”夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ” 自己紹介させて下さい
順調なキャリアを積み、安定した収入に満足の日々
2025年現在、私は45歳です。
大阪の大学を卒業後、一部上場企業に就職する事ができ、順調なキャリアを歩んでいました。
収入は安定しており、管理職への昇進も目前、当時のボーナスは150万近く得られ、結婚もでき、子宝にも恵まれ幸せな時間を過ごしていました。
一方で、仕事そのものに足しては面白さを感じる事も減り、心の中はいつも「このままで本当にいいのか?」という自問自答の日々を過ごす事もしばしば。
収入の安定は魅力的でしたが、それが逆に「一度きりの人生、自分で何かを成し遂げたい」という思いも次第に強くなってきました。
母親の余命宣告を機に起業の道へ
そんな私の運命を変える出来事が起きたのが、2011年の秋です。
父親から急に電話があり、母が緊急で検査を受ける事になり、付き添いしてほしいという事で、大阪市内の大きな病院で検査を受け、その結果を知らされたのですが・・
「すい臓がん、ステージ4です」
・・。
突然の宣告に、私も父も驚きを隠せなかったのですが、すい臓は「隠れた臓器、沈黙の臓器」と呼ばれるくらい、がんの発見が他の臓器に隠れているので困難なのです・・
少し体調がおかしい・・とう事で検査を受けたとて、すでにがんの進行がかなり進んでいる事も多いようで、私の母も同様に検査時点ではすでに進行を止められない状況になっていました。
母にがんの宣告をするか?父とも相談した結果、すい臓がんである事は伝えようという事で伝えたのですが、「どれくらい生きられるの?」という事を聞かれ、隠す事は難しいので、母の意思を尊重し、余命1年ほどである事も伝えました。
その帰りの車内で、母は私に一言・・
「私も、たくさんやりたい事があった」
とつぶやいたのです・・
私は、必死に涙をこらえながら運転をし、母の言葉も重みに潰されそうな自分の心をなんとか平静を取り持つようにしましたが・・
その一言を聞いた時に、
「自分はやりたくない仕事をしていて、ただ収入を得ている事に満足しているだけ」
「一度きりの人生、後悔の無いように生きたい」
と強く思うようになり、数日後には妻に退職の意思を伝え、一度きりの人生を思いきってチャレンジさせてもらう事を決意しました。
当時、子どもは幼稚園、そして・・お腹の中にも宿しており、妻も安定した収入を捨て、不安しかなかったでしょう・・
私も不安で仕方がなかったですし、キャリアを活かした独立起業は難しい業界だったため、ゼロから事業計画を考えなければいけませんので、かなりリスクの高い起業です。
それでも、退職金500万円を元手に、私は退職を決意。
スキルもコネもない中での挑戦は、不安が尽きないものでしたが、人生は一度きりですし、「失敗してもいい、挑戦しなかった後悔のほうが怖い」と覚悟を決めて新しい人生を歩む事にしました。
振り返れば、32歳の時の話ですね。
アフィリエイトとの出会い、最初の挑戦と壁
起業して最初に取り組んだのはアフィリエイトですが、初月の収益はたったの5円・・・
この数字を見たとき、「ネットから収益が生まれた!!」と驚きと可能性を感じたのを今でも覚えています、この時の感動は今でも鮮明に覚えています。
同時に、NLP(神経言語プログラミング)と呼ばれるコーチングやカウンセリングの資格を取り、スキルを磨きました。
そして、SEOマーケティングの知識を深め、試行錯誤を繰り返し何百、何千のブログやサイトを立ち上げアフィリエイトに挑戦した結果、少しずつ成果が出始め、1年半で月商30万円ほど、1年7か月ほどで月商100万円を達成する事ができ、ついには最高月商500万円を達成。その後も3年間、月商200万円以上を維持する事も出来、2015年には株式会社GUDという法人成りする事も出来ました。
株式会社GUDは、
Gratch(感謝)
Umilta(謙虚)
Docile(素直)
というイタリア語の頭文字を社名にしています。
この三文字は、アフィリエイトの師匠であられるKさんから頂いた言葉で、人生成功のコツは「感謝、謙虚、素直」を受け入れる事が出来た時だというのですが、私自身が、この3つの言葉を受け入れる事が出来た時から、結果が出るようになったので、今でも大切にしている言葉です。
アフィリエイトで結果を残せた事でわかったのは、「結果が出るまで挑戦し続けることの大切さ」です。
壁にぶつかっても、それを乗り越えるための知識やスキルを学び、実践を繰り返せば、道は開ける事を実感しました。
ちなみに、この時に私の座右の銘にしている言葉
「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分だ」
(高橋歩)
に出会いました。自分の経験と共に、結果が出るまで逃げないという事を、今日に至るまで繰り返せた下地を作れたのではないかと思っています。
アフィリエイトでの挫折、撤退
月商200万円を維持していましたが、年々Googleのアップデートに悩まされ、思うように結果を伸ばす事ができずに、SEOスキルに限界を感じていたのも同時期でした。
また、アップデートの影響で、これまで収益を上げていたサイトのSEO順位が次第に落ちていき、収益も激減・・・アフィリエイト事業を継続するのが困難なため、新たなスキルを求めてSNSマーケティング、広告運用マーケティングを学び、WEBコンサルティング事業を立ち上げました。
次なる挑戦 WEBマーケティングで店舗運営のサポート
次に挑戦したのは、WEBマーケティングや広告運用を駆使して他業種を支援することでした。
美容室、飲食店、パーソナルジム、建築関係、シミュレーションゴルフなど、様々な業界の集客仕組みづくりの支援を手がける中で、「自分も店舗を持って、自分のお店でノウハウを試してみたい」と考えるようになりました。
しかし、2020年に世界中を巻き込んだ「新型コロナウィルス」を機に飲食店はじめ店舗ビジネスが大きな痛手を受け、WEBコンサルティング事業からオンライン化や仕組みづくりをサポートする事が増えてきた中で、注目を得た業界の一つに移動販売(キッチンカー)です。
移動販売(キッチンカー)業界との出会いは、コロナ禍で注目が高まった事もありますが、私の友人がイベントやキッチンカー事業をやっていて、イベント業が壊滅的な打撃を受けているので、一緒に助けて欲しいという相談がきっかけで、そこから移動販売事業者を育成する目的で、株式会社COOPERを4人の経営者で立ち上げする事にしました。
株式会社COOPERでは、飲食独立希望者や店舗のアンテナショップとしてキッチンカーを立ち上げたいという方も多く、私はSNSやブランディング周りのサポートを提供したのですが、中には月商100万以上を売り上げるキッチンカー事業者を育てる事もできたり、また廃業する姿を見たりと、飲食業界の面白さと難しさを肌で感じながら、実績を積み上げる事が出来ました。
パン屋で見つけた新たな可能性
2022年、新型コロナウィルスもようやく終焉を迎えつつある中、オンラインサロンで出会った補助金コンサルの方を通して、SUMOMOBAKERYと出会いました。
SUMOMOBAKERYを始めようと思ったのは、
「隣の市で凄く流行っているパン屋があり、よく母親とも買いに行っていた」のですが、その時の経験で「パン屋って、すごい人を集める事が出来るんだ」という事をなんとなく感じていました。
そして、私の住んでいる周辺に焼き立てパン屋はなかったので、「周辺にパン屋があれば、すごく喜ばれるんじゃないかな?」と思い、SUMOMOBAKERYを調べ上げ、FC加盟する事を決めました。
ほかにも、ホリエモンがプロデュースしている「小麦の奴隷」やFCベーカリーで出店ラッシュをしている「ペンギンベーカリー」なども検討しましたが、両方にないスクラッチ製法と呼ばれる粉から計量して作る本格焼き立てパンはSUMOMOBAKERYでしかできないと感じたので、今でも他のベーカリーとの差別化になっています。
さらに、SUMOMOBAKERYはレシピの提供だけでく、それぞれの店舗でオリジナルパンの開発やSNSの運用は、フランチャイジーに一任されており、運営の自由度が高いため、私自身が試したい「WEBとリアルの融合した店舗運営」を行う事が出来たのも大きな決め手となりました。
私が最も重視したのは「SNSを活用した顧客とのつながり」です。LINE公式アカウントやInstagramを活用し、友達登録者数やフォロワーを急増させることで集客力を強化しようと考え、この取り組みが功を奏し、わずか2年で2店舗目をオープン。年商は7500万円を超え、地域に根付いた人気ベーカリー店へと成長する事が出来ました。
2024年現在、Instagramのフォロワー数は6000名越え、LINE公式お友だちも7000名弱(有効友だち数)と、順調に登録数を伸ばす事ができ、様々なWEBマーケティング施策を試す事も出来ています。
自分の可能性を否定しない、夢は逃げない事を実感
ここまでの話を聞いて、「特別な才能があったからできたんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
でも、私には最初、特別なスキルもコネもありませんでした。ただ一つ、「挑戦する勇気」と「諦めずに努力し続ける力」だけは持っていました。
起業を目指している20代から40代の皆さんに伝えたいのは、「始めるのに完璧なタイミングはない」ということです。
不安や迷いがあるのは当たり前、でも、その一歩を踏み出すことで、見える景色は確実に変わります。
最初は小さくてもいいんです、たとえ初月の成果が5円だったとしても、それを基盤にして成長していけばいい、学び続け、挑戦し続けることで、きっとあなたの未来も大きく変わるはずです。
「失敗することを恐れるより、挑戦しないことを恐れよう」。
これが、私がこれまでの道のりで学んだ最も大切な教訓です。
起業は、最初は誰でも不安ですし、上手くいかない時間を過ごすのは、とてもメンタルの浮き沈みを経験する事も多いです。
私は、起業してから10年以上が経ちます、また上手くいった事もあれば、失敗したり、収益が出なくて落ちこぼれていく経験をしたり、新たな事業を立ち上げるも、上手くいかずに資金がショートしていく経験をしたり、小さい会社ですが起業家、事業家として得た知見がたくさんあります。
このNoteを通して、私の得てきた知識、経験、そしてデータなどをシェアしていきますので、少しでもお役に立てたら幸いです。