【ヒュージ・リーダーズ】3マナ目のマナ加速のすゝめ(2024年11月版)
はじめに
初めましての方もこんにちは
週末ヒュージ・リーダーズ交流会の村民のロウクスです。
今回は当方がヒュージ・リーダーズ(以下、「ヒュージ」)で最も推奨する行為である『3マナ目のマナ加速(以下、「3マナ目加速」)』について、具体的なカードを紹介します。
3マナ目加速の重要性はこちらの記事を見ていただけると幸いです。
これらのカードは今後も増えていく可能性がありますので、できる限り更新していければと思っています。
また、思い出せる限りを書き出していますが、見逃し等ありましたらご容赦ください。
※厳密には3マナ目でマナ加速をしていないカードもありますが、同じような役割(4ターン目に5マナ到達)である場合は紹介の対象にしています。
3マナ目のマナ加速カードたち
溺墓の寺院
おすすめ度:★★★★(4段階評価 ※評価基準は末記)
採用範囲:すべてのデッキ
基本的にはどのデッキでも採用することができる汎用性の高い3マネ目加速カードです。
統率領域から荒地をセットすることで、初手+ドローから手札を溢れさせてマリガンで墓地に送り、3マナ目で能力を起動して戦場に戻します。
「ボジューカの沼」などで墓地除去を食らうと目も当てられないので3マナ目にディスカードするとリスクが少ないという地味テクもあります。(3マナ構えと両立もできます。)
荒地をセットするという性質上、5マナ目時点で色が少なくなるというデメリットがあります。
加えて、マリガンをしすぎて初手が4枚以下になると3マナ目に間に合わなくなります。
無色で問題ないデッキであればほとんど気にせず採用して良いと思いますが、多色や色の濃いカードなど目標となる色要求数が多い場合は他のカードと比較したほうが良いかもしれません。
ハンデスやランデスに耐性があったり、他のカードと組み合わせるとより活躍することがあります。
無限地帯
おすすめ度:★★★★
採用範囲:すべてのデッキ
同じ基本地形を2枚も場に出せる優秀な3マナ目加速カードです。
デッキ圧縮の観点からも初手にある場合は優先して起動を狙っても良いでしょう。
タップインのため、3マナ目までに場に出しておく必要があり、3マナ目以降に引いた場合は場にも出すのも起動も難しくなる点がほぼ唯一のデメリットです。
裏目としては持ってくる基本地形が足りなくなることが実戦経験からあります。
要求色数の少ないデッキのほうが採用しやすいですが、多色であっても優先したい色が決まっているなどの場合はあまり気になりません。
このカードを使う場合、自分は基本地形の枚数を「単色の場合は3枚、多色の場合は2枚×2種」よりも多くいれるようにしています。
よほどの理由がない場合は基本地形の枚数を調整してでも採用するようにしています。
※2024年11月10日追加
地形形成装置との比較と基本地形の採用枚数に関してのトピックを追加しました。
注意点として、無色のデッキでは採用できません。
無色のデッキではサーチできる土地が「荒地」となりますが、「荒地」は土地タイプを持たないので1枚しか出せないのでマナ加速することが出来ません。
地形形成装置
おすすめ度:★★★★
採用範囲:すべてのデッキ
手札に基本地形が必要となるため成功条件が厳しくなりますが、それでも十分に優秀な3マナ目加速カードです。
手札に土地がいるため、「溺墓の寺院」と同様にマリガンには強くありませんが、後半に引いても荒地1枚分の仕事はするので「無限地帯」よりましなことがあります。
「無限地帯」との差別化ポイントとしては、色が散らばっており基本地形を2枚も入れられないような多色のデッキではこちらのほうが採用しやすいです。
このカードを使う場合、自分は基本地形の枚数を「最低でも5枚」できれば6枚以上は入れるようにしています。
手札を使う関係から土地サーチ系の3マナ目加速カードよりも劣ることが多いため、その手のカードの緑を使えない場合は優先的に採用するイメージです。
枯渇ランド
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:有色のすべてのデッキ
2回だけですが、2マナ得られるので瞬間的なマナ加速をすることが出来るカードです。
3ターン目までにセットするだけで、3マナ目加速を達成できる点は優秀ですが、普通に使うと5マナ→6マナ(枯渇ランドが壊れる)→5マナに戻ってしまう点が構築的に許容できるかが採用の分かれ目です。
注意したい点として、このカードで3マナ目加速をした場合、通常よりも1っターン早く5マナに到達できますが枯渇ランドが壊れてしまうので、翌ターンは4マナに逆戻りしてしまいます。
”短期で決着をつけられる”や”マナを構えて使わない選択が出来る”などの構築上の理由がない限り、壊れてしまう事による事故があるので墓地から回収することができたり、「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」で通常マナも出せるようにするなどの工夫をしておくと良いと思います。
ヴェズーヴァ(or残響する深淵)+対戦相手の土地(友情コンボ)
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
基本的には対戦相手の「無限地帯」や「地形形成装置」のコピーになって3マナ目加速しようというものなので、狙って成功させることは出来ないので基本的に運頼みです。
「ヴェズーヴァ」は単体でも非常に優秀な土地ですが、3マナ目加速カードとしては運頼みなので、他に何もない時に仕方なくキープすることもできるくらいで覚えておいて損はない程度です。
墓地参照の「残響する深淵」は3マナ目加速カードとして機能させるのは非常に難しく、狙うのであれば気合の入った構築が必要となるでしょう。
3マナ目加速カードとしては不安定ですが、枚数がどうしても足りない場合などの穴埋めとしては十分に採用できると思います。
焦土
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
場に出たときに土地2枚を生け贄にする必要ありますが、1枚で無色4マナも出るカード
4枚目の土地として場に出すことで5マナに到達することができます。(4ターン目に5マナ達成)
単体でとんでもないマナ量を出すことができますが、最速の場合では色が1つしか出ないため色事故により結局呪文が唱えられないパターンもあります。
また、最大の問題は土地破壊にあまりに弱いことで、出してすぐに壊されたらおしまいです。
これらを踏まえて出来る限り「金粉の水蓮」を採用する、「さびれた寺院」と組み合わせると7マナだせるので「彩色の宇宙儀」を出して色問題を解決するなどして構築時点でフォローできるようにしておくとよいと思います。
水蓮の谷間+さびれた寺院
おすすめ度:★★☆☆ → 焦土とセット採用で★★★☆
採用範囲:すべてのデッキ
「焦土」と同じく土地2枚を生け贄にし、1枚で有色3マナの出るカードです。
普通に置いただけでは3マナ目加速に相当しませんが、「さびれた寺院」で「水蓮の谷間」アンタップすれば(3マナ-1マナ+3マナ)=5マナを出すことができます。
この組み合わせだけで採用する場合はそれほど良いとは思いませんが、「焦土」も併せて採用することでおすすめ度を一段階上げられると思います。
また、「溺墓の寺院」とも相性が良く、生け贄にした場合はそのまま墓地から戻すことができるので初手からはもちろん、後半で引いた場合も無駄なく使えます。
また、「焦土」も同じですが、荒地を生け贄にすることが出来れば、統率領域から再度置くことができるので、最終的に到達できるマナ数が引いた土地の枚数以上になる点も良いところです。
「演劇の舞台」でこれをコピー出来ればデメリットなくマナを伸ばすこともできます。
壊されるとゲームにならないのでメタ次第では厳しいこともありますが、3マナ目加速の少ない色構成の場合は割り切って採用できると思います。
土地が少なくなる関係で「邪神の寺院」とは相性が悪いなどありますが、構築でいろいろと考えられる良いカードです。
バウンス(お帰り)ランド+演劇の舞台
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
2ターン目にバウンスランドを場に出し、3ターン目に演劇の舞台でそれをコピーすることで3マナ目加速を達成するというものです。
バウンスランドはすべての2色の組み合わせと単色に無色まで網羅されており、ほとんどすべてのデッキで選択可能ですが、タップインに加え「邪心の寺院」との相性の悪さも相まって採用が難しい印象です。
「東の樹の木霊」と「死者の原野」で無限ゾンビトークンコンボのコンボパーツにはなりますが、単品では使い勝手がよいとはお世辞にも言えません。
成功率を上げるためにバウンスランドを増やす必要がありますがタップインのため、あまり入れすぎるとそもそも事故率が上がってしまうというジレンマを抱えています。
「演劇の舞台」は汎用性の高い優秀なカードですので、こちらを採用するデッキのお供としてバウンスランドが3マナ目加速カードとなる組み合わせになるとして検討できると思います。
岡門+いずれかの門
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
「岡門」の宝物生成能力を起動して3マナ目加速を達成しますが、相方になる門が必要なります。
門シリーズは全色だせるものから2色の組み合わせに単色+選んだ色、その他もろもろありますが、多くがタップインのデメリットをもっているため多く採用するにはハードルがあります。
「迷路の終わり」や「バルダーズ・ゲート」、「ガンド門」などの門に寄せた構築をする必要がありますが、緑がなくても可能な貴重な3マナ目加速の組み合わせです。
3色以上の多色であればそれなりにやれると思いますが、門シナジーを生かすのであれば「アンダーダークの調査」が欲しくなり、結局のところ緑があるじゃないかというジレンマに陥ってしまいます。
そもそも、宝物による瞬間的なマナ加速なのでサブ的な採用となりますが、緑を含まなくてもできる点は一考の余地ありではないでしょうか。
エルドラージの寺院&ウギンの目(エルドラージ限定)
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
エルドラージ限定ではありますが、2マナ以上の効果があることで3マナ目加速と同等の効果を得ることができるカードです。
場に出すだけで良いのでエルドラージをメインにした構築では採用しない理由がないカードですが、そうでない場合はほとんど採用する理由のないカードです。
「ウギンの目」のようなマナを出すことが出来ない土地に「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」などにより基本土地タイプを付与することが出来ればマナを出すことが出来るようになり、実質マナ加速することができます。
「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」は土地に沼タイプを与えますが、固有色を持っていないので黒の固有色を持たないデッキであっても採用することができます。狙ってやるかと言われると微妙ですが、対戦相手が置いてくれたらおこぼれにあずかれるくらいで覚えておいて損はないかと思います。
トロウケアの敷石+水蓮の谷間or焦土
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『白』を含むデッキ
墓地に置かれることでデッキから平地カードを場に出せるので、如何に墓地に送るかを「水蓮の谷間」や「焦土」で達成するという3マナ目加速の組み合わせです。
特にデメリットのない白マナを出せる土地なので、ランデス対策に採用しておいても邪魔になることはめったにありません。
白を使える場合の「水蓮の谷間」&「焦土」セットを大幅強化し、3マナ目加速基盤が安定します。
「水蓮の谷間」と「焦土」のどちらも再録禁止対象となっているため、手に入りにくいという点が惜しい限りです。(ほぼ同じことができる「睡蓮の原野」がコロッサル限定になっていなければ、もう少し使いやすいくなるのですが。)
知識の徳目(出来事:ヴァントレスの幻視)+フェッチランド
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『青』を含むデッキ
フェッチランドの起動効果(誘発効果の場合もあり)を「知識の徳目」の「出来事:ヴァントレスの幻視」でコピーすることで2回土地をサーチすることで3マナ目加速を達成するというものです。
青色でできる貴重な3マナ目加速の組み合わせですが、ヒュージにおけるフェッチランドの立ち位置と「知識の徳目」の癖の強さが課題です。
フェッチランドはヒュージでも有効ですが、デッキの枚数が限られていることから土地の枚数が絞られている傾向にあり、他のフォーマットと比較してフェッチランドを入れにくい環境です。
「知識の徳目」は場に出てすぐには何もしない置物ですが、効果が強力なのでヘイトを買いやすく、「出来事:ヴァントレスの幻視」もそれほど汎用的なカードではないので、ほとんど3マナ目加速と割り切って採用する必要があると考えます。
緑に依存しない点は評価できますが、青単などで色が少ない場合でなくともそもそもフェッチランドを多く採用することは難しいので成功率が低くなってしまう印象です。
個人的にはフェッチランド3枚から採用しますが成功率はご察しのため、他にシナジーが出るようには構築を頑張りたいところです。
溺墓潜み(サイクリング)
おすすめ度:★★★☆
採用範囲:固有色に『青』を含むデッキ
色が変わることで評価が一変するサイクリングで落とし子を生成して3マナ目加速を達成するカードです。
サイクリングでの起動となるため、インスタントタイミングで隙がすくなく、手札枚数も減らすことがありません。
基本的には緑の使えない青いデッキに採用されるカードであり、青色は構える戦術をとることが多いので、使い切りのマナ加速であっても様子を見たまま温存することも緑よりも現実的であると思います。
本体をプレイした場合も、7/7警戒と青ではかなり優秀なスタッツを持っています。
無色のカードなので「意志の力」のコストにできないことは注意が必要です。
青単などの青色が強く、緑を含まないデッキでは積極的に採用できるカードだと思います。
陰謀団の貴重品室+ヨーグモスの墳墓、アーボーグ(with Lake of the Dead)
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『黒』を含むデッキ
4ターン目に「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」があることで沼カウント4の状態で「陰謀団の貴重品室」を起動して5マナ達成を目指す組み合わせです。
そもそも「陰謀団の貴重品室」は黒の濃いデッキが採用したいカードです。
他の3マナ目加速の選択肢が限られている黒単などでは3マナ目加速カードとして採用することがあるかもしれません。
3マナ目加速を狙う場合は「女王への懇願」などで足りないパーツをサーチできるようにすると良いと思います。
ただし、この組み合わせは5マナ達成以降でもマナを出せる量がどんどん増えていくので、3マナ目加速を意識しなくても強力な組み合わせとなっています。
一方、土地の総数により出せるマナの量が決まるので、「焦土」などの土地を生け贄にするカードとは相性が悪いです。
加えて、「Lake of the Dead」は沼を計2枚を生け贄にする必要がありますが、4マナを作ることで瞬間的に5マナ達成もすることができます。
餌になる沼を普通に確保できれば良いのですがなかなか難しいので「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」があると非常に楽になります。
とくに荒地を生け贄用の沼にできれば統率領域から置きなおすこともできますし、「溺墓の寺院」であればマナが余れば能力起動で戦場に戻すことができます。
これらの組み合わせは3マナ目加速もできますが、大量のマナを出すことが出来るようになるので長期戦でも活躍しやすい組み合わせになっていると思います。
再録禁止で強力なカードであるため入手困難ですが、選択肢が限られている黒単では採用を検討することになると思います。
「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」は対戦相手が出していても機能するという点も面白い点です。(逆に自分の出した「ヨーグモスの墳墓、アーボーグ」が相手に利用されると言う事ですが)
豆の木の巨人(出来事:肥沃な足跡)
おすすめ度:★★★★
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
ヒュージに革命が起きた1枚(その後に類似カード出過ぎ…)、ヒュージ=緑というイメージを決定づけたであろう3マナ目加速カードです。
出来事3マナで基本地形をアンタップインすることができます。
本体のスペックも緑色のランプ戦術と相性の良い土地の枚数に等しいとなっています。
アンタップインなのも地味に良く、5マナ時点でこれ+他の3マナ加速を組み合わせてビックマナを目指すこともできます。
非常に安定しているので、緑を使っている場合はほぼすべてのデッキで採用して良いと思います。
大狸(魂力)
おすすめ度:★★★★
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
緑ばかり優遇されすぎとなったであろう3マナ目加速カードです。
魂力で3マナで手札から捨てることでデッキから基本地形を場に出せます。
魂力はインスタントタイミングで使えるので、同じく魂力をもつ「鏡殻のカニ」などのカードを構えながらマナ加速できます。
また、魂力は呪文を唱えているわけではないので何らかの妨害があってもすり抜けられることがあります。(「別館の大長」の追加マナ要求など)
本体はトランプル持ちでパワーも6あるのでそれなりに戦えます。
エンチャントであることも大きなデメリットとなる以上に構築によっては有効に使えますし、魂力で墓地を増やすことができる点などが「豆の木の巨人」との差別化となります。
ただし、この2枚はどちらも採用することが多い印象で、緑のデッキで特別な理由がなければとりあえず採用して間違いはないと思います。
揺籃の地の乱伐者(試作)
おすすめ度:★★★☆
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
これ以上、緑を優遇し続けるのかとなったであろう3マナ目加速カードです。
試作3マナで唱えられるマナクリーチャーです。
クリーチャーであるので、マナ加速という点では土地をデッキから出すよりも優先度を一段下げてしまうと考えます。
例えば、「幕切れ」で本命の除去対象のついでに除去されてしまうなどクリーチャーである点はマナ加速的には不利になることがあると思います。
試作で出さない場合の本体性能は3マナ出せるマナクリでビックマナへのリーチカードとなります。
パワー分のマナを出せるので「著大化(+20/+20修正エンチャント)」で大量にマナをだしたり、パワーを上げたりすることができる構築であればシナジー効果を狙うこともできます。
緑は選択肢が多いので、何らかの理由をつけて採用を考えられると良いと思います。
朽ちゆくジム(部屋)
おすすめ度:★★★★
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
緑の優遇っぷりが極まったであろうとみんな思うようになったであろう3マナ目加速カードです。
サブタイプに部屋を持つエンチャントで3マナエンチャントを出すことでデッキから基本地形を場に出すことができます。
他の緑の3マナ目加速カードとは異なり、クリーチャーでは無い事が差別化ポイントです。
ただし、ウェイトルームを開放することで、5/5の変異クリーチャーを用意することができるので他のカードとほとんど遜色ないです。
マナ総量が9マナなので続唱に引っ掛かりにくいという点も採用理由になりそうです。
おそらく緑からみの3マナ目加速カードを全部採用すると入れすぎな感じになると思いますので、これらから理由を見つけて相性の良いカードを選択するといいと思います。
ホーントウッドの大主(兆候)
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
緑の3マナ目加速カードのラスボスが出てきたと思ったであろう3マナ目加速カードです。
兆候3マナで全色出せる土地トークンを場に出せます。
「統率の塔」以上の土地を出せる点は3マナ目加速カードでも最高峰の性能であり、兆候が終わると自動的にクリーチャー化します。
クリーチャー化した本体は5マナで出しても十分に優秀なほどの性能で攻撃時にマナ加速までしてしまうほどこれでもかとレアパワーを感じる1枚になっています。
一方でデメリットとして、緑ダブルシンボル要求のため初動での成立しない可能性が類似カードよりも高く、土地サーチによるデッキ圧縮効果はありません(逆にサーチしないのでデッキに土地がなくても加速できるとは言えますが)。また、レアリティが高く入手困難な点も挙げてよいでしょう。
出てくる土地で版図が達成できるなど、多色で採用したい性能をしていますが、3マナ目加速カードとしての色要求が厳しく単色運用に向いているなど、ちょっとちぐはぐ感はあります。
これらの問題を覆せるほどに強力なカードなので他の緑の3マナ目加速カードと比較して(お財布的に)採用しなくて良いか納得できる理由を頑張って考えたいカードです。
歪んだ大牙獣(サイクリング)
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
特に問題は無いのですが生まれた色がわるかったであろう3マナ目加速カードです。
サイクリング3マナで1枚ドローと0/1落とし子トークン生成により3マナ目加速を達成します。
本体性能もそれなりに高いのですがマナ加速が使い切りとなってしまうため、同色の3マナ目加速カードと比較してはかなり不利であり、採用には何らかの理由が必要でしょう。
例えば、エルドラージのシナジーを狙う、「ウギンの迷宮」の餌にする、サイクリングを有効に運用するなどの理由があれば3マナ目加速カードとしてもサブ的な役割として採用して良いと思います。
ギャレンブリグ城+沈んだ城塞
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
4ターン目に沈んだ城塞の土地の能力専用の2マナでギャレンブリグ城の能力を起動することでクリーチャー限定ですが6マナを達成しようという組み合わせ。
緑のクリーチャー主体のデッキであれば「ギャレンブリグ城」は無理なく採用できる優秀な土地です。そこに「沈んだ城塞」を組み込むことで3マナ目加速のパターンを増やそうというものです。
これまで紹介したマナ要求のある3マナ目加速する土地カードの起動コストを賄うことができますが(「溺墓の寺院」も起動できます)、これがタップインのため使いづらいという問題があります。
そのため、目的無く採用するとただのタップイン土地になってしまう可能性もあるので、「ギャレンブリグ城」以外にも相性の良いカードを多めにすることで中々仕事をしてくれそうです。
そもそも、緑なので3マナ目加速をしたうえでこの組み合わせが狙えるので、4ターン目に7マナまで到達できたりします。このようなビックマナ狙いのデッキ構築と相性がよさそうです。
緑限定かつ2枚コンボのため評価を低めにしていますが、「沈んだ城塞」も「ギャレンブリグ城」のどちらもポテンシャルが高いので、狙うというよりもそれぞれが使える構築にしておいて、揃ったらラッキーくらいが良いのではないでしょうか。3マナ目加速カードとしての評価は緑2マナ必要なこともあり、いまいちとしましたが、構築次第では化けるのではないでしょうか。
クローサの境界
おすすめ度:★★★☆
採用範囲:固有色に『白』と『緑』を含むデッキ
白緑限定の「無限地帯」より強力な3マナ目加速カードです。
森と平地のタイプを持つカードをそれぞれ1枚ずつ場に出すことができます。
基本地形でなくても良い点がバグっています。
色さえ合えば「無限地帯」よりも採用の優先度が高く、5色デッキであってもトライオームなどを複数採用していれば問題なくサーチ先を確保できるので色が多いほど使いやすい印象です。
まれに平地カードがデッキに残ってないなどの問題があったりしますが、自分は構築では少ないほうのタイプが最低3枚は確保しておくようにしています。
色の制限はありますが、3マナ目加速カードとしての性能は最高クラスです。
開拓(分割カード)
おすすめ度:★★★☆
採用範囲:固有色に『青』と『緑』を含むデッキ
青緑限定となりますが、「開拓」を分割3マナで唱えて、3マナ目加速を達成します。
赤緑の「路傍」とは逆に「開拓」はソーサリーとなり、「精神」がインスタントとなっています。
3マナ目加速時点でソーサリーであることはそれほど大きなデメリットにはならないでしょうが、間に合わなかった場合は青色の構える戦術とは相性が悪くなるので使いづらくなりそうです。
「精神」は手札が足りなくなるような長期戦では悪い選択肢ではないです。
マナ総量が9マナなので続唱に引っ掛からない点も「路傍」との対比点となります。
そもそも緑には多くの3マナ目加速がありますが、青を加えたことで追加される新たな選択肢としては有力です。
スペルであることやクリーチャーになるよりもドローすることに価値を見出しやすい青では採用しやすいでしょう。
マグマ・オパスets(宝物トークン生成)
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『青』と『赤』を含むデッキ
赤青限定のストリクスヘイブンで登場した有色2マナと捨てることで宝物トークンを生成する呪文シリーズです。
赤青の2色構成であれば採用優先度は高くなりますが、宝物による瞬間的なマナ加速でしかないので色が増えるたびに有色2マナの成立の難しさもあるため優先度が一気に下がると思います。
本体の呪文は割とおまけですが「創造の技」で唱えた場合も最低限の仕事はできるパワーがあり、青赤であればソーサリー・インスタントである意義を見出すこともできますし、墓地に呪文を置くことも意味を持たせることができます。
採用できるデッキは限られ、他の3マナ目加速と比較すると見劣りする性能ではありますが、赤青2色デッキに限っては優先度の高い選択肢となります。
発展(分割カード)+対戦相手の4マナ以下のマナ加速呪文
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:固有色に『青』と『赤』を含むデッキ
発展で対戦相手の3マナ目加速呪文をコピーしてマナ加速しようというものです。
対戦相手に依存するため、3マナ目加速を達成することを狙ってはできません。
「発展/発破」は優秀なカードですが、「発展」は効果がヒュージではやや使いにくいですが、「発破」はヒュージで貴重なXマナスペルです。
カードパワーは十分に高いので、上手くいったら3マナ目加速にもなってラッキーくらいな気持ちで採用を考えられると思います。
路傍(分割カード)
おすすめ度:★★★☆
採用範囲:固有色に『赤』と『緑』を含むデッキ
赤緑限定となりますが、「路傍」を分割3マナで唱えて、3マナ目加速を達成します。
色さえ合っていれば非常に採用しやすく、余波の「瓦解」もヒュージであっても3マナで唱えられる上に火力も単除去として十分に活躍できる性能であり、活躍する場面が結構あります。
インスタントで唱えられるので、3マナ目以降のターンであっても余裕があれば唱えられて、奇襲的に「瓦解」を使うこともできます。
欠点としては、マナ総量が6マナと低いので続唱に引っ掛かってしまうと「路傍」しか唱えられず裏目になってしまうことがあります。
赤単体で見た場合は3マナ目加速が増えるわけではないので、色の制限はありますが緑のクリーチャー系と比べても遜色ないレベルの優秀なカードです。
4マナ目以降でのマナ加速カード
生けるものの洞窟(変異)&ヴィトゥ=ガジーの枝(変装)
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
3マナ目で変異(変装)して、後のターンで土地化することでマナ加速を達成するカードです。
クリーチャーとして土地になる前に除去されてしまうと裏目になってしまいますが、単体で機能するため安定はしています。
かつてはともかく、3マナ加速カードが増えてきているので優先度は相対的に下がっていると思います。
クリーチャーを少しでも早くクリーチャーを展開することに価値を見出したり、変異・変装にフューチャーした構築であれば採用できそうです。
また、変異・変装は無色の呪文扱いなので「人知を超えるもの、ウギン」の常在能力によりコストを軽減することができるので合わせて採用すると最速以外のタイミングでも使いやすくなるかもしれません。
「生けるものの洞窟」は変異解除で1マナ減ってしまいますが、「ヴィトゥ=ガジーの枝」は変装解除時に有色2マナが発生するのでマナ総量は変動しません。4ターン目に変装解除するとそのターンの土地セットと合わせて土地が5枚になるので、「邪神の寺院」を5枚目でおければ5マナ達成することも可能です。
マダラの鉤爪門
おすすめ度:★★★☆
採用範囲:すべてのデッキ
4マナを支払うことで戦場に出すことが出来るので、4マナ→6マナへのマナ加速することが出来ます。
「沈んだ城塞」と組み合わせれば3マナ目加速も可能ですね。
フィルター能力が付いているので色が多いデッキであっても採用しやすく、アンタップインであるところもポイント高いです。
何よりも、出たときにクリーチャー1体をフェイズアウトできるという攻守ともに優れた能力を持っています。
マナ加速用だけではなく、自分のクリーチャーを守ったり、邪魔なクリーチャーをどかしたりすることもできるので非常に優秀です。
5マナ目で統率者を必ず唱えたいようなデッキでなければ難なく採用できると思います。
進歩の地平
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
「地形形成装置」の起動コストが重くなった代わりに好きな土地を出せるようになりました。
3マナを支払うことで手札から土地カードを戦場に出すことが出来るので、4マナ→6マナへのマナ加速することが出来ます。
これも「沈んだ城塞」と組み合わせれば3マナ目加速も可能です。
1点ダメージのペナルティはありますが色マナを出すことが出来、生け贄にしてカードを引くこともできる能力もりもりの土地になっています。
とは言え3マナ目加速カードとしては1ターン遅くなってしまうため、6マナ達成から勝負できるデッキであれば採用して良いと思います。
次元の結節点+ウルザ土地or雲上の座(with ウルザの洞窟)
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
「次元の結節点」の効果で「ウルザ土地シリーズ」もしくは「雲上の座」から引き出せるマナを増やしてマナ加速するというもの。
この方法では無色しか出ないので、色マナを多く必要とするデッキでは採用が難しいです。
「次元の結節点」がないとウルザ土地シリーズは荒地と変わらず、「雲上の座」はタップインのデメリットまであるため、その虚無感に耐えられるかもポイントになりそうです。
運よく引くのを待っていてもらちが明かないので、「ウルザの洞窟」で持ってくることまで含めて4マナ目加速としました。(「邪心の寺院」を持ってきても6マナに到達できるとは言わないお約束)
これまた「沈んだ城塞」と組み合わせれば3マナ目加速も可能です。
モダホラ3の統率者デッキ土地シリーズはいずれも4マナ目加速ではありますが、あまりデッキを縛らなれないなど優秀なカードが多いですが、手に入りづらいことが難点です。
熱狂のリフレイン(待機)
おすすめ度:★★★★
採用範囲:固有色に『赤』を含むデッキ
2ターン目に待機しておくことで、5ターン目に一時的ではありますが大量のマナを得ることができるため、3マナ目加速が引けていな場合でも妥協できるカードとしてここで紹介します。
得られるマナ数は対戦相手に依存してしまいますが、最短プレイの場合は5~7マナは得られる印象です。
突発マナによりターンの遅れを挽回できるだけでなく、コストの重いカードを使ったり、キキジキ&徴集兵のような2枚コンボをターンを跨がずに展開できるなどの非常に大きな恩恵を得ることが出来ます。
当然、このカードの待機と3マナ目加速は両立するので、どちらも成功した際は単純にずるいです。
使用後も待機状態になるため、しばらくするとまた誘発する点も非常に優秀です。
欠点としては赤マナしか出ないので多色構築の場合は唱えられるカードがなかったりしますが、空振りがあるくらいでほとんど問題は無いレベルだと思います。
赤色の多くのデッキで優先して採用してよいカードだと思います。
シェフェトのオオトカゲ(サイクリング)
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
サイクリング4マナで基本地形か砂漠を場に出せるカードです。
「豆の木の巨人」の登場以前は緑の優位性を代表する1枚でしたが、3マナ目加速カードがあまりにも増えたことで優先度が相対的に下がっているという認識です。
手札が減らないことと土地はアンタップインなので悪くはないのですが、1マナの重さが致命的です。
積極的に採用する理由としてサイクリングに意味を持たせるか、砂漠でシナジーを得られるようにするなどを用意する必要があると思います。
新緑の熟達(代替マナコスト)
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
4マナで唱えることが出来、2マナ加速+手札に土地が入りますが、対戦相手一人もマナ加速してしまう難しいカードです。
デッキから基本地形を4枚も減らせる圧縮効果は魅力的ですが、対戦相手のマナ加速がどれほど許容できるかが課題です。
カジュアル目線では後れを取った対戦相手を救済しつつ、マナ加速を維持するためには他の対戦相手から倒したほうが良いという政治力も働かせることが出来そうです。
とは言え4マナであることが致命的であり、他の2枚土地を持ってくるカードには「約束の刻」をはじめとした5マナで優秀カードがあるため、通常で唱える場合も他のカードよりも1マナ重くなってしまうという採用の難しいカードになっています。
大量マナにマナの出る土地
サクリファイスランド
おすすめ度:★★★☆
採用範囲:すべてのデッキ
生け贄にささげることで1度だけ2マナを得ることが出来るカードです。
各色に加え、友好3色バージョンとアンタップインできる無色版があります。
いざという時に自分の判断でマナ加速できる点は使っていて面白いと思いますが、有色はタップインでやや使いづらい点が課題となります。
墓地から再利用できるなどのシナジーがあるといい感じではありますが、土地の総数を増やすことが構築上問題ないなどのタップインランドを増やすことを許容出来れば採用して良いかもしれません。
邪心の寺院
おすすめ度:★★★★
採用範囲:すべてのデッキ
5枚以上の土地をコントロールする必要がありますが、2マナ出るカードです。
ヒュージでは5マナ以上から勝負が始まるので、特別な準備をしなくても恩恵を得られるので基本的に入れておいて損はありません。
「焦土」や「お帰りランド」を採用したり、全体土地破壊を考えている場合など、特別な理由がある場合はマナが出ない可能性があるので見送っても良いかもしれません。
ニクスの祭殿、ニクソス
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
信心の数だけマナを得られるカードです。
同じ色の置物をたくさん出せるデッキでは採用することが出来るかもしれません。
ヒュージの基本はワンアクションなので、これを有効に使えるということはそれなりに踏み倒しをした後になると思います。
強いと思うので雑に採用しても邪魔にはならないでしょうが、あえて採用する理由を作ることが難しいカードであると思います。
三本木市
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
同族クリーチャーが並んだ場合にマナの出るカードです。
採用できるデッキの色は選びませんが、4体以上からマナ加速となるため恩恵を得ることが非常に難しいと思います。
タイプ指定が場に出たときなので並べるカードは数あれどタイプがばらけているとつかえなかったりするので、部族にフューチャーした構築にするなどの工夫が必要になると思います。
白色をメインとしたデッキでビックマナを狙うなど、採用のしどころはあると思います。
破滅の眺望
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
コントロールしている単色のカードの種類につき、マナを得ることが出来るカードです。
3色からマナ加速の恩恵を得られますが、色の異なる単色のカードをいくつもコントロールすることは相当難しいです。タップインというデメリットもあり、アクション数が少ないヒュージというゲーム性とも相性がいまいちであるという印象です。
色の多いデッキでは多色のカードが多くなるので効果を得られず、色が少ない場合はそもそもマナが出なくなるというちぐはぐな効果になっているます。
かろうじて、対戦相手のカードのコントロールを奪うことが出来るデッキであれば構築以上の色をコントロールすることが出来るので自力以上の効果を得られるかもしれません。
セラの聖域
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:固有色に『白』を含むデッキ
エンチャントの数だけ白マナを得られるカードです。
ヒュージでは安くエンチャントを並べることは難しいので、大量のマナを得るにはかなりの工夫が必要になるはずです。
エンチャントを主軸にしたデッキでは採用しても良いかもしれませんが、過剰な期待はできないと思います。
ガイアの揺籃の地
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
クリーチャーの数だけ緑マナの出る高価なカードです。
ヒュージなので、普通にはクリーチャーを並べるには限界がありますが、いくらでも踏み倒す手段はあります。
状況によっては爆発的なマナを得られる強力なカードですが、いいお値段していることは最大のハードルになっていると思います。
強力ですが、効果的に使うには工夫も必要となり、このカードを必須とするデッキもあまりないという理由で採用を見送ることもできます。
コロッサル限定で使えるカード
古えの墳墓
おすすめ度:★★★★
採用範囲:すべてのデッキ
2点ダメージのペナルティはあるが、2マナ出るカードです。
コロッサル環境で遊ぶのでであれば持っていない以外は採用しない理由がないカードです。
ダメージはそれなりに厳しいですが、恩恵はそれ以上であると思います。
ウギンの迷宮
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
無色の7マナ以上のカードを追放できれば2マナ出るカードです。
無色のカードを多く採用する必要はありますが、無条件に2マナ出る土地は非常に強力です。
追放したカードを手札に戻すこともできるのでどうしてもの場合は回収して唱えても良いというおまけつきです。
収録セットであるモダホラ3には多くの欠色カードが収録されているので、意識すればしっかりと使えるようにできると思います。
宝石の洞窟
おすすめ度:★★★★
採用範囲:すべてのデッキ
スタートプレイヤーでないことを条件に手札1枚を追放して0ターン目から場に出せるカードです。
これもコロッサル環境で遊ぶのでであれば持っていない以外は採用しない理由がないカードです。
初手にないと荒地以下の性能と残念なことになってしまいますが、成功した場合はターンプレイヤーを入れ替えるレベルの恩恵を得られるので、コロッサルで気持ちよくなりたいなら採用しましょう。
Mishra's Workshop
おすすめ度:★★☆☆
採用範囲:すべてのデッキ
アーティファクト専用の3マナを出せる土地です。
アーティファクトをメインに構築した場合は採用できますが、持っている事が最大のハードルになるカードです。
無くても何とかなるそうですし、普通のマナは出ないので裏目があったりするそうですが、理論値を追い求めるなら一度は手にしたいカードですね。
豆の木のワーム(出来事:豆撒き)
おすすめ度:★★★★
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
出来事2マナで追加土地セットできるカードです。
ヒュージでは手札に土地がなくても荒地があるので、最速プレイで空ぶることはあり得ません。
このカードがあることで、4マナ目の行動も意識できるようになります。
最短でなくともコストが小さいので簡単に唱えることが出来る点も評価できます。
唯一の問題、本体性能がかなり残念であることくらいでしょうか。
コロッサル構築で緑を採用していれば、採用しない理由はほとんどないカードです。
三度呼ばれ、アルタナク(手札から捨てる)
おすすめ度:★★★★
採用範囲:固有色に『緑』を含むデッキ
収録と同時にコロッサル入りした2マナで墓地から土地を回収できるカードです。
ヒュージには荒地があるので墓地に土地を置くことは特に狙っていなくても可能です。
フェッチランドを採用していればより安定しますが、立ち回りでフォローできてしまうくらいのレベルでも十分に運用可能なマナ加速カードです。
本体性能も非常に優秀であり、墓地から釣り上げても仕事できるレベルです。
緑の2マナ目加速が2枚に増えたことは、コロッサル環境に対して非常に大きな影響があると思います。
睡蓮の原野+覆滅(誘発打消し)
おすすめ度:★☆☆☆
採用範囲:固有色に『青』と『緑』を含むデッキ
コロッサル限定の「睡蓮の原野」の土地を生け贄にささげる効果を打ち消して実質マナ加速したことにする組み合わせです。
「覆滅」のほかに、要求マナ数が多くなりますが「鏡殻のカニ」で能力を打ち消したり、「不連続性」でターンを終わらせても成立します。
3マナ目加速としては組み合わせが少ないため非常に不安定ですが、「睡蓮の原野」は壊されにくい「水連の谷間」なので同じ加速方法が採用できるどころか全部積むことで安定させられるようになります。
誘発打消しはおまけ程度と考え、メインを「水連の谷間」と同じとすれば十分に活躍できるカードになると思います。
ちなみに、「水蓮の谷間」の土地を生け贄にささげる効果は誘発ではないので打ち消せません。
対戦相手が「機械の母、エリシュ・ノーン」をコントロールしていると「睡蓮の原野」の土地生け贄が誘発しなくなり、自分がコントロールしていると2倍になるので注意が必要です。
3マナ目加速に関する確率について
採用枚数について
3マナ目加速をどのくらい採用すればよいかを考える指標として初期手札にどのくらいの確率で引けるかを計算しました。
※「デッキ49枚(統率者1枚)」の場合で計算しています。
初回の手札では5枚以上のカードを採用してようやく半分以上の確率で3マナ目加速カードがある状態です。
正直、マリガンをしなくて済むほうが運が良いくらいに思ったほうが良いでしょう。
90%を超えるためのマリガン回数が、3枚は4回、4枚は3回、5~6枚は2回、7枚以上で1回となっています。
加えて、2枚以上を同時に引かないと成立しないマナ加速の場合は確率が低くなると考える必要があります。
1枚づつしかデッキにない組み合わせの場合、初手にある可能性は1.79%しかありません。
組み合わせで引く必要のあるカードは1枚で良いカードと比較するとかなり分が悪いと言えるでしょう。
初手に3マナ目加速カードがある確率を考える際に組み合わせの場合は、1枚より少ない枚数が増えたとして確立表を見ると良いと思います。(地形形成装置の確率でも触れています。)
無限地帯と地形形成装置の比較
「無限地帯」は同じ基本地形が2枚以上デッキに残っている必要があります。
無限地帯を初手に引けていて、3ターン目に起動するときにデッキに基本土地が残っていない確率を計算しました。
2枚しか入れていない場合、およそ3回に1回は失敗してしまうくらいの可能性で、3枚にすることで10回に1回、2枚×2種類でも10回に1回にすることが出来ます。それ以上の枚数を入れることでかなり失敗する可能性を減らすことが出来ます。
同様に、地形形成装置を初手に引けていて、3ターン目に起動するときに手札に何枚の基本地形が引けているかの確率を計算しました。
4枚以上でようやく半分以上の確率となるので、基本地形をできる限り多く採用する必要があります。
これは組み合わせでマナ加速できる場合の確率のベースとなり、初手に片方が引けている場合に相方のカードが引ける確率としてみることが出来ます。
ざっくりと、1枚づつの組み合わせの場合は18.75%で成功するので初期手札にある確率としてはおよそ0.2枚分の仕事をしてくれると言えるでしょう。
つまり、基本地形が4枚あれば0.5枚分くらいの効果と考えられます。
無限地帯と地形形成装置はデッキの基本地形の枚数により失敗率が変化します。
3ターン目を比較した場合は無限地帯のほうが失敗する可能性は明らかに低いです。
地形形成装置のほうが有利になるとすると2枚+1枚×3種のように基本地形の種類が多い場合ですが、2枚×2種にすれば無限地帯のほうがよくなります。
一方で、3マナ目以降を考えた場合、無限地帯はタップインであるため、あと引きに弱いという課題があります。地形形成装置は3ターン目においても良く、後半でも荒地の代わりにはなるという使い勝手の良さがあります。
ほとんどの場合はどちらも採用できるようにすれば良いのですが、固有色がデッキのやりたいことなどにより基本地形の総数や色の構成を考える際の参考になればと思います。
おわりに
前回の記事の反響もいつも以上に良かったこともあったので、頑張ってみました。
以前より3マナ目加速カードを1本の記事にまとめたいと思っており、書き上げられてほっとしています。
カードが追加されることで内容も変わってくると思いますので、今後も育てていきたい記事です。
皆様のヒュージ・リーダーズライフの一助になれば幸いです。
おすすめ度について
★★★★(4点満点):成功率が高く、デッキを選ばすにまず最初に検討したい組み合わせ
★★★☆(3点) :成功率は高く、デッキを選ぶが採用可能なら検討したい組み合わせ
★★☆☆(2点) :成功率は有るがデッキ構築から調整が必要な組み合わせ
★☆☆☆(1点) :成功率が低いなどの課題がある組み合わせ
編集履歴
2024年11月10日
各カードに採用範囲を追加、掲載順を採用範囲に応じて修正
「発展+対戦相手の4マナ以下のマナ加速呪文」を追加
「枯渇ランド」を3マナ目加速へ移動、内容を修正
「3マナ目加速に関する確率について」を追加
その他 軽微な誤字修正、一部文章の表現を修正
お約束(ファンコンテンツ・ポリシーより)
この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。
ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
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