修士の抱負:Master Everything!
学部4年間の振り返り
当初の目標とその目的
僕は、成長目標を持っている。
その意図は、第一に、目標が行動選択の判断基準になること。第二に、経験学習を行う上で、目標があると行動を振り返りやすいことである。
僕の学部生としての成長目標はこうだった。
Major in Engineering, Minor in Everything.
(工学専攻、全学副専攻)
その意図は、「人類のあらゆる分野において、教授や経営者といった最先端を切り拓く人々と対等に話し、有意義で生成的な対話(対話の中から新たなアイデアが生まれ出てくるような対話)を広げられる」ということだった。
それを表す言葉として、「茶筅型人材」とか「Liberal ArtsからWhole Artsへ」といったコンセプトを生み出し、このnoteでも紹介してきた。
何にでもなれる学生
僕ら学生は、何者でもない代わりに、何にでもなれる。
ポケモンで言うと、イーブイのようなものだ。炎タイプにも水タイプにも、雷タイプにも氷タイプにも草タイプにも悪にもエスパーにもフェアリーにも進化できる。
でも、それに進化するためには、石が必要だ。ブースターになりたければ炎の石が、シャワーズになりたければ水の石が、サンダースになりたければ雷の石が要る。
その石を手に入れることが、囲碁でいう「布石を打つ」というアナロジーと対応している。たくさんの布石を打っておけば、自分が何かになりたければどれかの石に飛びついて進化すればいいし、何よりも周りの様々なタイプのイーブイ達を進化させられるのだ。
行動を起こす
そうなるために、大量の行動を起こした。
全学部の(理工に至っては全学科の)授業や定期試験やゼミに潜って参加し、
30を超えるサークルや団体を運営/設立/所属し、
開催したイベントも、参加したイベントも多く、司会やプレゼン等で登壇した回数は数知れず。
大学生活で読んだ本は2000冊を超え、うち500冊は3年生の春学期、コロナ最序盤の半年間で読破した。古典や伝記をこよなく愛したが、小説や自己啓発などカジュアルな作品も一通り読んだ。
趣味もオーボエ(オーケストラ)、歌唱、執筆、水泳、登山、スキー、空手、柔道、グレイシー柔術、直心影流剣道、などなど多岐にわたる。1人の時間はインドアで読書したり超内向的なのに、誰かといるとアウトドアの超外向的になる、両極端のタイプなのだ。
振り返り
さて、学部生を終えてみて、「Major in Engineering, Minor in Everything」の達成度は自己評価で9点である。
まず良かったことは、本だけでなく、人との出会いや旅路から得られた学びやインスピレーションが本当に充実したことだ。
1年の秋に「学問に境界なし」と小峯先生から教わって、あれから3年半が経った。本当に見境なく、あらゆる学問に挑戦できた。学問だけではない。学生としては滅多に得がたい機会にたくさん恵まれた。
2018年
4月 早稲田大学入学。ワセオケ106期、早混72期、カラオケ同好研究会1期、グリークラブ、国策研究会、文房具研究会に入会。
7月 早混の新入生演奏会。マイナビMFCキャリアゼミ2期生として入会。
9月 ワセオケ夏合宿。
10月 授業に潜り始める。建築学科中谷礼仁教授の「近代建築史」と基幹理工学部「工学系のモデリング」。宮本武之輔に出会う。小峯研の卒論中間発表会を毎回聴講し始める。
11月 オーボエパートおさらい会(ソロ曲コンサート)
12月 フレッシュコンサート
2019年
2月 伊藤昌明さん講演会。小峯研の修論発表会を聴講。
3月 ワセオケ春合宿&204回定期(オイリアンテ)&ワセオケ広報部SNS係に就任。
4月 建築学科「西洋建築史」をはじめ、無数の授業に潜り始める。週25コマ生活。
5月 SKYビジコンに応募。
6月 第1回Jobカフェ開催。ツナガルドボク関東設立。
7月 早稲田大学ビジネスコンテスト 優秀賞。留学を思い立つ。ロシア国立響のチャイ4,5,6を鑑賞。
8月 TOEFL。チャイ6@麻布オケ。MAKERS UNIVERSITY応募。㈱ささこうにてアルバイト開始。
9月 HITACHI機械学習ハッカソン 優秀賞。ワセオケ夏合宿。鳥取旅行。
10月 第九@早稲田アリーナ。チャイ5@ワセオケ秋季演奏会。ドイツにあるミュンヘン工科大学への留学が決定。ミュンヘンにある都市計画事務所でのインターンも決まる。
第2回Jobカフェ。早稲田大学リーダーシップ開発プログラム(LDP)受講開始。清水建設技術研究所訪問。技術士1次試験合格。早稲田大学商学部広田真一教授「グローバルビジネス・グローバルファイナンス」ゼミに潜り参加開始。
11月 チャイ5@メープルコンサート。ワセオケ休団。国会議員5人とパネルディスカッション@早稲田祭。
12月 中村哲さん死亡。SONYビジコンに応募。外環道現場見学会に参加。
2020年
1月 京都工繊大「ReGenerating Japan」修了。トビタテ留学Japan13期に応募。
2月 ブロックチェーンビジネスハッカソン 優秀賞。麻布同期でビリヤード。都市計画事務所Space Syntax Japanにてバイト開始。
3月 UCLA microMBA修了。箱根旅行。日本若者協議会 環境SDGs委員に就任。ツナガルドボク関東 解散。
4月 Doboku Lab設立。
5月 マツさん講演会「これからが面白い、土木の魅力」開催
6月 Jobカフェ開催&デミマツ広報大賞へ応募。
7月 東横堀川設計コンペティションへ応募。
8月 Dobo×Pro設立。液状化診断アプリ。橋建協イベント@隅田川。北海道旅行。
9月 グレイシー柔術道場PATO STUDIO入会。日銀グランプリ応募。茨城旅行。ギャップファンドプログラム開始。早稲田大学占い研究会設立。
10月 タウンウォッチング@大河津分水。ツタワルドボク全国大会。マツさん舟遊び。組織開発(OD)39期。
11月 高レベル放射性廃棄物(HLW)地層処分事業に向けた技術実証実験施設(西松建設)を訪問。
12月 起業サークル「Beyond2020 NEXT project」幹事に就任。直心影流剣道会に入会。
2021年
1月 豊田啓介さん講演会「デジタルコモン」。NHKスペシャル出演。土木学会土木広報センター 土木リテラシー促進グループ グループ員に就任。木村三浩さんと三島由紀夫「文化防衛論」読書会開始。寿建設にてリーダーシップ研修。
2月 デロイトトーマツ×Beyond2020特別授業プロジェクト開始。リーダーシップキャラバン参加。
3月 経産省×Beyond2020「新世代エンタメワーキング」学生グループ代表に就任。高専生向けテクノロジーコンテスト「インフラテクコン」表彰式にて司会。寿建設訪問。国策研究会77周年記念式典にて司会。
4月 柴山研究室配属。Youtubeラジオ「土木フロンティア」放送開始。雄弁会、国語国文学会、短歌会に入会。伊勢神宮に参拝。早稲田大学「コーチング研修」授業アシスタントに就任。土木学会Web情報誌「from DOBOKU」幹事長に就任。日本版AAAS設立準備委員会 委員に就任。地域経営ゼミ19期。
5月 土木アカデメイア設立。宮城旅行。エイテックにて研修。LabCafeに参加、LightningTalkに登壇。
6月 Youtube番組「ウワサのあの人」放送開始。社会人弁論部に入会。
7月 デロイト×Beyond2020特別授業@中央小学校6年2組。
8月 第九(麻布オケ)@サントリーホール。
9月 「ドボクのラジオ」出演。卒論の実験。
10月 「三方よしの公共事業フォーラム」モデレーター。「優しさの街」と番組収録。土木学会関西支部にて登壇。早稲田大学「リーダーシップ開発 授業外への適用」授業アシスタントに就任。マトリョーシカ設立。Cinderelax設立。ベンチャー稲門会学生サークルに参加。
11月 堀潤さんイベント「私は分断を許さない」司会。2週間のファスティング。経産省ワーキング。社工野球大会 優勝。
12月 Beyond2020 パーティー司会。国土技術政策総合研究所訪問。大分県国東市オリーブ部会にて研修。
2022年
1月 JICA×YNU「現場から考える国際開発」修了。飛騨大学訪問。熊本訪問。大石久和先生との番組「土木教養大学」スタート。卒論提出。21世紀のリーダーシップ設立。国際開発学会の研究会に参加。
2月 EMIRA(東京電力)エネルギービジネスコンテスト 最優秀賞。経産省ワーキング。スキー合宿。リーダーシップフロンティア設立。三木会に参加。
3月 大河津分水路通水100周年イベント開催。早稲田大学混声合唱団フェアウェルコンサート。土木アカデメイア公開イベント。「土木教養大学」第2回。
卒業式。
こうした出会いに誘われて僕は今ここにいる。
9点とした残りの1点は、工学領域で自分のテーマで突き抜けられてないことかな。これはそんなに大きな問題とは思っていないから1点なんだけど。
例えば、海岸工学を専門にしているのに、まだ日本中の海岸で回れていない場所が無数にある。例えば沖縄の宮古島。ああいう、手付かずで、幾千年の時を経て形成されたような自然海岸をたくさんこの目で見たい。もちろん人工海岸や港湾施設も、たくさん見て学びたい。
ブロックチェーンなどのコンピューターサイエンス分野ももっとやりたいことがある。バイオテクノロジーも然り。「SONYの盛田さんは、早稲田大学理工学部時代からたくさん発明をして、万博に自分の発明した作品を出展した。僕は2025年の大阪万博で何が出来るだろう?」こういう焦りに近い感情もある。何かアイデアある人がいたら、一緒に語ろうよ。
Master Everything!(全てに熟達せよ!)
というわけで、修士はさらにあらゆる分野を深めて、興味の赴くままに行動していきたい。
合言葉は、
Master Everything!
(全てに熟達せよ!)
何をするかはお楽しみに。
修士1年の西川も、freshmanとして精一杯やるので、これからもよろしく頼みます!