カバンの生産量日本一のまち兵庫県豊岡市より、【丹後ちりめんマスク】を作り始めたきっかけについて
弊社はカバンのまちと言われる兵庫県豊岡市に本社を置き、2010年5月に設立されたOEMカバン製造をメインとする会社です。
鳥取県に鳥取工場も構え、従業員80名ほどの会社です。
グランドデザインを【日本の繊細な技術を用いて地域社会に貢献する】とし、【鞄製造を通して、人材を育成し全従業員ならびに関わる全ての人々の物心両面の幸せを追求すると共に、地域・社会に貢献する。】と理念に掲げています。
日々職人が繊細な技術でかばん作りに励んでいます。
転機が訪れたのは2019年11月に新型コロナウイルスが発生です。2020年4月7日には緊急事態宣言が発令され、鞄の生産数は激減してしました。
この状況下においても何か社会のお役に立てることはないかと、新たに始まった事業がマスク製造です。
カバンメーカーがどうやってマスクを作るの?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
その通りでございます。弊社もマスクを今まで作った事はありません。
カバンの生地を使ってマスクを作るにはマスクになりそうな生地は無い
どうするか・・・
そんな中、豊岡市のとなりまち京都府丹後地方の織物
『丹後ちりめん』
との運命的出会いがありました。丹後ちりめんは2020年で創業300年を迎えた伝統的な織物で着物の素材などに用いられております。
これだったらマスクを作れる!
となりまちの伝統と豊岡の技術をコラボレーションしよう!!
弊社の扱っている丹後ちりめんは、速乾性があり、縮みにくいポリエステル素材を採用しており、お手入れ簡単。
また、抗菌・防臭加工が施してあり、細菌類の増殖を防ぎいやな匂いや口臭を和らげます。
マスクの製造に向けて急ピッチで準備を進めました。
デザインは不織布マスクで良く採用されている、プリーツタイプに決定し、ヒダを3本取り入れることで口元全体を覆えるようにしました。
カバンよりも生地が薄くミシンで縫う際生地が滑り縫いにくかったですが、財布や小物を作っていたノウハウを活かし臨機応変に対応をしました。
サイズは、家族みんなが安心して日本製のマスクを着用できるようにKIDSサイズからLサイズまで5サイズ生産しました。
そして少しでも子供のためになれればと、豊岡市の保育園から中学校の子供たちに8,710枚の寄附させていただきました。
ご愛用していただいているユーザー様からは、呼吸がしやすく快適や、耳が痛くならないといった嬉しい声も頂いております。
マスクが必須となった今、洗って繰り返しサスティナブルなマスクを使ってみてはいかがでしょうか。