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いまさら聞けないチャットGPTで何が変わる?

こんにちは、隆之です。
ChatGPTが話題になってから、一年がたちました。僕も有料版を一年以上使ってきました。
しかし、実際使っている人は1割未満だそうです。今回はまだ使った事がない人にどんなものなのかをお伝えできればと思います。

何がそんなに評価されているのか

自然な会話ができることは画期的

ChatGPTが注目される最大の理由は、普通の会話のようにやり取りできることです。特別な知識がなくても、誰でも簡単に使えます。以前は専門家しか扱えなかった技術が、今では誰でも手軽に使えるようになりました。

これまでのAI技術は、プログラムを書く知識が必要でした。しかし、ChatGPTのようなテキスト生成AIは普段使っている言葉で質問や指示を出すだけで、AIが適切な答えを返してくれます。これにより、技術の壁を感じることなく、誰でも気軽にAIを使えるようになりました。

複数言語に対応する真のすごさ

ChatGPTは日本語や英語など、いろいろな言語でやり取りができます。だから日本語を英語を翻訳することもできます。
しかし、言語を翻訳するサービスはかなり前からありました。

特筆すべきは人間の言葉とコンピュータの言葉を翻訳できるということです。

ChatGPTは翻訳から人とコンピュータを繋ぐ役割を構築したと言う事です。
プログラミングの知識がない人でも、簡単にマクロやコードを作成する手助けをしてくれます。これにより、技術的なハードルがかなり低くなりました。

エクセルでの関数やマクロ作成、ウェブサイトの簡単なスクリプト作成など、ChatGPTに指示を出すだけで、必要なコードを作ってくれます。さらに、使い方がわからない場合でも、ChatGPTがやり方を教えてくれるので、安心して使えます。

他の生成AIとの連携がスムーズ

ChatGPTは他の生成AIとの連携も非常にスムーズです。これにより、複数のAIを組み合わせて使うことが簡単になり、さらに多くの可能性が広がります。例えば、ChatGPTと画像生成AIは現在標準仕様で無料提供されています。
また、他のサービスと連携して使える機能があります。例えば、HeyGenと言うサービスと連携してAIのリアルな人物のアバターが喋って解説する動画を作ることもできます。そして、これらはある程度までなら無料で提供されています。これが大きな革新と言えるでしょう。

進化の速さ

すごい速さで成長している

ChatGPTは、リリースされてからもどんどん機能がついかされています。私が使い始めて1年と数ヶ月でテキストの生成だけではなく、音声入力、画像や文字の認識、読み上げ、画像の作成、Pythonなどのプログラムの実行ができるようになりました。
目や、口、耳がついたとも言えます。

技術の進化が早いことも、注目される理由の一つです。

ユーザーからの意見を基に、機能の改善や新しい機能の追加が行われており、常に進化し続けています。

パラメータ数の増加

ChatGPTの性能の進化は、パラメータ数によってもある程度示すことができます。単位の桁がチンプンカンプンな数字に見える方もいるかもしれませんが、成長速度が指数関数的に増えているのを見てください。

初期のモデルであるGPT-1は1.2億、GPT-2は約15億のパラメータを持っています。それが1年で10倍です。GPT-3ではこれがさらに1750億に増加しました。1年後にさらに約100倍のパラメータ数の増加しました。
短期間で性能が飛躍的に向上しています。この進化の速さは驚異的です。

モデルリリース時期パラメータ数
GPT-1 2018年6月 約1.2億
GPT-2 2019年2月 約15億
GPT-3 2020年6月約1,750億
GPT-3.5 2022年11月約3,550億
GPT-4 2023年3月5,000億~1兆(推定)
GPT-5 2025年末(予定)2兆~5兆(予想)

AI技術を早く取り入れることの重要性

技術の進化速度

前述のとおり、AI技術はとても速く進化しています。1年後には、今の技術を大きく超える可能性があります。ChatGPTや他のAIは、その進化の速さによって、ますます高度な機能を提供し続けるでしょう。

格差の拡大

AI技術を早く取り入れることで、仕事の効率や生産性が大幅に向上します。しかし、AI技術を取り入れないと、その差はどんどん広がり、競争力が低下する可能性があります。早めにAI技術を活用することで、競争力を保ち、個人やビジネスの成長を促進できます。

早期導入のメリット

AI技術を早く導入することで、他の企業や個人よりも先に技術の恩恵を受けられます。これにより、仕事のプロセスを最適化したり、新しいビジネスチャンスを見つけたりすることができ、競争力を強化できます。

AIは危険なものではない

正しく使えばただの道具

AIは、使い方を間違えなければ、とても有益な道具です。これは、スマホが登場したときとよく似ています。最初は新しい技術に対する不安がありましたが、今では誰もがスマホを使いこなしています。AIも同じように、正しく使えば私たちの生活や仕事を大いに助けてくれます。
iPhoneのSIRIや、アマゾンのアレクサと同じように慣れていけばいいのです。

スマホの普及と同じ道のり

スマホが普及するまでの道のりを思い出してください。最初は一部の人しか使っていませんでしたが、今では誰もが使っています。AIも同じように、最初は一部の専門家が使っていましたが、今では誰でも簡単に使えるようになっています。これからもますます普及し、私たちの生活を豊かにしてくれるでしょう。

注意事項

AIを使う上で気をつけることがあります。これは個人情報を入力しないことです。
AIはいろいろな情報を吸収して学習をしています。あなたが入力した指示命令の文章がAIの学習に利用されることがあります。学習させないと言う設定も可能ですが、基本的には入れないことが大切です。

しかし、これはAIに限った話ではありません。当然、インターネットの書き込み、SNSや掲示板に個人情報書くことが危険です。分けて考える必要はありませんね。

いろいろな使い方

仕事の効率化

ChatGPTは、仕事の効率化に大いに役立ちます。
例えば、メールの返信文のたたき台の作成や資料の作成、要約など。
議事録を取ってもらうこともできます。

また、面倒なルーティン作業の自動化を支援してもらうことで、使い方の難しいと感じられるような自動化ツールなどと組み合わせて、時間と労力を節約できます。

タイミングがあれば簡単な自動化の方法を今度記事にしようと思います。

学習と教育のサポート

ChatGPTは、学習者の疑問にすぐに答えることができ、個別の学習ニーズに応じたサポートを提供してくれます。深堀りした質問などにも対応してくれるので教科書にはできない効果的な学習が可能となり、教育の質が向上します。
ただ、大切なことですがAIはハルシネーションといって間違えることがよくあります。なんでも鵜呑みにしてしまうと危険でもあります。

その点ではパープレクシティAIという検索をもとに情報を提供してくれるAIサービスがありますので、この点はそちらがおすすめです。
ソフトバンク、Yモバイル、LINEMOのユーザーなら1年間無料で有料版のPROを使用できます。

また、学生が使用する場合は批判的思考の欠如や、AI頼りになってしまわないような工夫が必要です。

クリエイティブな作業の支援

文章作成やアイデア出しなど、クリエイティブな作業をサポートします。これにより、コンテンツ制作の効率が向上し、質の高い成果物を短時間で作成することができます。

例えば、新しいキャンペーンのアイデアを出すとき、ChatGPTを使えば、いろいろなアイデアをすぐに出してくれます。
当然決めるのは人間が決めますが、アイデアは10個でも20個でも出してくれます。

他のテキスト生成AI

他にもいろいろなサービスがあります

Claude(クロード)

Claudeは、Anthropicが開発したAIで、倫理的なAI開発を目指しています。ChatGPTと同じように、自然な会話ができ、多くの作業を効率的にこなします。特に、安全とプライバシーを重視した設計が特徴です。

Gemini(ジェミニ)

Geminiは、Google DeepMindが開発したAIで、特に優れた自然な会話能力を持っています。Googleの膨大なデータを活用しているため、非常に高い精度と性能を誇ります。多言語対応も充実しており、世界中で使えます。

LLaMA(ラマ)

LLaMAは、Meta(旧Facebook)が開発したAIで、オープンソースとして提供されています。これにより、研究者や開発者が自由に利用でき、コミュニティ全体での技術の進化が期待されています。

プロンプトが大事


ChatGPTを効果的に使うためには、「プロンプト」と呼ばれる指示命令文が重要性です。プロンプトとは、AIに対して指示や質問を入力する際のテキストのことを指します。これは普段私たちが使っている言葉で指示します。
適切なプロンプトを作成することで、より精度の高い、役立つ回答を得ることができます。

プロンプトの具体例

例えば、以下のようなプロンプトの違いを考えてみましょう。AIも人も同じです。曖昧な質問には曖昧な回答しかできません。誘導的な質問にも誘導されます。

曖昧なプロンプト: 「分数を教えて」
この場合、AIは一般的な分数の情報を提供するだけで、本当に知りたい情報に辿り着けないかもしれません。

具体的なプロンプト「あなたは熱心な教師です。小学4年生にわかるように分数を教えて」
こちらのプロンプトでは、AIはより的確な回答を提供することができます。

プロンプト作成のポイント

  1. 具体性を持たせる: 何を知りたいのか、どのような情報が必要なのかを明確にする。

  2. 背景情報を提供する: 必要に応じて、関連する背景情報を追加することで、AIがより適切な回答を提供しやすくなります。

  3. 質問を分ける: 複数の質問を一度に投げかけるのではなく、個別に質問することで、より詳細な回答を得ることができます。

プロンプトの改善例

  • 改善前: 「おすすめの旅行について教えて」

  • 改善後: 「あなたはプロの旅行代理店のスタッフです。家族で楽しめる、予算10万円以内の国内旅行先を教えてください。家族は私たち夫婦と中学生と高校生の娘です。季節は8月で現在は関東に住んでいます。」

このように、プロンプトを工夫することで、ChatGPTから得られる情報の質が大きく向上します。適切なプロンプトを作成するスキルを身につけることで、ChatGPTを最大限に活用できるようになるでしょう。

うまく回答が得られない場合

良い回答が得られなかったとしても、続けて具体的に指示をしてあげれば、再び理解して新しい回答してくれます。これは人間と同じです。
そうじゃないよと説明してあげることで、回答の精度を高めることができます。

まとめ

ChatGPTがこれほど注目される理由は、自然な会話ができ、誰でも簡単に使えることにあります。複数の言語に対応し、すぐに答えを返してくれるスピード感と、どんどん進化しています。

仕事の効率化、学習と教育のサポート、クリエイティブな作業の支援、そしてプログラミング支援など、いろいろな使い方ができます。さらに、AI技術の進化速度を考えると、早めにChatGPTや他のAIを取り入れることが重要です。技術の進化に遅れを取らないためにも、今からAI技術を活用することが求められます。早く導入することで得られる競争力を活かし、ビジネスや生活の質を向上させるために、ぜひChatGPTや他のAIの便利さを体験してみてください。

最後まで読んで頂きありがとうございました。スキとフォローいただけると、励みになります。ありがとうございました。

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