ホモソ思考に疲れ果てた会社員が辿り着いた「#いつでもおかえり」
ホモソーシャル(ホモソ)ってなんだ?
いきなりなんの話やねん、て感じのタイトルですが、みなさんは「ホモソーシャル」という言葉を聞いたことありますか?詳細は以下のnote(マンガ)がめちゃくちゃわかりやすいので割愛しますが、いわゆる昭和的かつ体育会系ノリの「男性同士の絆(いい意味ではない)」というやつです。
ホモソ思考のある生活
おもえば物心ついた頃には既に、特に学校のような集団コミュニティではホモソ的な思考は蔓延していたな、と感じます。
・男のくせに泣くな!
に始まり、
・それでも男か!
・男のくせに情けない・・・!
・男ならXXX~!
とかとか、色々言われてきました。
こういう発言を聞くことで多少なりとも嫌な気持ちを抱きながらも、当時はそういう時代だったということもあり、なにくそ!という悔しさをバネに気持ちに折り合いをつけながら、なんとか「男らしく」生きてきました。
大人になってから「ホモソーシャル」というこの言葉を知った時、これまでの漠然とした生きづらさの正体がわかり、めちゃくちゃ「なるほど~!」と納得できました。と同時に、10年以上も会社員やってるとキレイゴトだけじゃやってられない世界もたくさん知っているので、何とも言えない気持ちになりました。
もちろんハラスメントに該当するようなものに関しては即刻なくなって然るべきですが、とはいえ今の厳しい社会で生き抜いていくためには、ある程度のホモソ的思考も受容していかなければやっていけないのは事実としてあると思います。
※これはあくまで現状の一般的な社会人生活の中では、という意見です。近い将来アップデートしていかなければならない思考だということは理解しているつもりです。念のため・・・。
ケアとセラピーとホモソ
ケアとセラピーについては名著である東畑開人大先生の「居るのはつらいよ」にも詳細が書かれていますが、簡単に言うとケアとは「傷つけない」「ニーズを満たす」「支える」などのワードが当てはまり、セラピーとは「傷に向き合う」「ニーズの変化」「介入する」などのワードが当てはまる言葉です。
「ホモソ的な思考」はもしかするとある種のセラピー的な思考なのではと思いました。
「男のくせに泣くな」「男のくせに情けない」などは、弱い自分(傷つき)と向き合い、強い人間に変わることを強制されている状態なのかな、と。
しかし上記「居るつら」の書籍内でも語られている通り、ケアとセラピーは成分であり、両者は入り混じって存在する、あとは配分の問題とされています。
つまり、ホモソ的な成長・強さといった価値に重きが置かれすぎるあまり、それを強要される現代社会においてはセラピーの配分がかなり強めであり、圧倒的にケアの部分が少ないと言えるのではと思います。
もちろん、何かを成し遂げるためには、弱い自分を隠し、周囲に強さを見せ続ける必要性に迫られることもあるかもしれません。でも、それを辛いと感じる自分や、弱音を吐きたいという自分の本当の気持ちまでを否定し、その感情をなかったことにするのは違うのでは?と思うのです。ほんとは男だって泣いたっていいし、弱音を吐いたっていい。これは男女の話だけでなく、上司だろうが社長だろうがそれは同じなはずですよね。でもなぜだか現代社会ではこの「弱さ」の部分はなかったものにされがちだし、そもそも感じること自体が悪とされる、そんな空気があるように思います。
僕の大好きなバンド、SABOTENの「ランプ」という歌詞の一節に以下のようなものがあります。
心に強さ実る時は
心の優しさが減るとき
弱さを知る分だけ
心の声に気付き
涙減らすことだってできるから
(ランプ/SABOTEN)
弱さを知ることで初めて強くなれる。まさにケアがあってこそのセラピーということですね。
※とてもいい歌なので良かったらぜひ聞いてみてください!
そしてたどり着いた「#いつでもおかえり」
もしかしたらそんなセラピー成分多めのホモソ的思考が蔓延する界隈での生活に、自分自身が一番疲れていたのかもしれません。笑
そんな時、「いつでもおかえり(略していつおか)」のサービス立ち上げの仮説検証に協力させてもらえることになったのです。
※「いつおか」とは友人の祭incしみこさんが作ったオンライン上のお悩み共有コミュニティです。
これまでも私たちは、いらいらを抑えきれずに愚痴を言ったり、辛さを紛らわすためにお酒を飲みすぎたり、休日は誰とも会いたくない気分になったりと、自身の感情に蓋をしたり我慢したりして「自分の気持ちを無いものに」してきました。
きっとこの瞬間も、誰かに頼ることができず、ひとりで思い悩み苦しんでいる人はたくさんいると思います。そんな人たちを、少しでも支えることはできないだろうか... そう考えた私たちは、誰のこころもひとりぼっちにしない為に「みんなで作る気持ちのコミュニティ いつでもおかえり」をはじめました!
まさに現代社会に足りていないとされる、ケアがたくさんできる場所!
そして実際のサービスがリリースされてからは、想像以上の効果を感じることができたのでした。この場所でしっかりと自身の感情を認識し、吐き出し、それが相互にケアされる。そうすることでまた明日もがんばろうと思えたり、視点が変わったりと言ったセラピー的な思考にはじめて移行できるのだ、ということに改めて気付かされました。
世の中に足りていないケアをまずはしっかりと広げていく。そしてその基盤に「いつおか」がなってくれれば・・・そんな壮大な夢を感じるくらいワクワクするサービスだと感じています。
★最後までお読みいただきありがとうございました!ここでひとつお願いがあります!「いつおか」は現在クラウドファンディング挑戦中です。残りあと1日で100万円達成しないと、支援金は受け取れずプロジェクトは不成立となります(All or Nothing)。
ゴールは目前!ぜひぜひ応援よろしくお願い致します!!