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DIYはやめとけが本音!キッチンカーを製造してみて思う事

私はこれまで移動販売、店舗ビジネス、オンラインビジネスと様々な経験があります。

とりわけ、移動販売は可能性を感じて、コロナ禍に別会社を設立し、移動販売のノウハウを作り上げたり、自社でも起業希望の女性に運用させている事もありましたので、思い入れもひとしおです。

移動販売事業を始める際、最初の大きなステップとして「キッチンカーの製造」が挙げられます。

ここでは、キッチンカーを専門業者に依頼する場合と自作(DIY)で製造する場合のメリットとデメリット、費用の違いについてまとめました。

私も自社で2台所有、別法人で最大4台所有した経験があり、それぞれの製造設計にも携わりましたので、この記事の最後では、私なりの意見も書かせて頂ければと思いますので、最後までお付き合いください。

キッチンカー製造で最初に考慮しておくべき2点

キッチンカーを製造する前に、2つ考慮する必要があります。

  • 販売する商品の種類

  • 営業許可の申請

特に営業許可は、出店する地域の保健所によって必要な設備や条件が異なります。

そのため、まずは販売する商品と営業する地域を決めてから、それに応じた設備を用意することが重要です。

キッチンカーに必要な備品と設備を知っておこう

キッチンカーで営業許可を得るためには、以下の設備が必要になります。

  • 給水用タンク

  • 排水用タンク

  • シンク(手洗い用、調理器具や食材用)

  • 手洗い用の消毒液

  • 蓋付きゴミ箱

さらに、販売する商品や予算(売上目標)によって、冷蔵庫や冷凍庫などの保冷設備、加熱調理のためのガスコンロや電気コンロをどの程度用意すれば良いかも変わってきます。

ガスコンロを使用する場合はガスボンベの配置や取り扱い、電気コンロを使用する場合は発電機が必要になります。

キッチンカーは外側だけでなく、内装にもこだわろう

キッチンカーの内装も非常に重要です。以下のポイントに注意して設計しましょう。

  • 床 清掃しやすい素材を選び、夏場の暑さ対策として断熱材を敷く事も考えましょう。

  • 天井 床と同様に断熱材を入れると、夏場の暑さを和らげる事が出来ます。

  • 壁 断熱材を入れた上で、油汚れが落ちやすいキッチンパネルは必ず張りましょう。

  • 窓 大きな間口を取り、取り外しもしやすい仕様だと、お客様とのコミュニケーションが取りやすくなります。

  • 換気扇 油や食材の匂いを外に逃がすために、適切な換気設備が必要です、従業員の働きやすい環境を作りましょう。

DIYでキッチンカーを製造するのはアリ?

DIYでキッチンカーを製造する場合、上記の設備や内装を自分で準備する必要があります。特に以下の点に注意が必要です。

  • キッチンカーで販売する商品に必要な備品を準備

  • 出店予定地の保健所で必要な設備を準備

  • 予算の立て方とコスト管理

DIYでは費用を抑えることができますが、配管工事や電気の配線など、専門的な作業は外注する事が望ましいです。

一方で、棚の取り付けや簡単な器具の設置は、自作でも比較的簡単に行えます。

キッチンカー製造を業者に依頼する場合のメリット

キッチンカー製造の専門業者に依頼する場合、以下のメリットがあります。

  • 営業許可の代行 保健所の営業許可申請を代行してくれる業者もあります。

  • 動線設計 プロの視点でキッチンカー内の動線を設計してくれるため、効率的な作業が可能になります。

  • 重量制限の考慮 機材の重量を計算し、車輌の重量制限に合った設計を行ってくれます。

DIYと専門業者による費用の違いは?

DIYと専門業者に依頼した場合の費用は大きく異なります。

DIYの場合は、車輌費用と材料費を合わせて約150万前後、内装や電気工事、水道工事などを含めると約250万円程度は必要かと思います。

一方で、専門業者に依頼する場合は、カスタマイズ費用が150万~200万円、車輌本体を含めると約350万~400万円は見ておく必要があります。

中古車のキッチンカーを購入するのはアリ?

さらに費用を抑えたい場合に、中古のキッチンカーを購入するという選択肢もあります。

内装や設備が既に整っている車輌を購入すれば、備品の入れ替えだけで済むため、初期費用を大幅に削減できますが、ネットに掲載された写真や動画だけを信用するのでなく、必ず実車を確認するようにしましょう。

軽トラックやバンを改造したキッチンカーはアリ?

軽トラックやバンをキッチンカーに改造すると、費用をさらに抑えることも可能ですが、積載量の問題から営業許可の種類によっては保健所の申請が通らない場合もあるため、注意が必要です。

DIYの場合に注意したい!車検やその他の問題

DIYでキッチンカーを製造する際、車検に通るかどうかは重要で、車検に通すために改造車を普通車に戻す手間を繰り返すのはナンセンスです。

また、「道路運送車両の保安基準」を遵守しなければなりませんし、看板の設置や外装のデザインも基準に違反が無いか?は注意しておきましょう。

DIYはやめとけが本音!キッチンカーを製造してみて思う事 まとめ

キッチンカーの製造をDIYで行うか、専門業者に依頼するかは、コストや時間、DIYスキルによって考えるべきですが、DIYを選ぶ場合は、十分な情報収集と計画が必要で、一部の作業を外注し、安全性を担保して行うようにしまましょう。

私自身、DIYでやらなくて良かったなと思うのは、キッチンカーの導線などについては私は知識や経験があり意見が出来ましたが、道路交通法はじめ各種法令に関しての知識は十分ではありませんので、違反車両と見なされないようにするのは相当ハードルが高いです。

一方で、キッチンカー製造の専門業者に依頼すれば、効率的な製造と確実い営業許可が下りる車両を作り上げる事は出来ます。

どちらの方法を選ぶにしても、最終的にはキッチンカーを運営して収益を上げることが目的であることを忘れず、適切な選択を行いたいものですね。

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