![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62363891/rectangle_large_type_2_c04fa1b41bb321b79e4e2176455f6525.jpg?width=1200)
小型LED電球の話
電球がいつの頃かLEDに変わって、とっても選びにくくなったと感じるのは私だけでしょうか?
電球時代は、25W・40W・60W・100W
だけで選べば間違いありませんでした。
Wが大きい=明るい
でした。
それが、今LED時代が主流になると、
・明るさの ルーメン(lm)
・色温度の ケルビン(K)
この2つが必要になり複雑に感じてしまいます。
明るさ・ルーメン、理解しにくく感じる原因ではないかと考えています。
※電球の口金サイズや形状でも変わります。
E17口金 小型電球タイプ
25W相当 220ルーメン以上
40W相当 440ルーメン以上
60W相当 760ルーメン以上
E26口金 一般電球タイプ
20W相当 170ルーメン以上
40W相当 485ルーメン以上
60W相当 810ルーメン以上
80W相当 1160ルーメン以上
100W相当 1520ルーメン以上
理解しづらいので、最近は25W相当などと書かれています。
ルーメンが上がるほどお値段も高めになります。
・色温度 ケルビン
電球色:暖色系・リラックス用の色 2600-3250K
温白色 :3500K
白色 :オフィス系 3800-4500K
昼白色:太陽の色にもっとも近い色 4600-5500K
昼光色:白くもっとも青みがかった色 集中力が高まる色 5700-7100K
ケルビンは、明るくなるほど、白く強い光になります。
こちらは、温かい温度の電球色は、2800ケルビン程度、
明るくなるほど数値が上がり、
読書や勉強などは、明るい方がいいので、5000K以上。
こんな覚え方をしています。
院内照明の歴史
2008年に開業した時の間接照明は、全てミニクリプトン球でした。
2009年ごろから、地球温暖化対策に、LEDの動きが出てきました。当時は、まだ、蛍光灯が先行しており、電球LEDがスタートしたのはそのあとだったと記憶しています。
25Wの間接照明を15個使っているから、380lmに変更するといくつ利用したら良いか?
そんなことを照明デザイナーさんに尋ねていたのが懐かしいです。
当時の、LED商品はあらゆるメーカーが作っており、明るさも色も揃っていませんでした。購入後数ヶ月で点灯しなくなくなってしまう商品もありました。
業界を先行発売してたパナソニックさんの商品が一番安定していると伺い、2011年ミニクリクトン球をledに変更しました。
当時の価格は、150円程度で購入できたミニクリプトン球の20倍ほどの価格で2800円ほどの値段でした。4万時間持ちます。と言われても今ひとつわからなかったのが懐かしいです。
当時の診療室利用する時間が、週に50時間程度、月間200時間。200ヶ月なので、16年利用できるならと思い切った記憶があります。
現在まで、10年は持っています。
当時交換した2011年製のライトが、最近点滅し始めたりすることが増えてきた。交換するために、led事情を検索し、時代の変化を進歩を感じたのでシェアさせていただきます。
2011年購入させていただいた商品は、パナソニックさん。
LDA6L-E17 6w 2800K 390lm 2800円
現在も後継のモデルが同様の価格帯2500円程度で販売されていました。
10年経過して、2021年。渋谷近郊にIKEAさんがあるので覗いてきました。
25Wミニクリプトン球に対応する、電球を探しました。
SOLHETTA LED 1.8W 250lm 2700K 25000h 2個入り
なんと、499円。
一個250円 ほぼ10分の1 価格です。
しかも、1.8W!!
電気代がさらに1/3になります。
多少寿命が短くても、光量が少なくても、十分なスペックだと思いますので、今回はこちらで、完全に交換することにしました。
本当は、松下幸之助さんのパナソニック社さんを応援したいのですが10倍に今回は負けてしまいました。ごめんなさい。。
院内の受付上の間接照明で利用しています。
なぜ?姿勢治療家の私が照明に詳しくなったか。。。
人の皮膚や顔色を確認するときに、色調によって変わってしまうことを3代目の父に指摘されたからです。
実家でもある三重県四日市の本院で、20年前の研修生時代、昭和の診療室を平成の空間に変えるために、色々とリフォームをしている時期がありました。
建物のライトアップ方法や、室内の間接照明などをどのように使うと魅力的な空間になるかを、間接照明に詳しいヤマギワ電気さんに相談にいったりして色々と勉強していました。
そんなリフォームの流れで、院内の照明も、当時少し増えてきていた電球色の蛍光灯に変更したいと父である院長に相談したところ、”患者さんの表情が分かりにくくなるのと、皮膚の判断が難しくなるからだめ”と指摘されました。
実際に実験し見てると、温かみが邪魔をして少し顔色が良くみえたりしました。
光の波長には、実際に太陽光に近い色や、集中力を起こしやすい色などがあることを知りました。
おかげで、スーパーの鮮魚や肉が綺麗にみえるような照明まであることが当時知ることができました。
自然光がもっとも良いので、自然光が入る治療室にはなっていますが、
蛍光灯の色だけでも見落としてしまったり印象が変わることがあるからです。
電球色は、皮膚に赤みが出るために、現在も診療室内では利用していません。落ち着いた雰囲気になるような、入り口部分は、電球色を利用させていただいていますが。。
治療室内は、
パナソニック製 高演色性蛍光灯 リアルクス 演色AAA昼白色を利用しています。
平均演色評価数 Ra99 Ra 95〜99が一番綺麗に本来の色で表現されるようになっています。Raというのは色目が100に近づくほど本来の色が表現されるという目安です。
この商品は、印刷物の色や、病院の検査用に特別に作られた蛍光灯です。美術館や博物館、アトリエなどでも利用されている蛍光灯になります。
専門性が高いので高価な蛍光灯ですが、必要な場所で、もっとも適切な道具を利用することで、より良い臨床ができると考えてます。
高演色性蛍光灯LEDにすると、一本1万円ほどなので、まだ院内の交換は先になりそうです。
激動の時代ですので、ちょっとしたことでも調べると勉強になり新しいことを知れて嬉しいです。社会勉強として調べる姿勢も大事ですね。
何かのお役に立てば幸いです。