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野良デザイン#174|看板の用具ホルダー

とある墓地の入り口に立てられた看板。墓地利用に関する注意書きが記された板が、金属製の角柱の枠に取り付けられ、これまた同じ角柱でできた2本の脚で自立しています。

2本の脚は看板背面に固定されており、脚と看板の間の隙間を利用して、傘や、スコップなどの道具が収められています。看板の構造が、傘など棒状の用具のホルダーとして活用されているのです。

情報を掲示する道具 → 用具を保管する道具

この墓地、実は小学生の通学路にも接しており、通学時間帯には誘導員のおじいちゃんが常駐しているのです。看板の脇に置かれたパイプ椅子は、彼らのために用意されたものです。

この傘やスコップも、彼らが使用する道具と推測されます。街を見守る献身者の痕跡が垣間見える野良デザインです。