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週刊AI #3

話題となっている生成AIに関する情報を毎週厳選し、私的な見解を交えてコメントします。締め切りは、2024年11月15日(金)です。


[10] Next.js AI Chatbot Template 3.0のリリース

<概要>
Vercelは、Next.js AI Chatbot Templateのバージョン3.0を公開した。新しいUIデザインのほか、AIモデルの切り替え機能や、Canvasライクなインタラクションが可能なOpenAIの機能が追加されている。

<解説>
利便性の高かったテンプレートがさらに進化した。特に、最近のチャットUIで人気のあるCanvasのようなインタラクティブなUIが使える点は、注目に値するポイントだ。Vercelの提供という信頼性に加え、Apache License 2.0でライセンスされているため商用利用にも適している。運用にはある程度の技術力が必要とされるが、AI活用の強力なソリューションとして活用価値が高い。


[9] GeminiやVertex AIのモデルがOpenAIライブラリ対応(Pre-GA)

<概要>
OpenAI ライブラリを使用して、GeminiやVertex AIのモデルが利用できるようになった(Pre-GA)。

<解説>
今回、OpenAIライブラリ形式が利用可能になったことで、異なるプラットフォーム間での統一的な操作が可能となり、開発効率の向上が期待される。複数のAPIに対応する負担が軽減され、開発者にとって利便性が向上するだろう。現段階では未対応のパラメータもあるが、今後さらなる改善が進むと予想される。


[8] Amazon Bedrockのモデルアクセス有効化と制限引き上げ問題の対処法公開

<概要>
AWSは新規アカウントでAmazon Bedrockの生成AIモデルへのアクセスが制限される、または使用制限値の引き上げができない問題に関する対処方法を公式ブログで公開した。この情報により、ユーザーは制限問題を自己解決しやすくなった。

<解説>
新規AWSアカウントでのモデル利用制限が問題視されていた中で、AWSが迅速に対処方法を示したことは、ユーザーや管理者にとって大きなメリットとなる。ブログには、サポートリクエストの手順も詳細に記載されており、スムーズな導入に役立つ実用的なガイダンスが提供されている。


[7] OpenAIがAIエージェントをリリース準備か

<概要>
Bloombergは、OpenAIが「Operator」と呼ばれるAIエージェントのリリースを準備していると報じた。このエージェントは、コードの作成や旅行予約といったタスクを、ユーザーに代わりブラウザを通じて実行する機能を持つとされる。

<解説>
週刊AI #2でも紹介したように、OpenAIは次世代技術としてエージェント機能に注力しており、今回の「Operator」もその一環と考えられる。ユーザーに代わってコンピュータ操作を行う機能では、セキュリティの確保や意図しない操作を防ぐ仕組みが重要となる。その点、「Operator」がブラウザを通じて実行される方式であれば、意図しない操作を防ぐ観点で、実用性が期待されそうだ。


[6] Gemini 2.0がリリース準備中か

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