《週刊 セットプレー》vol.01
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Ⅰ.仙台の2点目(熊本vs仙台)
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーのポイント
・守備的な視線
➍~➓の7人が列となり、PA内を完全にゾーンで守っています。
FKにはオフサイドがあるため、蹴られると同時に下がり、自身が担当するゾーンの守備をすることになります。
また、1人をペナルティアーク付近に置き、こぼれ球やペナルティアーク付近へのクロスに対応が出来るようにしています。
・攻撃側の狙い
完全にゾーンで守られているため、逆にフリーで走り込むことは可能です。
やや後方にいる⑥(平岡選手)が長い距離を走り、おそらくゾーン守備が敷かれていない最もニアのスペースに走り込んでいます。
FKの場合、守備の選手たちは自身のゾーンに到達することを優先的に動くため、ゾーンが割り当てられていないエリアはかなり手薄となります。
そして、仮に割り当てられていても、長い距離を走って飛び込んでくる選手に競り勝つのはとても難しくなります。
結果的にそのスペースにピンポイントのFKが蹴られ、ゴールが決まりました。
Ⅱ.磐田の1点目(磐田vs名古屋)
★試合データ
84分に決まったジュビロ磐田のコーナーキックについて取り上げます。
★ゴール動画
★このセットプレーのポイント
・守備的な視線
ゾーンとマンマークを併用した守備体系を敷いています。
➋~➏の選手がニアサイドを中心にゴールエリア内をゾーンで守っています。
➐~⓫の選手はPA内でマンマークで守っています。
ゾーンに人数をかけているため、ゴールエリア内の相手選手(⑩・⑪)にはマークを付けていません。
・攻撃側の狙い
この場面でのポイントは2つです。
ゴールエリア内でマークに付かれていない選手と高いキック精度を持つキッカーの存在です。
⑩(大津選手)はするするとニアサイドに向かって走り、ゾーン守備の間になっている位置に走っています。
そしてそのわずかなスペースにピンポイントで合わせられるキックをする③(遠藤選手)の技術。
Ⅲ.鳥栖の1点目(柏vs鳥栖)
★試合データ
★ゴール動画
★このセットプレーのポイント
・守備的な視線
一番後ろに列を作り、➋~➏の5人がゾーンで構えています。
そして、他の➐~➓の4人はマンマークで守っています。
ロングスローがファーサイドまで一気に飛ぶことはないため、初期位置では⑨・⑩の2選手にはマークがついていないように見えます。
また、同じ理由から全員がボール方向に体を向けて前向きに走ってはじけるような準備をしています。
・攻撃側の狙い
高いボールを入れて高さで勝負をするのではなく、一度目線を外してからゴール前へ送る攻撃をしています。
あえて最終ラインより前の位置に⑪(本田選手)を置いています。
PA近くでマークに付かれていない⑤(福田選手)がニアサイドのスペースに走り込み、スローインを受けています。
ゾーンでの守備の外で、マンマークにも付かれていないため、最適なポジションに走り込み、競り勝てています。
そして、ダイレクトでゴール前に送り、オフサイドにならないような動きをしておいた⑪(本田選手)が中で合わせてゴールを決めています。
以上です。
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