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マーケティング1.0~4.0。そして5.0を簡単解説!
プレゼンピッチではひと笑いを狙うのではなく、大スベりを狙っているナウビレッジのタカです。
今回は、マーケティングの父『フィリップ・コトラー』氏によって提唱された『マーケティング5.0』を簡単にご紹介します。
■マーケティング1.0〜4.0
まずは、マーケティング5.0に至るまでのマーケティング1.0~4.0について簡単にご紹介します。
マーケティング1.0(1900~1960年代)
マーケティング1.0では、製品起点で動いていました。企業側が考えた製品を顧客である消費者に対して、いかに売るかということに注力していました。また、4P分析が誕生したのも1.0です。
マーケティング2.0(1970~1980年代)
「企業中心」のマーケティングが「顧客中心」へシフトしました。そして、マーケティングはセグメント化され、製品は提供するマーケットに適していないといけなくなりました。その結果、STPモデルと呼ばれるマーケティングのフレームワークが誕生しました。
マーケティング3.0(1990~2000年代)
マーケティング3.0は人中心のマーケティングです。製品価値だけでは推し量れない時代となり、2.0よりも顧客のニーズや欲求に応えながら、社会や環境に影響を与え世界の変革を促進するマーケティングへシフトしました。
マーケティング4.0(2010~)
マーケティング4.0からはマーケティングはデジタルへと向かいます。顧客の自己実現を起点とした思想で、ユーザーのありたい欲求に対し、生産者が以下に寄り添い、エンゲージメントを構築できるかに焦点が当てられたものです。4.0が提唱された2014年ごろは「サブスク」や「SaaS」といった、現在日本で注目されているビジネスモデルが登場してきました。
そして、2021年にマーケティング5.0が提唱されます。
■マーケティング5.0
ここからはマーケティング5.0についてご紹介します。
マーケティング5.0は、4.0の思想を受け継ぎ、企業と顧客の関係性の捉え方はそのままで、デジタル技術の進化に合わせて、よりブラッシュアップされたものになります。
マーケティング4.0の共著者 イワン・セティアワン氏の解説(https://www.pkmarketing.jp/articles/marketing50_01)によると、マーケティング5.0は以下の5つの要素で構成されるようです。
①データドリブンマーケティング
②プレディクティブマーケティング
③コンテクスチュアルマーケティング
④拡張マーケティング
⑤アジャイルマーケティング
①webやSNS、POSデータ、様々なセンサーなどから得られるビックデータを活用した「データドリブンマーケティング」※1
②予測モデルや機械学習を用いて効果を最大化する「プレディクティブマーケティング」
③顧客とのやりとりからコンテクストを理解し、対象や状況に応じて最適な提案を行う「コンテクスチュアルマーケティング」
④ARゴーグルなどで人間の能力を拡張してサービを向上していく「拡張マーケティング」
⑤リアルタイムで分析を行い、その結果を迅速に顧客対応へ反映させる「アジャイルマーケティング」
■終わりに
デジタル技術の進歩と市場の成熟によって、上記を無視することは出来なさそうですね。マーケティング5.0の概要は以上になります。
中々イメージし辛い部分もありますし、実務に落とし込まれるのはまだまだこれからといった業界や企業も多いかと思います。時流を把握するための一助となれば幸いです。
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