野良デザイン#170|ビールケースのテーブル
歩道に面した居酒屋の軒先。大きな宣伝看板をバックに、大量のお絞り、たばこの吸い殻入れ、そして小さな立ち飲みテーブルが2台並ぶ。
そのテーブルは、居酒屋でお馴染みの樹脂製のビールケースを積み、木とシートの天板を載せて作られている。
テーブルの足元は、厚さ10cmほどの木枠に収められており、安定性が高められている。道路に向かって傾斜がかかっている、不安定な設置環境から生まれた工夫だろう。ほろ酔いでも心置きなく飲食を楽しめそうだ。
以前蒐集したビールケースの椅子との相違に、同様の道具であっても、作り手や使用環境の違いが、そのディテイルに変化をもたらす様を読み取ることができる。