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【ヒュージ・リーダーズ】《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》


はじめに

初めましての方もこんにちは
週末ヒュージ・リーダーズ交流会の村民のロウクスです。

新ファイレクシアの法務官シリーズのラストスパート四人目は青の法務官《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》を紹介します。


デッキ紹介

デッキリスト

良い点
・豊富な打消し能力で対戦相手の行動を徹底的に妨害
・対戦相手の動きを見てから行動できるカードが豊富で優位に立ちやすい

悪い点
・ヘイトを集めやすく、狙われるとライフを守れない
・勝ち筋が重く、勝ち切るまでに時間が掛かる

デッキの強さは5段階評価中、4点
青色の最大の特徴である打消しを詰め込んでいるので、とにかく対戦相手を勝たせないように粘って勝ち筋まで持っていくコントロールデッキ
EDH界での最強色の青色なだけあって、法務官のなかでも最強(と思う)

統率者

ネオ神河ではイケイケだったけど、最後はB級映画みたいなやられ方してました

新ファイレクシアの法務官に共通する自分にメリット、対戦相手にデメリットを与える能力、ジンは手札に関するものです。
終了ステップに7枚ドローはあまりにも暴力的、気が付いたらデッキが無くなるくらいに引きすげます。
対戦相手には手札上限をマイナス7を与えてディスカードで手札を全部捨てさせます。聖遺の塔は勘弁。
しかも、瞬速もちなので対戦相手の行動みてからプレイすることも可能。
非常に強力なクリーチャーですが、代償としてマナコストが合計10と普通にやっててはそうそう唱えられません。
場に出るととんでもないことになるので統率者としては割と狙われやすいですが、青単でも優秀なく統率者が多いので、敢えて《核の占い師、ジン=ギタクシアス》を採用するのはマナコストのせいでネタよりだと思ってます。

ジンとの相性が良いので自分で使うのもあり

デッキコンセプト

《核の占い師、ジン=ギタクシアス》は盤面に出せればディスカードで相手のリソースを奪いさり、リソース回復し、単体でゲームを決められえる強力な能力を持っています。
一度でも7枚引ければコンボパーツもそれなりに集まってきますし、手札をすべて捨てさせれば邪魔されることもなくなります。
ゆえに、このデッキの唯一最大の目標は《核の占い師、ジン=ギタクシアス》を盤面に出すことで、そのためにマナを伸ばすか、打消し能力で時間を稼ぎます。
《核の占い師、ジン=ギタクシアス》が暴れた後にゆっくりとコンボを決めて勝ちましょう。

青単で勝つコンボって難しくない?

正直、青単で殴り合いで勝てるほどクリーチャーを並べるのは容易ではありません。
ゆえに何らかの勝ち筋を用意する必要があります。
このデッキでは打消し能力でロックする青らしいコンボを採用しています。

使う分には色々出来て面白いのですが、悪さしかしないので除去優先度MAX

このデッキの最大のキーカードは《狙い澄ましの航海士》です。
《パリンクロン》や《巨大鯨》とのブリンク(※1)無限マナはあまりにも有名。

ほぼ同期の2枚、どちらも採録禁止対象

そして《狙い澄ましの航海士》ですが、『結魂』の能力を最大限に悪用できるデザインになっています。
自身をブリンクすることで別のクリーチャーと『結魂』することが出来るので、これ単体で盤面のクリーチャーの場にETB能力(※2)をマナの許す限り使いまわすことが出来てしまいます。
無限マナが成立している前提ですが、《シスター・オヴ・サイレンス》のような打消し能力持ちが居れば対戦相手の行動を妨害し放題になり、《裏切りの工作員》であれば対戦相手のカードをすべて奪うことで、ロック状態を成立させます。

ウォーハンマーコラボは地味にヒュージ向けのカードが多い
スタンダードでも禁止になったいわずもがなの強力クリーチャー

無限マナ前提ですが、《船砕きの怪物》との組み合わせも面白いです。
マナコストは重いですが、瞬速かつ打ち消されない能力持ちなので、意外と成立しやすいところもポイント高いです。
《船砕きの怪物》の呪文を手札に戻す能力を統率者を唱えることで誘発するというものです。
統率者を《狙い澄ましの航海士》と『結魂』させてブリンク能力を起動した際に、そのまま統率者領域に戻してしまうことで、何度でも唱えることが可能となり、対戦相手は一切呪文を使えないように強力なロック状態を作ることが出来ます。
このコンボは瞬速もちの統率者であることが前提なので、《核の占い師、ジン=ギタクシアス》である理由にできるのが良いところです。

マナコスト以外はびっくりするくらい強いクリーチャー

その他にも、デッキを引ききってしまう前に《核の占い師、ジン=ギタクシアス》を統率者領域にしまっておけるのもありがたいです。

序盤のマナ基盤は貧弱…

青単にも相変わらず3マナ目マナ加速カードはないので初動という意味ではマリガン基準はあまり変わりません。
※赤色のマリガン基準(前回記事)参照
青単ならではの部分は《トレイリア西部》の変成能力で《古えの墳墓》などの優秀な土地を探してくるくらいです。

青シンボル2個なので場合によっては使えないことがあるので注意

到達目標マナが大きいので《睡蓮の原野》+《さびれた寺院》パッケージセットを採用しています。《パリンクロン》での無限マナや《時間の大魔道士、テフェリー》との組み合わせで大量マナ確保を狙います。
採用していませんが《不連続性》でデメリットを踏み倒すなどのテクニックもあります。

《睡蓮の原野》のかわりに《水蓮の谷間》や《焦土》でマナ加速
マイナス1能力の対象はマナファクトでもOK
場合によっては最強の打ち消し呪文にもなるので採用はあり


そして、エルドレインの森で最強のマナファクト《エルドレインの玉座》が加わりました。

多色でも構成次第では採用できるかも

正直、単色デッキであればよほどの事情が無ければ採用可能(むしろ採用できない事情を取り除いたほうが良いレベル)なマナファクトです。
とりあえずすべての法務官デッキで採用しました。

ゲームを終わらせる強力なカード

青で強力なカードの代表は《アミナトゥの占い》です。

再録でFoil版が手に入るようになりました

最強クラスの踏み倒し呪文ですが、このデッキでは絶対ではないので使いどころには注意が必要です。
第一は打消しのカードが多いので有効なカードが少なめで、何もできないこともありえます。この手のカードでは仕方ないですが、構築時点で弱めになっていることは注意点です。
そして、よほどでない限りはこれ一枚では勝てないので、マナを使い切ってしまってそのまま負けてしまう可能性もあります。
追加ターンや《全知》を引けることを祈りつつ、場合によっては《時のらせん》などのフリースペルや《副陽のスフィンクス》でマナを回復することも選択肢に入れましょう。

能力ちょっと複雑で第一メインに盤面にいる必要あり
開始フェイズはアンタップ・アップキープ・ドローまで

そして、一番まずいのはコンボ用のクリーチャーをすべて引いてしまうことです。《狙い澄ましの航海士》はこのデッキで最も重要なクリーチャーですが、同時に《パリンクロン》を引いてしまうとコンボが成立しなくなってしまうことがあります。
このデッキにおいては、追い詰められて他にどうしようもない状況を少しでも好転させたい場合や、逆にコンボ成立後に勝ち切るためのダメ押しで使うパターンが多い印象です。

差し替え案

勝ち筋が《狙い澄ましの航海士》に依存し過ぎている点が改善点です。
別軸での勝ちパターンを用意しても良いかもしれません。

元々は《明日の標》が採用されていて、《核の占い師、ジン=ギタクシアス》の能力でデッキを引きることもできたので相性がよく、無限ターンも狙えるレベルで出来ていたのですが、《明日の標》が禁止になりました。

これに関しては禁止やむなしだけど、デッキに戻るという唯一性が失われたのは残念

《ザルファーの魔道士、テフェリー》&《知識槽》のロックコンボ
強制的に《知識槽》に呪文を送り込んで《ザルファーの魔道士、テフェリー》の能力で代わりの呪文を唱えさせないという凶悪なロックコンボです。
《ザルファーの魔道士、テフェリー》自体は同型の青色にも耐性もあり、単体でも強力なクリーチャーですが、《知識槽》は単体ではかなり癖のあるカードです。
そもそもこのコンボを搭載するくらいなら統率者を《ザルファーの魔道士、テフェリー》にしたほうが早いという説があります。

瞬速&伝説のクリーチャーなのでそもそもこれでいい説
普通に使うとゲームが無茶苦茶になるカード

青の得意とする相手のカードを奪うのも良いかもしれません。
《袖の下》で対戦相手のクリーチャーを奪い取ったり、《知識の搾取》や《氾濫の始原体》で対戦相手の強力な呪文を奪ってやるのも面白そうです。

対戦相手次第ではコンボパーツを狙えるかも
基本強力な踏み倒しを奪いに行きますが、状況に応じた最適解を求めることも可能

おわりに

9月はあれこれ忙しくしていたので、しばらく空いてしまいました。
新ファイレクシアの法務官デッキシリーズも残すところあと一人のところまで来ることが出来ました。
出来る限り早くお届けできるように頑張ります。

また、11月にはプレイヤーズコンベンション愛知もあり、ヒュージのデッキしか持ってませんがサイドイベントの交流会目当てでCommand Zoneに申し込んでいます、
これまで紹介した法務官デッキ以外にも色々なデッキを持ち込むつもりなので、遊んでいただけると幸いです。

皆様のヒュージ・リーダーズライフの一助になれば幸いです。

※1 ブリンク:「このクリーチャーを追放し、その後それをあなたのコントロール下で戦場に戻す」能力の通称
※2 ETC能力:戦場に出たときに誘発する能力の通称。語源は「戦場に出る/Enter The Battlefield」の頭文字
個人的には「場に出る/Comes Into Play」の略であるCIP(チップ)のほうがなじみ深い


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