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東海道五十三次526km_8日間で完走!ご質問いただいたQ&A

東海道五十三次を完走して、10日間。ラジオ出演もさせて頂き、お会いする方からもいろいろな質問をいただきました。ご質問が共通していましたのでまとめてみました。

Q:500km走った感想を教えてください

本当に完走できてしまった!!!
そんな驚きで一杯です。

実際の距離は、GPSにて526km、94時間(休憩含む)で完走。
1箇所の宿場町で、15分程度平均してやすんでいるので、53宿場ですと、約800分=13時間30分休憩とすると。。。
約80時間で完走してました。
江戸時代の、飛脚の最短記録は72時間だったとのこと。
ほぼ同じことができてしまったのではと、感激しています。

私が走っていた速度が、1km 7分30秒の速度なので決して早くありません。
とんでもない距離だけど、朝から夜まで、8日間。
やればできてしまうものですね。笑

江戸時代の記録に残っている移動時間
・ドイツ医師ケンペル 駕籠や馬をつかって12日
・オランダ人御一行シーボルト 17日
・弥次さん喜多さん 日本橋ー四日市まで12日
平均2週間でした。



Q:日曜飛脚ができた経緯は?

よく雑誌の取材で「仲野先生、歴史の人物で会いたい方いらっしゃいますか?」と質問いただくことがあり、その都度「飛脚の方たちにあってみたいです!」を答えていました。

実際、どんな「からだの使い方」と「姿勢」で、整備されていない道や野山を駆け巡っていたのか、一眼でも会ってみたい憧れの存在でした。

私の持論ですが、「正しい姿勢」と「正しい体の使い方」があれば、なんでもできると考えています。
会えないなら、自分で飛脚になってみようと、【俺のオリンピック2020企画:現代人だって飛脚に絶対なれるんだもん!!】を企画しました。
当初、通し飛脚で東海道五十三次500kmを一人で走ろうと考えておりました。
せっかく開催するのであれば、走りたいと思っている方、運動習慣をつくりたいと思っている方へ、なかなかスタートできない方が、この企画をスタートに走り始めてもらえるのではと。
多くの方が参加しやすい毎週日曜日に開催することを決意致しました。

そこから、日曜日の飛脚で、【#日曜飛脚】としました。


Q:飛脚って、絵でしか見たことがないのですが、フォームを研究されたのですか?

はい、研究しました。研究している中で気になっていたのが2点。

1)なぜ前傾姿勢が急なのか?
2)飛脚はなぜ上半身が裸で荷物を背負わずに竹の棒にぶら下げるのか?

走り方を研究してきた中で、10年間の間で走り方は固まってきていました。その確認として、かつての浮世絵を拝見してました。でも、考えている以上に前傾姿勢でした。
この角度が納得できませんでした。

東海道五十三次浮世絵 平塚

1863年から21年横浜に住まれたフェリーチェ・ベアトさんの写真では
こちらになってます。
当時の写真は、撮影に2分ほどかかるといわれています。(タゲレオタイプだとすると)
なので実際に走る姿は撮影できません。
数分間静止して撮影したものと思われます。

江戸時代の飛脚(フェリーチェ・ベアトさん撮影)

上半身が裸、下半身は股引で。足元は草鞋(わらじ)。右足には、”血止め”がついています。
血止めは、草鞋が切れた時に治すための予備の紐です。
真田紐のようです。
この竹の、棒や、裸であることがとっても疑問でした。

ですが、
この2点も実際走ることで納得して解決しました。


1)なぜ前傾姿勢が急なのか?

私が走った1km 7分半は決して早い速度ではありません。
喋りながら走れる、初心者でも走れる速度です。

この速度では、浮世絵でかかれている傾きにはなりません。
浮世絵を描かれた方が早く走っていたイメージ表現として、角度をつけすぎたのだと思われます。


2)飛脚はなぜ上半身が裸で荷物を背負わずに竹の棒にぶら下げるのか?

この問題は、途中まで実は分かりませんでした。
10月開始した時から法被を着用して走り始めた。しかし、すぐに暑く着ていられなくれなくなりリュックにしまって走っていました。
11月に入り、着用したまま走れる時間が伸びてきました。
その時に、気づいたのは、リュックを背中に背負っていると汗だくになること。

法被を着ている時代には、綿しか衣類がありません。
汗で濡れると重くなってしまいます。
なので、飛脚さんは、上半身を裸だったり、大切な荷物を汗で濡れないように、竹の棒にぶら下げて運ぶようになったのだと。
私の10月・11月で526km東海道を8日間、94時間(休憩あり)で走った今のところの結論になっています。笑


Q:500kmを8日間で、なので、だいたい1日60kmですが。。走れるものなんですか??

人間はもともと走る動物だったと考えてます。
歩く・走るのが、当たり前だった時代、車や電車がない時代は誰もが走ることができたはず。

一回の距離を60kmだと大変なイメージですが、実際には、日の出から、日の入りまで朝6時から夕方6時まで12時間ほどかけてます。
10km×6
1時間半〜2時間×6
でゆっくり走っていましたので、楽しく走れます。
少し走れるようになると、誰もができるようになりますよ。


Q:500kmを走ってわかったことはなんですか??

身体は年齢に関係なく、進化すること。
64歳の男性 かつては100kmを走ったが、最近は練習不足、長距離はあまりやっていない
54歳の男性 20kmが人生最長の距離
52歳の男性 皇居5kmまでしか走ったことがない

こんな方々と一緒に走りましたが、だれもが
初日は、かなり苦しく食事が喉を通らないほどだったとこと。

そんな方もどんどん走れるようになり。
2ヶ月後の8回目は、体力もついて、楽に走り切られました。

正しい姿勢で走ることで、本来の能力を取り戻すことができるのだと確信できたこと。

私自身も、毎週60km走ることで、細かい痛みが起こらないように走り方の精度を高めることができました。


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<イベントを立ち上げた思い>
体の使い方挑戦企画:東海道五十三次編|絶対みんな飛脚になれるんだもん!!一緒に運動習慣ゲットだぜっ!

<結果報告ブログ>
【水口→京都三条大橋_飛脚】東海道53次_8日目_52.0km完走
【四日市→水口_飛脚】東海道53次_7日目_61.7km完走
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【平塚→沼津_日曜飛脚】東海道53次_2日目 61km完走
【日本橋→平塚_日曜飛脚】東海道53次_1日目_67.7km完走&装備


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