《週刊セットプレー》vol.12
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Ⅰ.山口の1点目(栃木vs山口)
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
11人全員がPA内に入っての守備をしています。
”ゾーンとマンマークの併用”での守備をしています。
3人(➋~➍)がゾーンで残りはマンマークをしています。
PA内でフリーにしている相手選手はいません。
★攻撃側の狙い
PA内にいる選手たちはゴールエリア付近にポジションを取り、かなり押し込んでいます。
また。PA内では不利な人数で攻めなければいけなくなるため、ショートコーナーで再開をしています。
ショートコーナーのため、DF側は"ラインを上げる"・"マークを外さない"の2つのプレーをする必要があり、対応が難しくなります。
③はダイレクトでクロスを上げ、ゴールが決まりました。
このCKの後は、ショートコーナーを牽制する位置にも人数を割く必要が出てきてしまい、逆にPA内で理想の守備陣形を取れなくなると思います。
(この試合は、このシーン以降のCKがなかったかもしれません)
Ⅱ.福島の2点目(福島vs鳥取)
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーの配置
★守備側の視点
11人全員が戻っての守備をしています。
”ゾーンとマンマークの併用”での守備をしています。
2人(②・③)がゴールエリア内ニアサイド寄りをゾーンで守り、残りの選手はマンマークをしています。
★攻撃側の狙い
GK以外の全選手が攻撃に関わっていて、個人的に素晴らしいCKの攻撃だと思いました。
PA内に8人がいるため、守備側は人数を割くかフリーの選手を作るかの判断が必要になります。
このシーンでは8人全員にマンマークがつかれています。
おそらく、最後方にいる選手(➋)は優先度が低いと思われてフリーになっています。
相手DFの③は➋を意識しているように見え、出足良くプレスに行っていますが、寄せられる前にダイレクトでシュートを打ち、ゴールが決まりました。
~素晴らしいポイント~
もともとPA内にいる選手たちは斜めに前へ走り込み、➋のスペースを確保できるようにしています。
また、後方にはGKしか残らないシチュエーションになっていますが、ファーサイドの➍は自陣に戻る動きをしていてリスク管理もしっかりと行えています。
おまけ
◆アルビレックス新潟
・ファーサイド下隅を狙ったFK
ボールが通るコースに1人選手が立っていて、GKの視界を遮る動きをする。
◆FC今治
・一度キックフェイントをいれることで、守備のラインを乱すことができる。ただ、味方選手も動き出しているのを見るとキッカーが完全に決まっているわけではないのだと思いました。
◆SC相模原
・あまり見ないストレート系のボールからゴールが生まれました。
◆テゲバジャーロ宮崎
・体の向きや助走から中へのボールが想像されるが、体を捻りながら直接狙い、ゴールが決まりました。
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