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《週刊 セットプレー》vol.05-②

とりあげたいセットプレーが多かったので、土日に行われた試合からピックアップしたシーンは②に載せることにしました。

水曜日(5/25)の試合 ⇒ ①
土日(5/28,29)の試合  ⇒ ②

Ⅰ.柏の3点目(柏vs清水)

★試合データ

J1 第16節
2022年5月29日(日)
柏レイソル vs 清水エスパルス
3 - 1
得点者:
13’  マテウス サヴィオ(柏)
39’  細谷 真大(柏)
58’  大南 拓磨(柏)
64’  片山 瑛一(清水)

★ゴール動画

★このセットプレーのポイント

黒=柏,白=清水
※番号は背番号ではありません

・守備側の視点

11人全員が戻っての守備をしています。
PA内では完全にゾーンでの守備陣形を敷いています。
ショートコーナーへの対応として、ボール付近に⑪を配置しています。

➏→➍にショートコーナーが蹴られ、③がプレスに行くと同時に⑪もややボール方向に向かっています。
そして、PA内の他の選手はラインを上げています。

・攻撃側の狙い

PA内に入っている人数は5人と少ないですが、ボール付近に3人を配置しています(キッカー含)。
相手は1人しかおらず、圧倒的に数的優位のため、短く繋ぐリスタートを選択しています。

➏→➍のパスの間では中の選手はほとんど動きださず、⓫のみがオフサイドにならない位置まで戻っています。

➍→➎のパスが出るタイミングでは、守備陣と入れ替われるようにパワーを持って中に走り込めています。
さらに、相手がゾーン守備ということもあり、ほぼ守備の圧を感じずフリーで走り込めています。

結果的に➎からのクロスは大外の➐に蹴られました。
サイドで繋がれ大外に振られた守備陣は、➐がヘディングするタイミングでほとんどの選手がボールウォッチャーになっています。

https://youtu.be/ccWgBDKFSxU?t=122

優位なポジションを4人が取れており、ゴールが決まりました。

Ⅱ.新潟の3点目(新潟vs山形)

★試合データ

J2 第19節
2022年5月29日(日)
アルビレックス新潟 vs モンテディオ山形
3 - 0
得点者:
28’  松田 詠太郎(新潟)
58’  本間 至恩 (新潟)
79’  田上 大地 (新潟)

★ゴール動画

★このセットプレーのポイント

黒=新潟,白=山形
※番号は背番号ではありません

・守備側の視点

10人がPA内に戻って守備をしています。
ゾーンとマンマークの併用をしています。
マンマークは2人(⑧→➓,⑨→➒)だけだと思われます。

・攻撃側の狙い

ニアサイドに人数をかけず、ファーサイドで勝負をしています。
⑩付近に➐・➑が走り込んでいます。
さらにその2人の走り込んだところの大外にも➏が走り込み、ボールの軌道上に3人が入れています。

結果的に走り込んだ➐とその場でのジャンプの⑩が競り合って、➐が競り勝ち、ゴールが決まっています。

Ⅲ.おまけ①

・神戸セットプレーから3点(神戸vs札幌)

16節のヴィッセル神戸と北海道コンサドーレ札幌の試合は、4-1でヴィッセル神戸が勝利しました。

神戸のゴールは、
・CKのこぼれ球
・横からのFK
・CKを合わせた後のこぼれ球
がり、セットプレーから多く決まっていました。

・両チームともPKスポット横に配置(讃岐vs鹿児島)

①でも取り上げているPKの時の立ち位置について

10節のカマタマーレ讃岐と鹿児島ユナイテッドFCの試合の36分のPKのシーンです。
鹿児島のPKの時、両チームともPKスポット真横にも選手を置いていて、こぼれてくる可能性のあるボールに準備をしています。

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