チック症の治療法レビュー
こんにちは、タカハシです。
普段はYouTubeで、チック症である自身の生活について発信しています。
さて本題に移りますが、世の中には様々な種類のチック症改善に役立つ方法が存在します。
当事者である私も、今までたくさんの方法を試してきました。しかし、役に立った方法は少ないです。
しかも、中には高額な治療法も存在していて、レビューなしに決断するのは少し危険だなとも思います。
そこで、今回は今まで私がやってきたチック症の治療法をすべて解説していきたいと思います。
もちろん効果には個人差あると思いますが、チック症を改善していく上で本記事は役立つと思います。
では、早速解説に移ります。
マウスピース治療
マウスピース治療とは??
マウスピース治療は、口の中に専用のマウスピースをはめることで、チックの症状が治るというものです。
僕も実際にやったことがあります。マウスピース治療については動画でも話しているのでぜひご覧ください。なんとなくイメージが掴めると思います。
マウスピース治療ではなにをやるか
マウスピース治療は、噛み合わせの高さを調節し、本人にとってちょうど良い高さにすることによって、チック症状を抑えるというものです。
原理などはまだわかっていないそうですが、チック症状の出現と噛み合わせの高さになんらかの関係があるらしいです。
数年前に治療をした時は、アイスの棒をたくさん咥えさせられて、チックが出ないちょうどいい噛み合わせの高さを探ると言った作業をしました。
そして、噛み合わせがちょうどいい高さになるようなマウスピースを作るといった感じです。
チック症への効果
ちなみに、僕はマウスピース治療は全く効果がありませんでした。
マウスピースをはめてみて、全く効果がなかったのですごく絶望した思い出があります笑
マウスピースという異物を口の中に入れている感覚で、チックの症状に意識が行きにくくなるのは感じました。
実際に効果があった人の中には、マウスピースをはめた瞬間ピキりと何かが変わったと言う人もいますので、だいぶ個人差が大きいなと思いました。
病院に問い合わせたところ、特に音声チックがある患者には有効な治療法らしく、運動チック優位の人はあまり効果がない場合が多いらしいです。
「チック症 マウスピース治療」と検索すると、マウスピース治療を受けられる歯科医院が出てくると思いますが、その中でも保険適応可能な場所を選ぶと良いと思います。値段が全然違うので笑
CBDグミ
CBDとは??
cbdとはカンナビジオールの略称で、麻から抽出した成分のことです。
脳内の神経伝達物質の働きを活性化させることで、リラックス作用があります。
ちなみに、大麻とは違って日本でも合法です笑
そんなcbdですが、一部ではチック症にも効果があると噂されています。僕も気になって使ってみました。
実際に購入したものはこちらです。
使用する前に、購入先の医師に僕の常備薬との飲み合わせについて確認したところ、エビリファイを飲んだ後、9時間程度空ければ良いとのことでした。
(使用は自身の責任でお願いします)
僕が購入したのはグミタイプのものです(ベリー味)。ただ、若干苦かったです。
気になる効果は
2週間くらい毎日、昼か夜に食べてみました。
確かに落ち着く感じはあるような気もする。
ただ、そのまったりした感覚があまり好きじゃなかったです。
チック症への効果
チックに効果があるかと言われたら、正直僕は効果を感じられませんでした。
cbdを使用した時、僕は音声チックが悪化してしまっていて、かなり困っていました。
cbdで少しでも症状が良くなればなと思っていましたが、期待通りにはいきませんでしたね。
また、cbd自体結構高いので、チック症改善にはあんまりおすすめできないかなぁと言った感じです。
インチュニブ(ADHD改善薬)
インチュニブとは??
adhd改善薬であるインチュニブは、adhdの中でも特に、多動や衝動性に効果がある薬として知られています。
そのため、動いてしまうという点で似ている、チック症に対しても、ある程度効果があるとされています。
僕もインチュニブを実際に使った事があるので、その時の経験に基づいて、効果をお伝えします。
インチュニブの使用感
僕が使用した際の効果についてはこの動画で詳しく話しています。
僕は最初1mgから飲み始めて、2mgまで増やしました。
主に感じた点としては、余計なことを考えなくなりました。
僕は、adhdの多動により、頭の中でいろいろ考え事が止まらない事がよくありますが、それがかなり減りました。
さらに、adhdの衝動性により、気になったものをジロジロ見たくなる、ということも減りました。
チック症への効果
インチュニブを飲んでみて、脳内が非常に穏やかになりました。そしてそのおかげか、チックの症状も落ち着いたような気がしました。
じっと体を動かさず、集中する力は確実に高まりました。スターバックスのような、人が沢山いて騒がしい環境でも、チックを気にせず課題に取り組むことができました。
チックや多動、衝動性には確実に効果があったと言えます。
インチュニブの副作用
ここまで良い点を挙げましたが、ここからはインチュニブの副作用について話していきます。
はじめに言うと、僕はこの薬を、副作用が辛くて二週間ほどで辞めています。
それほど副作用が大きかったです。
一番大変だったのは、頭に霧がかかったように、思考能力が落ちたことです。ブレインフォグと呼ばれるらしいです。
感覚的には、自分が考えていることに対して、うまく到達できない感じです。すごくムズムズします。
Twitterで同じような症状を訴えている方もいましたが、本当に辛かったです。
二つ目は、創造性がなくなります。インチュニブは良くも悪くも、脳の働きを抑えて穏やかにさせます。落ち着いて楽な一方で、頭の回転が遅くなるので自由な発想やアイデアが思い浮かばなくなりました。
落ち着きと副作用を天秤にかけた時に、後者が圧倒期に大変だったので僕はインチュニブの服用をやめました。
CBIT
CBITとは??
CBITとは、チック症に対して有効な認知行動療法です。
CBIT=Comprehensive Behavioral Intervention for Tics の頭文字であり、和訳するとチックのための包括的行動的介入と言います。
体の各部位のチックが起きる前のムズムズとした感覚を前駆衝動と呼ぶこととします。
従来、チック症状には意識をしない、気にしないというのが鉄則だと思いますが、CBITではチック症状に関する気づきのトレーニングを積極的に行います。どんな時に、どの筋肉が動くのかを詳細に観察します。
そして、観察したチック症状それぞれに対し、拮抗反応と呼ばれる動作を行います。
拮抗反応とは、今まさに起ころうとしているチック症状をブロック(制御)し、その前駆衝動を鎮め、チックを起こさせない動作の事をいいます。
CBIT具体例
例として、実際に僕は膝を曲げてしまう足のチック症状があるのですが、その症状を観察した結果を記します。
【チック症状の定義】
ふくらはぎが固まり、踵が上がり、膝が砕けるように強くくっつく。その時頭のてっぺんが後ろ向きに傾くように首が曲がる。首にはテンションがかかる。
【前駆衝動】
足や首が張った感じがする。ふくらはぎが固まる、踵がムズムズしピクピクと上がる。
【拮抗反応】
踵を地面に平らに置き押し付ける。膝を閉じ、太ももを固める。そして首の筋肉は優しく緊張させる。
このような感じで、チック症状一つ一つに対し詳細に記述します。
この拮抗反応をやるとわかると思いますが、膝を曲げる動作ができません。このように、拮抗反応はチック症状の動きと両立できないものでなければなりません。
チック症への効果
僕は割と効果がありました。治療というよりかは、どちらかというと上手い我慢の仕方という感じです。というか、チック症がある人は無意識にやっている場合もあると思います。それを突き詰めるとCBITという形になるのかな?と個人的には思っています。
おそらくこの記事だけでは伝わりづらかったかと思います。僕はCBITに関する本を購入したことがあるのですが、一応その本の購入先も記しておきます。
結局チックに効いたのは
精神薬。これに尽きます。
現在僕が飲んでいるのは、エビリファイです。朝3mg飲んでいます。
チック症はどのように改善したか?
感覚としては、チック症特有の体のこわばりが無くなりました。
そして、エビリファイを飲むと、「しっかりできる」ようになります。チックの症状で、真っ直ぐきっちり立つことができなかったり、物を壊したくなったり、そういう衝動が減りました。適度な緊張感が常にある感じです。
そして、先ほど紹介したCBITの拮抗反応でチック症状を我慢することが容易になりました。
エビリファイは精神科でもらえるお薬です。精神科に通っていない方は、今すぐ通いましょう。
終わりに
色々とレビューしてきましたが、最初に述べた通り効果には個人差があります。精神薬も合う合わないがあると思いますので、そこは把握しておいてください。
これを読んでくれた皆様のチック症状が、少しでも良くなることを願っております。