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自然って気難しい…

第1回 自然環境リテラシー学
参加コース:川コース 日付:6月4日,5日

はじめまして、たっかーです。
今回はマリーナ河芸で自然環境リテラシー学の第1回目の実習を行いました。ここでは2日間の実習の内容や実習を通して思ったことや感じたことを書いていこうと思います!

1日目
午前はガイダンスとテント立てをしました。
ガイダンスでは自然環境リテラシー学とは何なのか、実習中の注意点、などを聞き、自己紹介をしました。

ガイダンスの様子

「自然環境リテラシー」とは豊かな自然環境を総合的に理解する能力、自然環境が私たちに与える影響を理解し、同時に私たちが自然環境に与える影響についての基本概念を理解する能力のことです。そして、その理解したことを他人に分かりやすく言葉や文字で正しく伝えて、自然環境や資源についての広い知識を活用していくことも意味します。このnoteを通してみなさんに伝えることも「自然環境リテラシー」に含まれると思います!

テント立てでは、僕は1度もテントを使ったことがない全くの初心者だったので説明を聞き逃さないように真剣に聞きました。最初は「テントぐらい1人で10分くらいで立てられるでしょ」と思っていたのですが、実際に説明を聞いてみて立ててみたところ、自分よりも大きい骨組みを組み立てないといけなかったり、テントが飛ばないようにする留め具(ペグ)を地面に打ち込んだり、紐を結んだりなど、テントを完成させるのに25分くらいかかりました。

テント立ての説明

しかも所々チームの仲間に手伝ってもらっての25分なので、1人だけでやったらもっとかかったはずです。想定外の大変さに驚いた半面、次に立てるときはもっと早くできるように頑張ろうという意気込みになりました。

午後はカヤックの出番です。まず初めにカヤックの説明や漕ぎ方の説明を受けました。
よく使われている「カヌー」という言葉はカヤックを含めた「パドルを使って漕ぐ小舟」の総称で、カヌーの種類は「カナディアンカヌー」と「カヤック」に大別できます。「カナディアンカヌー」と「カヤック」は使用するパドルのブレードによって分けられていて、カナディアンカヌーは水を漕ぐブレードが片方だけのもの(シングルブレードパドル)、カヤックはブレードが両端に付いているもの(ダブルブレードパドル)を指します。つまり、船の形状ではなく、パドルの種類によって呼び方が変わるのです。また全てのカヌーとカヤックに言えることではないが、パドルとは別の違いもあります。カヌーはデッキが広く開いたオープンデッキ、カヤックは座席部分以外が閉じられたクローズドデッキで、カヌーに比べて強度が高く、船体が細長く、気密性の高いものが多いです。

イヌイットのカヤック(スキンカヤック)
スピードの追求のために細身でバランスは悪かったようです。
アリュート族のカヤック(バイダルカ)
イヌイットに比べてより多くの獲物を運搬することがあったため、その分、運搬能力が高かったそうです。

このような構造の違いは、使用目的の異なるものが原型となっているためです。カヌーは木の幹をくり抜いて作られた丸木舟で、カナダの先住民が移動手段として使用していたもの。一方のカヤックは、エスキモーやアリュート族が海で狩猟のために使用していたものです。

カナダの先住民のカヌー(バーチ・パーク・カヌー)
白樺の樹脂を船体の材料とした先住民のカヌーは歴史に登場したその瞬間から、既に完成された構造を持っていたそうです。


今回使った「カヤック」はいろいろな各部や使う道具の名称があって覚えるのが大変でした。例えば、人が乗るところはコックピットと言ったり、コックピットの前後にある空気入れておいたり荷物を入れられる部屋のようなものをハッチと言ったり、コックピットに水が入らないようにするために身につけるスプレースカートなど他にも多くの名前がありました。

カヤックの点検も終わり、浜までカヤックを持っていき、いよいよ出艇しようとした時、午前中は穏やかだった波がどんどん荒れてきていました。少し様子を見て先生方が試しに運航をしてくれましたが、初心者が漕ぐのには絶対無理な波だと判断され中止することになりました。こんな数時間で波の高さがだいぶ変わり、浜にいた少しの時間だけでも変化し続けていたので、改めて自然とは厳しいものだなぁと感じました。

このままカヤックは中止かなと思っていたところ、先生がマリーナ河芸の内湾(船の係留場)で泳げるように手配してくれたので、しっかりと初のシーカヤックを行うことができました!

初のシーカヤック

比較的波が穏やかだったので漕ぎやすかったように感じましたが、風が吹いていたり、普通に漕ぎ方がまだ安定していなかったので、長く真っ直ぐ進むことができませんでした。でも、1番心配していた転覆すること(チン)がなかったので良かったです。初カヤックはほとんどが楽しさでしたが、少しの悔しさが残ったカヤックでした。

2日目
朝は7時15分に出艇するために6時に起きて着替えやごはん、カヤックの点検、カヤック運びをしました。昨日の今日だったので点検などをスムーズにすることができて時間通りに進むことができました。
この日は波がそれほど荒れていなかったので出艇することができました。昨日とは波の状況が違うなかで漕がないといけなかったし、初めてのテント泊で夜あまり眠れなかったので、いろいろと心配でした。が、意外と思い通りにカヤックを漕ぐことができたので不安が一気にワクワクに変わりました。

浜から別の浜へ移動が終わったあと、少し休憩して(本当はお昼ごはんを食べる予定だったが、波がだんだん荒れてきていたので予定変更になった。やっぱり自然って思い通りにはならない(*´>д<))グループレスキューを行いました。グループレスキューでは2人1組になって、チンした相方を助けにいく方法を学びました。

グループレスキューの様子

レスキューされる方は自らチンをするのですが、分かっていても水の中では冷静になれず、カヤックに掴まるまで死の危険を感じました。マジで怖かったです。
そのあと、セルフレスキューも行いはしませんでしたが教えてもらいました。あの恐怖を1人でなんとかしないと行けないと思うとすごく不安です。このレスキューから、本当にチンした時はまず冷静になることを心掛けようと思いました。

元の浜へ戻るとき、波がだいぶ荒れていたので何度かヒヤッとした瞬間がありました。特に波に対して横向きになった時がチンしそうになりました。そういう時はチームの仲間とカヤックを隣同士にくっつけて安定させたりなど助け合っていました。また、浜へ上陸する瞬間に大きな波が来て、本当は真っ直ぐ上陸するところを横向きの上陸になってしまったのでそこだけが自分的に残念でした。


上陸した後に振り返って波を見てみたら、昨日先生が無理だと判断した波と同じくらい波が荒れていました。先生がみんなに「短時間でこの波をチンせずに乗りこなせるのはすごい、自信を持っていい」と驚いて褒めてくださったし、僕も後々あの波の中でカヤックを漕ぎきったと思うととても感慨深いものがありました。

最後に
この2日間の初めてづくしの実習を通して、普段なんとなく生活しているだけでは絶対に関わることのできない多くのことを学び、経験することができました。また、チームのメンバーと仲良くなって友達も増えたのでとてもよい実習になったと思います。

次回はいよいよ川がメインの実習になるようなので頑張っていきたいです。また、もっと自然を楽しめるように気候についての勉強をしようかなと思ったり思わなかったり…

ここまで読んでいただきありがとうございました〜


カヤック、カヌーの写真の引用元
NATIONAL GEOGRAPHIC 
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/041200009/052400004/?ST=m_column
SOTOASOBI LIFE 
https://sotoasobi.net/activity/river-kayak/blog/canoe-history

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