野良デザイン#176|ペール缶のカメラフード
とある郊外の、工場を兼ねた民家の軒先で見つけた野良デザイン。敷地への侵入者を牽制する防犯カメラには、雨よけのフードが被せられています。
このフード、実はプラスティック製のペール缶を切り抜いて作られたものなのです。工事現場などで見かける、ペンキや塗料などが入っている、円筒状の容器です。
下から見上げるとこんな感じ。地上への視野を確保できるよう、信号機のフードのように斜めに切断されている様子がわかります。
また、電源やデータ移送用のケーブルを通せるよう、雨水の侵入リスクの低い底面に穴がくり抜かれている点にも工夫が見られます。
雨や日に当てられ褪せたペール缶の印刷と、複数の端材を継ぎ接ぎして設けられた作業小屋の外装。非常に痺れる組み合わせです。