてみました。どうぞご覧ください。
社債型種類株式とは?
社債型種類株式は、会社法で定められた種類株式の一つです。普通株式と同様に株式ですが、以下のような特徴があります。
議決権がない:株主総会における議決権を持っていません。
優先配当:普通株式よりも優先的に配当を受け取ることができます。
普通株式への転換:将来的に普通株式に転換できる権利が付与されている場合があります。
メリットは?
資金調達手段の多様化:従来の普通株式や社債に加えて、企業が資金調達を行うための手段として活用できます。
自己資本比率の向上:発行時に資本金に組み入れるため、自己資本比率の向上に役立ちます。
配当負担の軽減:普通株式とは異なり、配当金の支払い義務が限定されています。
株主の利益相反の解消:議決権を持たないため、株主の利益相反を解消する効果があります。
投資家へのアピール:安定的な収益を求める投資家にとって魅力的な投資商品です。
デメリットは?
普通株式と比べて、投資家への魅力が低いため、発行価格が低くなる可能性があります。
発行時に定めた優先配当金を必ず支払う必要があるため、財務負担が増加する可能性があります。
種類株式の管理が複雑になる:種類株式は、普通株式とは異なる権利を持つため、管理が複雑になります。
将来的な普通株式への転換:将来的に普通株式への転換を約束している場合、議決権の希薄化や財務負担の増加につながる可能性があります。
個人投資家でも買えるのか?
結論買えます。ただしその証券口座に口座開設していないと買えません。
例えば今回の楽天の場合、大和証券に口座開設は必要です。
購入方法
証券会社を通じて購入:証券会社で、社債型種類株式を取り扱っています。
IPO(新規公開株)で申し込む:新規発行される社債型種類株式を、証券会社を通じて申し込むことができます。
購入時の注意点
通常の株式と異なる性質を持つ:議決権がない、優先配当がある、将来的な普通株式への転換があるなどの点に注意が必要です。
流動性が低い:通常の株式と比べて、売買が活発ではない可能性があります。
価格変動リスクがある:金利や市場環境の影響を受け、価格が変動する可能性があります。
値上がり益が期待しにくい:通常の株式と比べて、値上がり益が期待しにくい可能性があります。
発行企業の財務状況に影響を受ける:発行企業の財務状況が悪化した場合、優先配当金の支払い停止や元本割れのリスクがあります。
投資判断をする前に
社債型種類株式の特徴を事前に勉強する事
購入時の注意点をよく読むこと
メリットとデメリットを把握するべし
発行企業の財務状況は確認すべし
ケーススタディ:ソフトバンク株式会社
2023年9月、ソフトバンク株式会社は国内初の社債型種類株式を発行しました。これは、5G投資などの成長投資に必要な資金を調達すると同時に、自己資本比率を向上させることを目的としたものです。
結論
社債型種類株式は、企業にとって様々なメリットが、デメリットがあります。企業は、これらのメリットとデメリットを比較検討した上で、社債型種類株式の発行を検討する必要があるようです。個人投資家はよく考えて、基本を確認し将来性のある場合には購入することも一つでしょう。
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