昼食と病院食の話
JICAモンゴルのスポーツ大会でゴリゴリに筋肉痛。肉離れ後の初の運動だったけど綺麗に右下肢だけ筋肉痛。右下肢が実質廃用状態なので地道にセルフリハビリしていこう。
さて、今回は前の記事で少し病院での昼食について触れたので病院食と職員食について掘ってみようと思う。
昼ご飯は無料で曜日替わり。
私の配属先の病院の昼食は曜日ごとに違うメニューが出てくる。
月曜日
左がご飯の上に羊の挽肉と潰したジャガイモと人参のサラダが乗ったメインディッシュ。
右は羊の挽肉と練った小麦の粒が入ったスープ。羊の出汁が羊が香る。二日酔いに効くらしい。休みの日にみんなお酒を飲むため、食堂からの気遣いなのだろう。
火曜日
左はツォイワン。焼うどんみたいな料理で国民食の一つ。個人的にモンゴル料理で1,2を争うくらい好き。作り方も覚えた。羊の肉と人参、玉ねぎ、ジャガイモ、キャベツなどの野菜入り。
右はノゴートイシュル。「ノゴー」は野菜、「シュル」はスープ。要するに野菜と羊の肉が入ったスープ。肉は料理名に明記するまでもなく当たり前のように入るのだ。
水曜日
左のメインディッシュはフジッリの上にミートボールのようなもの。キャベツと人参のサラダが少しだけ添えられている。
右が鬼門。羊の内臓のスープ。味と臭いがなかなか強烈なため日本人では食べれる人の方が少数派。私は味と臭いは大丈夫だが食後にお腹の調子が悪くなるので食べられない。
ちなみにチンギスハンは権力者として羊の肉を毎日食べることができるという権利を有していたらしい。
木曜日
メインディッシュは穀物を使った炒めご飯。羊の肉とキャベツやニンジンが入っている。
右はゴリルタイシュル。スープの中に羊の肉と野菜が入っていて、その上に小麦を練った麺が乗っている。
金曜日
このご飯は今はなくなってしまった。金曜日のメニューが1番好きだったのに。
金曜日は1週間で唯一香辛料が使われている料理だった。メインディッシュは香辛料で味付けされたご飯の上に香辛料で味付けされた鶏肉。
右は鶏肉のノゴートイシュル。
今年の初め辺りから金曜日のメニューが変わった。
羊肉のピロシキとスープである。
食堂のご飯について
基本的にはモンゴル料理がでる。
何より羊肉が毎日でる。苦手な人には苦しいかもしれない。
モンゴル料理の基本は肉に塩中心の淡白な味付けと写真からも伝わる油の量である。炭水化物が多いことも伝わるだろう。
モンゴルの寒い冬を乗り越えるためには油は必要なのかもしれない。
そして前回も書いたが無料である。モンゴル料理が食べれる人からしたらありがたい話だ。私は食べれるが故にかなり恩恵に与っていた。
どうしても気になること
ただこのご飯、患者にも同じものが提供されている。
そうなるとどうしても栄養バランスが気になってしまう。
モンゴルは肥満率が高い。来る患者さんを見ても体格の良い人が多いのだ。そして当然と言えば当然だが生活習慣病を持っている人が多い。社会は近代的になり、生活様式も変化していく。仕事の内容も変化していく中で、食生活が伝統的なものであればそれは身体にも影響を及ぼすだろう。
そんな患者さんたちが病院でこのご飯を毎日食べている。しかも4時には食堂からお菓子とお茶が配られる。
病院にも栄養士が必要なのかもしれない。そんなことを考えることがある。
これで見るとモンゴルの男性の肥満率は21.44%。
ちなみに比較対象として日本の男性の肥満率は6.27%。
ちなみに笹原の場合
モンゴルに来て9ヶ月で体重が6㎏増えた。運動をしていなわけではない。徒歩で30分~1時間は普通の生活だし、毎週サッカーもしている。それでも増えるのだ。
でもここ3~4か月は諸々の理由で配属先でご飯を食べていない。その結果体重は5㎏落ちた。
昼食の問題がすべてかはわからないが一端を担っていた可能性は十分にあり得る。
任国での健康の管理は自分でさえも難しい。
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