枠組みについて〜AOAO SAPPOROから考える
枠組みなんて誰かが勝手に決めたもので、それに縛られることほど、くだらないことはない。そう強く感じた。
7月20日にOPEN予定、狸小路商店街に面する新しい商業施設「moyku SAPPORO」内にできる、都市型水族館「AOAO SAPPORO」の内覧会に行ってきた。
写真をご覧いただきたい。
素晴らしい空間、作品が広がっている。
作品名が授けられた一つ一つの水槽、流れる音楽、歩く人々。
これらすべてを含めた空間自体が芸術作品そのものに強く感じた。
都市型「水族館」と謳われているAOAOだが、果たしてこれは水族館か。
「水槽がいっぱいある美術館じゃないか」、直感的にそう感じた。
そして、どこか懐かしさも感じる。
たぶんそれはシンクと蛇口、そして本たちのせいだろう。
館内を歩けば歩くほど、水族館ではなく美術館だという思いが溢れてくる。
そして、ふとこう思ったのだ。
そもそも、魚やペンギンがいるだけで、なぜ水族館という括りになるのか?
水族館てなんだ?
誰が水族館なんていう枠組みを作ったんだ?
明らかにAOAOは、水族館という枠組みから逸脱している。
水族館に来ているのに、水族館に来た感じが全くしなかったのは初めての経験だ。
AOAOが成す空間は、「水族館はこういう姿」というそれまで社会的に規定されていた枠組みからの発想で作られたわけではないと思う。
てことは、それまで当たり前のように存在している枠組みに縛られながら考えるものって、ものすごく勿体無いというか、陳腐なものになってしまうのではないか?
AOAO、ものすごい場所だ。
そして素晴らしい空間だ。
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