新潟のCKを分析!【#9,新潟vs栃木】
コーナーキックの分析を書いていきます!
・試合データ
6分に決まった新潟のコーナーキックの分析を書きます。
・ゴール動画
ハイライト映像(ゴールシーンは0:40~ )
・選手の立ち位置
・守備目線(栃木)
11人全員がペナルティエリアに戻っての守備。
配置:
ゴールエリア内ゾーン …2人(➋,➌)
ゴールエリア内マンマーク …1人(➍)
ペナルティエリア内 …7人(➎~➓)
PA外の選手を牽制 …1人(⓫)
・攻撃目線(新潟)
9人が上がっての攻撃。
配置:
ボール付近 …1人(㉝)
ゴールエリア内 …1人(㉒)
PKスポット付近 …3人(⑦,㊿,⑤)
ファーサイド …3人(㉕,⑧,⑰)
ペナルティエリア外…1人(⑳)
☆このCKのポイント☆
Ⅰ.スペースを空ける3人、スペースに行かせる2人
このポイントが、このCKの最大の特徴です。
この図の⑤・㊿・⑦をAグループ、⑧・㉕・⑰をBグループとします。
Aグループの3人は、中央のスペースを空けるために自分をマークをしているDFを連れてゴール方向へ動き出す。
Bグループの⑧・㉕はあまり動かずに、⑰が中央に走った時に➒が走るコースの邪魔になる位置にポジショニング。
これらの動きで⑰は完全にフリーで中央のPKスポット付近に走り込めています。
5人の選手の意図的な動きで、中央のスペースとフリーな選手を作った素晴らしいプレーでした。
Ⅱ.正確なキックと確かな技術
蹴られたボールの軌道上に複数の選手がいて、そのどこかで合って決まるCKはよく見ます。
しかし、この新潟のCKは完全に1人の選手に合わせにいっています。
中央のPKスポット付近に正確なキックを送る㉝高木選手、あがったクロスを右足アウトサイドで流し込んだ⑰イッペイ選手。
2人の技術の高さが見られるゴールでした。
Ⅲ.リスク管理
ペナルティエリア内の選手たちが狙った動きをしてゴールを狙いに行くCKにおいて最も警戒しなければいけないのはカウンターを受けてしまうことです。
守備側のカウンター攻撃が始まるケースは、
⑴GKがキャッチしてスタート
⑵ニアのDFがヘディングで前に弾いてスタート
の2パターンが多いです。
⑴は上記Aグループの選手がGK近くまで入り込んでいるため、キックミスが起こっても綺麗な形でのキャッチは難しいと思われます。
⑵は、㉒が助走段階でボールに寄って動き出していて、ニアのゾーンを守っているDF➋よりも前に出ています。
この動きにより、例えミスキックが起こっても➋に前にクリアされる可能性は極めて低くなります。
・まとめ
今年、何試合か新潟の試合を観戦していますが、多くの種類のCKを準備しているように思います。
新しい攻撃方法を見られるかもしれないというワクワク感があります。
また新潟のセットプレーを取り上げることがあると思います。
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