JBCC奮戦記Day6

いよいよ、一週間後に始まるJBCC。今日が落ち着いてMTGをする最終日かもしれない・・・。

パーパス経営

昨年の優勝チームのプレゼンを聞いたり、CEOとして判断をしなければならない、となった時の軸ってなんだ!?そしてその軸がメンバ全員から賛同を得られるものはなんだ?となってメンバと相談。
その結果、パーパスを定めると良いのではなかろうか、となりました。昨今流行りのパーパス。見れば必要性は分かるのだけど、自社のパーパスに共感しているから仕事をしているわけなのであまり「パーパス」について深く考えたことがなかったです。
そこで、HBRのパーパス経営について勉強して、メンバと共有。

パーパス経営について

世界の企業のパーパスを見ると大きく3つに大別する事ができる。

■コンピタンス:自社の商品・サービスが果たす機能
メルセデスの「世界に先駆ける」
Amazonの「地球上で最もお客様を大切にする企業になる」
ウォルマート「お客様に低価格で価値あるお買い物の機会を提供し、より豊かな生活の実現に寄与する。」

■大義:実現したいと望む社会善(ソーシャルグッド)
パタゴニアの「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」
ビヨンドミートの「全人類の胃袋を満たすもっと良い方法」
ディズニーの「魔法のような経験を通して幸福を生み出す」

■文化:事業を運営する思い。社員やパートナー企業に一心同体を強く感じさせ、同じ共同体の帰属意識を打ち立てる。
ザッポスの「Wowを生き、Wowを届ける」

パーパスの流行りは大義のタイプ。しかし、ほとんどの企業で大義を選ぶと身の丈に合わなかったり、高尚すぎることになり、不整合が起こるから注意が必要。
例:ネスレ「栄養、健康、ウェルネスの分野で世界の先頭を行く企業」⇦売上の7割がスナック菓子じゃん!!!!と言う批判。

パーパスと事業内容が一致していると良い事。

・顧客獲得と顧客ロイヤルティ向上に資する:マーケティング部
・社員のやる気を高め、会社に居続けたいと思わせる:人事部
・(自社の環境への配慮と)社会的責任とガバナンスを向上:CEO
・経営資源の配分とリスク管理の指針:戦略担当、財務部門
・ESG:IR部門

裏を返せば、パーパスが決まっていないとこれらの利益をもたらす事ができない。

パーパスを決める5ステップ

1.上記の「良い事」に関わるメンバを集める
2.3つのタイプのうち、どれが適切かを決める
3.パーパスと戦略を結びつける
  今後10年で自社の成功に最大の影響を与える要因と照らし合わせて検討する。人材の獲得?製品のイノベーション?高価格の維持?グローバル展開?などなど。経営課題とそれを解決する方法と繋がっている事が大事。
4.いくつかの問いかけをして見て自問自答する
「我々が提供する商品・サービスの有用性は何一つ説明する必要がないほど自明なのだろうか?」
「仮に本業と直接の関係はなくても、我々は世界をより良い場所にするために仕事をしているのだ、と言う考え方が当社トップの言動によって裏付けられているだろうか?」
「我々は顧客に価値を届けるだけでなく、雇用主やビジネスパートナー、企業市民としても魅力的な存在になれているだろうか?」
5.パーパスを行動に刻む
 全ての意思決定や行動がパーパスと整合性が取れているか?

おおよそ、こんな事を共有して実際にケースが始まったらみんなでパーパスについて話し合うことに。

過去問を使った練習

メンバが集めてきた情報を統合して、意思決定をするという練習をしてみた。→結果、失敗。うまくいかず。

原因は(勝手に)僕が考えている必要な情報がうまくメンバに伝わっておらず、判断に必要な情報を的確に集めることができなかったこと。
この辺りはオールリモートとか、出会って間もないとか、異なる大学出身のメンバとか、とにかく弱いところが顕在化する結果だった様な気がした。

本番に向けて、CEOはどんな情報が欲しいのか、どういう風に話を組み立てて、意思決定をしようとしているのか、を具体的にハコを作ってメンバと共有することが必要そう。普段仕事をする時にもやっている当たり前のことを、丁寧に実施する。それの重要性を改めて感じた次第。

短いけど、おしまい。

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