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ティモール島横断400km②・バリで自転車がない

2023年1月1日
バリ島に着くとまとわりつくような南国の空気を感じる。ありきたりな表現だけど、本当にそう感じるんだなーこれが。飛行機が到着したのは18時ごろ。外は暗くなりかけていた。

インドネシアは入国するのにビザが必要になった。コロナの前は要らなかったらしいけど、今は35ドルがかかる。今でも外務省のページに「ビザいらないよ」って書いてあるので、外務省の人早く直してね。

支払いの窓口で「これから東ティモール行って帰ってくるからマルチエントリーのビザないの?」って聞いてもシングルしかないらしい。ということは、東ティモールから帰ってくる時と合わせて35ドル*2で70ドルかかるわけです。

入国審査でも「東ティモールに自転車で行くんだー楽しみ!」みたいな話して応援される。あとは荷物を受け取ってホテルに行くだけだ。

まさかのチャリロスト

荷物の受け取りカウンターで待てど暮らせど自転車は出てこない。

大きい荷物のところに行ってもない。どうやらロストしたらしい。これから自転車で旅行するのに自転車ロストですか? こっちは成田から自転車のヘルメットかぶってバリまで来たんですよ。これからもヘルメットかぶったままバスで旅行しろってことですか?

絶望で前が真っ暗になりました。仕方なく、ロストバゲッジのリポートをすることに。

輪行袋の色などを説明して、しつこく係員に食いつく。

「チャリ飛行機に積んだの見たんですけど。どうやったらロストするの?」
「裏側に見に来てもいいけど、絶対にない」
「じゃー見に行くから案内して」
「いやいや、それはできない」
「もう飛行機はでたの?」
「台北に向かって飛び立ったから、そのまま乗ったかも」
「マジですか?!明日クパンに行くんですけど」
「じゃぁこうしよう、見つかったらクパンに届けるからそれまでクパンで待ってください」

みたいな感じで、自転車が戻る可能性は低そう、、、。とりあえず周りの外国人に愚痴りちらす。
こっちは、自転車ヘルメットかぶったまま自転車を無くした人なんですよ。自転車旅行に来たのに自転車がなくなったんですよ。

失意のバリ、喫煙

とりあえずロストのレポートをもらってバリの街へ。この時すでに21時。暑い。この怒りをどこにぶつければ良いのか。とりあえずタバコを吸おう。やめてたけど、吸ってしまおう。コンビニでタバコとライターを買う。キャビンが35000ルピア(320円ぐらい)でなかなか安いですね。

この国は喫煙者が多くてタバコは吸いやすいですね。

今日のホテルはbookin.comで見つけた1800円ぐらいのホテル。エアコン付きでお湯も出るらしい。まぁ受付の人が上半身裸だけど部屋はきれいでいい感じだ。お湯もちょろちょろだがでた。

バルコニーでタバコを吸ってfacebookに書いて、仕方ないからご飯を食べに街へ。

カルボナーラを食べて、レストランの息子がカップラーメン食べてたから話を聞くと空港のチケットカウンターで働いているらしい。色々アドバイスしてもらってホテルに戻る。怒ってたけどさ、インドネシアの人は本当に親切だなー。自転車は無くなったけど、こんなに親切だから怒っちゃいけないね。自転車がなくなったのも悪気はないのだ。馬鹿らしい。バスで旅行すりゃいいやいい

ホテルに戻って眠りに着く。36時間ぶりの布団で泥のように眠りました。いいやいいや、明日はとりあえずクパンまで行こう。

午前1時ワッツアップ「自転車見つかったんで空港にとりに来てください。」

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