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UCGから始めるウルトラマン視聴ガイド【2025年1月版】
「ウルトラマンカードゲーム」。
2024年に発売されたこのゲームは、当初から世界15ヶ国以上で展開されると銘打って発売。
カードゲームとしてのわかりやすさや奥深さ、そしてウルトラマンファンから見ても愛を感じるカードの能力設定など、いきなり高水準のものを生み出してくれました。
以前私は、カードゲームからウルトラマンに興味をもって頂いた方に向け、最初期に発売になった「スターターデッキ01」「スターターデッキ02」「ブースターパック01」の登場ウルトラマンについて、作品の解説をしました。
今回は1/24発売の「ブースターパック02 吹き荒れる紅と蒼」、そして「エクストラデッキ Ultraman:Rising」にて初登場するウルトラマンをご紹介します。
「ウルトラマンシリーズを観たことがない」「最近のウルトラマンはわからない」「シリーズの途中から見て良いのか不安」といった方に向けていますので、一部ボカシながらの説明となります
やはり一番良いところは作品でご覧いただきたいので!(といいながら不勉強をごまかす)
ウルトラマンシリーズの世界観と、スターターデッキ01・02、ブースターパック01出演済みのウルトラマンについては、前回の説明をご覧ください。
また、ウルトラマンアグルとウルトラマンヒカリは、それぞれ「ウルトラマンガイア」「ウルトラマンメビウス」に登場したウルトラマンのため、ウルトラマンそのものの説明に留めます。
そういえば「メビウス」の紹介で、ヒカリさんのことをきちんと書いてなかったですね。超重要人物なのに。
前回に引き続き、「」内は作品名を、「」のないものはウルトラマン本人を指します
ウルトラマンアグル
登場作品「ウルトラマンガイア」
ブースターパック02の看板キャラクターの「蒼」の方。
ウルトラマンシリーズ初の、基本の色が青のウルトラマンです。
「紅」のウルトラマンガイアが地球の大地の力を持つのに対し、アグルは海の力を持つウルトラマンです。
変身するのは、これまた天才科学者の藤宮博也。
ただ、彼はとある理由で高山我夢(ガイア)と敵対することになります。
もう一つの地球の光を受け継いだ彼が、何故我夢の前に立ちはだかるのか。
そして、藤宮自身も知らなかった真相が明らかになった時、彼は何を選択するのか。
そこに是非注目してください。
アグルは強さとスタイリッシュさ、藤宮そのもののかっこよさから、ガイア/我夢と人気を二分する存在です。「多々買いはBP02からだ!」となっている「ガイア」ファンも多いことでしょう。
ガイアとアグルでどのようなデッキが完成できるのか、楽しみですね。
余談になりますが、別時空のウルトラマンの戦いを描いた「大決戦!超ウルトラ8兄弟」にはアグルが出てきませんが、藤宮は少しだけ出演します。中の人に絡めた素敵なファンサービスがありますよ。
ウルトラマンヒカリ
登場作品「ウルトラマンメビウス」
上述のアグルがウルトラマンシリーズ初の青いウルトラマンであれば、ウルトラマンヒカリはM78星雲・光の国から地球に来た初めての青いウルトラマンです。
UCGのカードの機能上ネタバレが起きるため書いてしまいますが、「メビウス」の前半に登場する、鎧に身を包んだ謎の巨人「ハンターナイトツルギ」、その正体がヒカリです。
ヒカリは当初、悲しい過去を背負いこの姿で地球に飛来することとなります。
彼がどのような経緯で鎧を身につけ、やがて本来の光の巨人へと戻るのか。それは「メビウス」前半で語られます。
変身前はセリザワ・カズヤというGUYS(特捜チーム)の元隊長の姿を借りますが、当初は本当に体を奪ったようなものだったので、元部下アイハラ・リュウの心象も最悪でした。これがやがてどうなるかというと…。
ヒカリのような青いウルトラマン(ブルー族)は頭脳労働に適性が出やすく、ヒカリも本業は滅茶苦茶すごい科学者。
後に制作された作品では「ヒカリがだいたい何でも開発してくれる」という便利枠となります。
ブースターパック02では、ヒカリとメビウスの友情がカードの能力で再現されるようですね。とても楽しみです。(この際セリザワとリュウさんのカードも出しませんか…。)
次は、新登場の番組の紹介です。
ウルトラマンR/B
【おすすめ】
・ウルトラマンを初めて観る方
・重くない話が好きな方
・東映作品だとスーパー戦隊が好きな方
・ギャグテイストOKな方
・ワチャワチャが好きな方
・主人公に妹キャラがいると嬉しい方・ファルコン1
「R/B」は「ルーブ」と読みます。
一般人の兄弟、湊カツミと湊イサミが、ウルトラマンロッソ・ウルトラマンブルとなり、戸惑いながら巨大怪獣と戦う物語です。
ロッソ(紅)とブル(蒼)ということで、ブースターパック02に採用されるにふさわしい番組といえます。彼らコロコロ色を変えるんですけどね。
この兄弟は正真正銘の一般人で、とある事情で変身させられて戦う羽目になります。なので序盤は、怪獣とまともに組み合うだけでも七転八倒します。
しかし、ヒーローになりたがっている悪役の登場、妹アサヒが出会う少女の謎、そして湊家の抱えた大きな秘密…裏では大きなストーリーが動いていきます。
ベースがご家族の物語なのでワチャワチャ感が強く、ノリはスーパー戦隊(21世紀以降)に近いかもしれません。東映ヒーローしか観たことのない方は、ここから入ると意外と肌に合うかもしれません。
他のウルトラマン作品とは大きな絡みはなく、予備知識も不要です。
過去作品のウルトラマンがデザインされたメダル型のアイテムが出てくるのですが、当の湊兄弟がそれらのウルトラマンのことを知らずに使っているので、気にしなくて良いです。
Ultraman:Rising
【おすすめ】
・Netflixに入会されている方
・親子の物語が好きな方
・かわいい怪獣を愛でたい方
・近未来SF作品が好きな方(2024年基準)
・(吹替版)山田裕貴の変身するウルトラマンが観たい方
・読売ジャイアンツ優遇でも怒らない方
1/24発売のエクストラデッキのモチーフ作品です。
「Ultraman:Rising」は、Netflixで全世界で配信されているアニメ作品です。ウルトラマン好きなアメリカの監督さん方が本気で作った作品です。
幼い頃アメリカに渡り、メジャーリーグで活躍する野球選手、サトウ・ケン(※登録名、本名は「サトウ・ケンジ」)が、日本の読売ジャイアンツへ移籍します。
彼のもう一つの顔は、ウルトラマン。怪獣災害が頻発する東京に、戦えなくなった父ウルトラマンの代わりとしてやってきたのです。
ところが、全くうまくいかない新人ウルトラマン業の中で、彼は怪獣の赤ちゃんを拾ってしまいます。ただでさえ慣れない日本野球、怪獣退治に加え、子育てにまで追われるケン。少しずつ「パパ」となっていく中で、赤ちゃん怪獣エミを巡る陰謀に巻き込まれていくのです。
外国作品なのでキャラデザやCG映像に少し癖はありますが、動くと気になりません。また、キャラの性格にも外国作品らしさがありますが、外国作品で日本を題材にするとありがちなコレジャナイ感はありません。なんなら日本人が一番、随所に詰め込まれた小ネタを楽しめるのではと思います。
ハートウォーミングなストーリーと、SFメカのカッコよさ、ラスボスとの何重にも激アツなバトル、ついでに過去のウルトラマンのネタも盛り込まれた作品です。こういうウルトラマンもあって良い。
エクストラデッキは映画1作分で構成されるため、ほとんどネタバレで構成されます。既に観た者、そしてネタバレを恐れぬ者だけが手にした方が良いかと思います。機能で忠実に再現されるエミちゃんのパパ愛、最高です。