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教員、公務員からの起業:リスクをとる必要はあるのか?

業種問わず、起業に踏み切る人が珍しくない世の中になりました。

そんな時代においても安定しているといわれる公務員や教員はどうなのか?わざわざリスクを取って起業する人っているのかな?

そんなふうに考える人も少なくありません。

実際、教員や公務員から起業する人はどんどん増えている気がします。

教員や公務員から転職ではダメなの?

冒頭でいきなり起業の話をしましたが、「転職」はどうでしょう?

確かに教師や公務員を辞めたいとなったとき、まず考えるのは転職かもしれません。

実際、転職に備え、転職サイトやエージェントを活用される人もそれなりにいらっしゃるようです。

しかし、たいてい聞こえてくるのは、

  • 求人がない

  • 年齢的に無理と言われた

  • ビジネスのスキルや経験不足を指摘された

  • 給料がかなり減る

  • 結局、働き方は変わらない

  • 時期が合わない

といったネガティブなことばかり。

現実は甘くないようです。

教員や公務員からの転職は、

  • 給料が減ってもとにかく今の仕事を辞めたい

  • 仕事内容は問わない

という人でないとスムーズにいかないかもしれません。

もちろん、まだ若いうちだったり、運とタイミング良く、自分に合った好待遇な仕事を見つけられる人もいなくはないです。

自分が何を優先するかをはっきりさせておくことですね。

転職がダメなら起業⁈

転職がダメとなったら、今のまま我慢して教師や公務員を続けるしかないのか?

そう考えている人に「起業」という言葉が刺さります。

でも、ひとつ認識しなければならないのは

「転職」と「起業」は全く別物

ということです。

大きな違いは「雇われるのか」「自分で稼ぐか」

この違いはかなり大きいものです。

「雇われる」ということは、そこに身を置き、それなりに働いていれば収入が保証されるということです。

よく「守られている」という表現をされますね。

起業して「自分で稼ぐ」ということはそのままで、自分の力で稼げなければ1円も収入が入ってこないということです。

仕事だけでなく、雑務、管理などもすべて自分でやる必要があるのです。

なので、「転職がダメだったから、今の時代は起業なら何とかなるでしょ」ということではないというのはお分かりだと思います。

公務員、教員から起業するならリスクも覚悟のうえで突き進め???

なんだかここまで起業のハードルを上げちゃいましたね。

ちなみに僕は元教員で20年教師として勤め、その後、起業しました。

で、今は起業&WEBコンサルタントとして起業家さんやこれから起業したい教員や公務員の方々のサポートをしています。

いろいろな方とお話しする中で、「リスク」という言葉がよく出てきますので、今回それについてお伝えしています。

まず、僕なりの結論です!

「リスクを取ってまで起業してもうまくいきません」

ということです。

一般的に安定しているといわれる職種である教員や公務員が、起業するならそれなりの覚悟を持って、リスクがあろうと突き進むしかないという根性論は通用しないと思ったほうがいいです。

ビジネスは実はマインド面がものすごく重要視されます。そこは僕も納得ですし、根性論も嫌いではありません。

でも、言葉はかっこいいかもしれませんが、

  • 一大決心

  • 覚悟を決めて

  • リスクを冒してでも挑戦

  • 安定を手放して

といった考えは、それこそリスクだと考えています。

「じゃあ、なんで教員辞めて起業したの?」って思いますよね。

リスクと思っているうちはリスク

これにはもう少し深い意味があります。

例えば、あなたが外出するときには、どんなリスクを認識していますか?

  • 交通事故にあうかもしれない

  • 上から岩が落ちてくるのでは

  • 怪しい人が刃物を持って襲い掛かってくるのでは

  • 誰かが落とし穴を仕掛けているかも

そんなこと考えませんよね?

もしランチに出かけるならワクワクして出かけますよね?

でも、雪が降り積もっていたらどうでしょう?

「ちょっと運転怖いけど、気をつけてゆっくり運転しよう」
「スリップして事故を起こさないようにしなきゃ」

こんなふうに考えるのが普通ですよね?

これってリスクですか?

雪道の運転は、捉え方によってはリスクになりますけど、雪国の人は冬は雪道が当たり前ですから、日々気をつけているくらいですよね。

おそらくリスクというほど大げさに捉えていないはずです。

何をお伝えしたいかというと、

起業のリスクも、雪道の運転くらいのレベルまでもってこれたらGOサインかなということです。

あなたの起業におけるリスク許容度は?

つまりはリスク許容度を上げるということなんです。

株式投資を例えに考えてみてください。

100万円分の株を持っているとします。
その株価が20%下がって、80万円の価値になったとします。

さあ、あなたならどうしますか?
どう感じますか?

おそらく株式投資の経験や知識がない初心者の人なら、

「どうしよう、20万円も損しちゃった」
「もっと下がる前に売らなければ」

こんなふうに考えるのではないでしょうか?
きっとゾワゾワしますよね。

でも、これが投資の経験が長く、何度も同じような局面に対してきている人ならどうでしょう。

「よくあることだ、そのうちまた元に戻るだろう」
「今はそういう流れだよな、様子を見よう」

と全体を見渡す余裕があるはずです。ほとんど気にも留めない人もいるかもしれません。

リスクヘッジをしているので、リスクが大したリスクでなくなっている状態です。

長期視点リスクヘッジとは?

実は株式投資などの投資とビジネスは似たような視点があります。

ひとつは「長期的な視点でとらえる」ということです。

先ほどの株の例を考えてみると、経験のない人はその時々の数字に囚われてしまい、冷静な判断ができません。

それに対して、投資経験が長い人は「長い目でみる」ことができます。一時的な数字ではなく長期スパンで考えているわけです。

これは起業も同じです。

短期的に考えれば、教員や公務員を辞めて起業するとなれば、当然、収入が入らない時期がしばらく続くことは起こり得ます。

でも、すでにビジネスに取り組んでうまくいっている人は、一時の失敗を失敗と考えていません

むしろ、「こうやったらうまくいかないんだな」という発見を喜んでいます。常にテストと改善を繰り返しているのです。

なので、起業を長期的に考えている人はリスクと捉えていないんですね。

もちろん、取り掛かりの早さや行動量は多さは不可欠ですが、焦っているわけではなく淡々と進めている感じです。

長い目で見たら、焦りや不安はかなり軽減されますので、それ自体リスクでなくなってきます。

これが長期視点リスクヘッジです。

短期視点リスクヘッジとは?

では、短期的にリスクを回避できる方法は何でしょうか?

経験やスキル、知識があったらそれが可能になります。

しかし、短期間でそれが可能なら誰でもうまくいっているはずです。

株式投資を考えてみてください。

もし、株価が上昇しそうな銘柄がわかったらどうですか?
買い時、売り時がわかったらどうですか?

これらは本やネットの情報ですぐできるようにはなりませんよね。

そうです、経験が必要になるのです。あるいは人の経験、知識を買うかです。

優れた投資家からどの株をどのタイミングで買うか、どのタイミングで売るかという情報を変えたら迷いませんよね。

起業も全く同じです。

教員や公務員といった副業も許されていない、ビジネス経験ゼロから経験を手に入れようとしたら、とりあえず思い切って起業してみるしかない。

そうなってしまいますね。

でも、いきなりリスクを冒すのはやめたほうがいいと伝えてきました。

どうやって経験を手に入れるか?

そこでみなさんが活用するのが起業塾や講座、セミナーです。

すでにビジネスをしてうまくいくこと、うまくいかないことを経験済みの起業家から教わるということです。

そうしたところに自己投資をして経験やスキル、知識を買うということです。

自分一人では何から手をつけていいかわからない、でもガイドしてくれる環境を得るというのはおそらく成功までの期間を短縮してくれるでしょう。

起業塾や講座などは6~8か月程度で数十万~百万円以上かかるのが今の相場です。

また、流行りのノウハウがあなたに合うとは限りませんし、手取り足取り教えてもらえるわけではありません。また、結果が保証されるわけでもありません。

ただ、起業そのものもそうですし、こうした自己投資を損得やリスクと考えず、その環境をフルに活用していける人は、最短で投資した額の何倍も回収できるようになる人です。

このように、自分一人では数年かかったり、途中で挫折してしまう起業を、数か月~1年、2年でそれなりに形にすることを可能にするのが短期視点リスクヘッジです。

起業を進めるなら両方の視点があったほうがいい

実は、僕が起業できたのは「長期視点リスクヘッジ」と「短期視点リスクヘッジ」の両方を得ることができたからなんです。

おそらく教員からの起業をリスクと考えていたら、起業していなかったと思います。

これは誇張でも何でもなく、「焦って結果出す必要はない、1,2年収入なくてもどうにかなる」と思えたことと、それなりの投資をしてガイド役となる環境をいくつか得たというのも大きいです。

自己投資もそれなりにしましたが、それを回収できないレベルではとても起業してこれからビジネスを続けていくことなんてできないと考えられたのも大きいかったです。

まとめ

ここまでがっつりとお伝えしてきましたので、そろそろまとめておきます。

  • 安定しているといわれる教員や公務員からの起業なのだから、リスクも覚悟しなければと思っているなら危険信号

  • 自分のリスク許容度を知る(「1,2か月でも無収入の期間があるのは耐えられない」、「2,3年は無収入でもどうにかなるでしょ」など)

  • 時間とお金に余裕があるなら長期視点で起業に取り組めばGOOD

  • 時間とお金に余裕がないなら、しかるべきところに初期投資をしてスピードを上げる環境に身を置くのはアリ

  • 長期的、短期的な視点の両方があったほうがいいよね

それでもリスクや不安を感じるならこちらも

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長文記事を読んでくださってありがとうございます!
それではまた。


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Takafumi Totsune | 起業&WEB広告コンサルタント
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