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猛勉強

一昨年から、複数の知人に軽く勧められて、超難関資格で知られる司法書士試験の勉強をしている。

最初は、仕事の合間に・・などと悠長な感じだったが、本試験を経験して、

コレじゃイカン!

真剣に取り組まないと、仕事も中途半端で衰退、資格も取れないという最悪な結果になる。

思い切ってネット系の仕事をやめ、受験勉強に専念してから一年近く経った。

60近いオッサンが40年ぶりに脳をフル回転させる。

とてつもない抵抗感。

アタマから火が噴く。インターネットを利用して生活の基盤を作り始めた時も大変だったが、相手は日本語とは思えない法律用語だ。11科目ある上に、それぞれの知識が絡みあわないと解けないような難問だらけだ。

初めての本試験は、散々なデキであった。

なにしろ模試も受けず、テキストも一回まわしただけ(読んですらいない教科もあった)、半年間で多分500時間とかしか勉強にあててなかった。

通信講座のStadingという、スキマ時間を利用して資格試験合格を目指すというものを使った。

基本的な事を理解するのに、とても脳力が要る。

若い頃は、ここまで苦労はなかったように感じるが、

学生時代、こんなに勉強してたら凄い事になってるかもな・・なんて考えながら、何度も何度も覚えては忘れ、を繰り返している。

二度目の本試験も模試をやらずに受験。

運よく午前の部は基準点近くまでいったが、午後科目は難問揃いだった事もあるが大惨敗。

記述式に至っては、不動産登記しか書けず、商業登記は問題文すら途中までしか読めなかった。

この一年、なんだったんだ。

落胆しきりだったが、午後の部が終わり、答案回収の時衝撃を受けた。

斜め前に座っていた70代とおぼしき大先輩の答案だ。

記述式2問がビッシリ書き込まれている。

チラッと見えただけだが、不動産登記法については、ほぼ正答であるような雰囲気だ。

何というか

落ち込んでるヒマはない

家族には二年だけ好きにさせてくれ

と言っていたが、一流大の法科卒でも5、6年かかる人もいると、後から聞いた。

一年もほったらかしの仕事サイトは、ほぼ利益を生まなくなっていた。

もう、これしかない。


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