都市経営プロフェッショナルスクール グループA オンラインゼミ
こんにちは!
こちら、都市経営プロフェッショナルスクール9期生のnoteです。
先日、東京の知人から、今月から公開の映画「十一人の賊軍」が面白いから、見た方が良い!と勧められました。
実は、この映画の舞台は私の地元の新発田なのです。私の地元だなんて知らない知人からの率直なリコメンドが嬉しかったですね。
戊辰戦争の時代、歴史的な裏切りを行った、我が新発田藩。長男もこの映画を見たいと言っているのですが、新発田を嫌いにならないか心配ですw
さて、我がグループAでは毎週オンラインゼミを重ねていますが、今週は岡崎コーチとの個別相談会と、その後のメンバーでのミーティングでした。
今週のミーティングで感じたことを書き留めます。
個別相談は自分を含めて2名の個人プロジェクトについての相談
その後、グループワークの経過を報告し、アドバイスを頂きました
実際に経営する人が企画・設計をする
私の課題は赤字続きの大型公共施設への対応です。
何年も取組んできて、誰もが黒字化は無理だと言っている施設
上司や先輩に恵まれたこともあり、ようやく組織横断で考える体制をこの 1~2年で構築してきたところです。
何度も計画をスクラップ&ビルドして、「ギリギリ収支を合わせられるかもしれない」案を考えて、相談しました。
しかし、「どうして、役所の人は役所が儲からないような案を考えるのか?」の投げかけに、答えられませんでした。
自分としては、「大赤字が収支トントンになれば御の字」だったのですが、それはコーチに言わせれば、全く理解できない案だったのです!
そして、それは組織内で言われることとは、全く逆の意味で「理解できない」ということでした。
組織内では・・・
「こんな施設、収支トントンなんて無理でしょ…」
「まず役所が金を出さなきゃ何も始まらない」
今までそうやって言われ続けてきました。
そうしたなかで、自分自身も「なんとかマイナスをゼロにしたい!」という発想に囚われていたのです。
実際に経営する人が、企画・設計する
そのことは、何度も学んできたことのはずですが、自分の行動原理に落ちていないことが浮き彫りになります。
・行政は「やりたいことを言わない。やるべきことをやる」
・行政は、民間の稼ぐ力を信じて口出ししない
・民間がどのくらい稼ぐけるかは民間が決める
書き出してみると簡単なことですが、これを行政組織内に肚落ちさせるのは相当に難しいとも思いました。
なぜなら、それは行政にはびこる「やった感」と決別する覚悟が必要だからです。行政はなんだかんだ「何もしてくれなかった」と言われるのが、耐えられない組織だからです。
結局のところ、難しい施設ということに変わりはありませんし、民間と考えても良いプランは浮かばないかもしれません。
それでも公民連携に突破口の可能性を見るなら、そういったマインドにならないといけないのだと感じました。
そのエリア、競争力を発揮できる分野は?
グループワークの方でも、ハッとするアドバイスを頂きました。
こちらは、沖縄を舞台に観光をキーワードとして、いかに差別化を図るかということを意識して、これまで事業プランを練ってきました。
しかし、コーチからは「そもそも、沖縄=観光ってレッドオーシャンじゃないの?」という投げかけがありました。
たしかに、観光地としてはエリアそのもに競争力が無いなかでは、いかに事業者単位で差別化を図ろうとも、難しい戦いになってしまいます。
それであれば、そのエリアの強みをもっと伸ばすようなセクターで勝負する方が良いのかもしれません。
言うなれば、マーケットインの考え方だけでなく、プロダクトアウトの考え方も持つ。「沖縄に何を求めますか?」だけではなく、「このエリアがどんな価値を提供できるか」をもっと考えることだと思いました。
T型フォード普及以前のアメリカで、ヘンリーフォードは「もし顧客に、望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」と言ったそうですが、大げさに言えば、小さな町がエリアを売っていくには、ニーズの表層だけではなく「その根っこを読み解く」。
そして、エリアの持つリソース、強みを、歴史的な文脈を踏まえてひも解くことで、「エリアが提供できる価値(プロダクト)」を考える。そういう視点が欠けていたのかなと感じました。
岡崎コーチの凄いところは、自分たちの視点を一段高いレイヤーに引き上げてくれる一言を、ホントさらっと言ってくれるところです。
ドンくさい私は瞬間的に全部を理解できないことも多いですが、こうやって悶々とアドバイスに向き合うことで、理解を深めていきます。
夜な夜なのオンラインMTGがリアルよりも濃い関係性を作る
グループワークも大詰めになってきたこともあり、今週は一日おきにZoomで2~3時間のディスカッションをして、間の日もメッセンジャーで個々にやり取りをするなど、密度の濃い1週間となりました。
実は僕ら、リアルでは9月の合宿に1度しか顔を合わせてないのですが、すっかり同僚のような感じがしています。
毎日職場で顔を合わせていても、ちゃんと話をすることの無い人もいるので、関係性って物理的な距離に関係ないのかもしれませんね。
引き続き、頑張っていきましょう!