かつてミスチルヘビーリスナーで、今はあまり聴いていない私が、ミスチルを聴いてみた話。-その2-

 その1では、1999年までの楽曲を取り上げました。ここでは、2000年以降の楽曲に注目してみます。


1.「安らげる場所」、アルバム収録曲なのに、そのアルバムがタイトルのツアーで披露されない曲

 『Q』も、『Atomic Heart』同様、関ジャムで特集されたことをきっかけに最近聴いていたアルバムです。

 アルバムのコンセプトや、盛り上がるかどうか、この曲の意味合い等、様々な要因で、そんなことが起こってしまいます。「安らげる場所」がそうであったことを調べて知りました。

 ピアノとストリングスの壮大なバラードですが、バンドサウンドじゃなかったこととか影響しているのでしょうか?

 King Gnuもアルバム『CEREMONY』に収録されている「壇上」はアルバムタイトルを冠するツアーで披露されませんでした。

 コロナで一度中止になっていることや、盛り上がるタイプの曲ではない点、常田のみのボーカル曲等の事情もあるとは思いますが、バンドの解散をイメージして書いたという話をしてもいますので、この曲が披露されるのは、バンドが解散する時なのかもしれません。


2.「overture」~「蘇生」、「overture」から始まるアルバム

 アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』は、「overture」からアルバムが始まります。これは、「蘇生」のイントロが長すぎたために、イントロの部分を「overture」として分離したものです。この部分は小林武史の作曲とクレジットされています。

 「蘇生」は、楽天の銀次の入場曲となっています。楽天といえば、2021年から復帰した田中将大。

 そんな彼の入場曲は毎年ももクロが担当していたことでも知られていますが、そんな楽曲が収録されたアルバムのタイトルが、まさかの『田中将大』。このアルバムの一曲目も「overture 〜ももいろクローバーZ参上!!〜」です。

 ヒャダイン作曲のこの曲はももクロの出囃子曲であり、田中も2013年に使用していた曲です。


3.みんなの中にいる「HERO」

 「HERO」の歌詞っていいですよね。友人のミスチルファンでもこの曲の歌詞が好きって人が多いですよね。2番Aメロの歌詞が特にいいのかもしれません。MVの人形劇もいいですね。

 ヒーローというと、強くて特別な存在というイメージであって、安室奈美恵や嵐の同タイトルの曲は、オリンピックのテーマソングだったりします。

 むしろ歌詞では強くてみんなにとってのヒーローじゃなく、誰もの心の中にいたり、誰か一人のためのヒーロー像を歌詞で描かれることも多いと思います。

 エビ中「スーパーヒーロー」のMVもいいんだよなぁ。

 

4.「掌」とMVで出演者に何かがかかっている曲

 「掌」歌詞もサウンドも好きなんですけど、このMVも大好きです。CDをパソコンに入れると小さい画面だけどMVが観ることだできるんでしたよね。たしか。

 「掌」では、得体のしれない液体がだんだん増えていったのが、ラスサビで引いていくのですが、最初に、逆再生でかかったものが引いていった後、最後に物がかかっていくMVもあります。ゲスの極み乙女。の「人生の針」です。


5.「タガタメ」を歌った後の選曲

 少年犯罪とか、もっと壮大に平和を歌った社会派要素の強い楽曲です。「ディカプリオの出世作」とは『タイタニック』ですが、このちょい後なら、『千と千尋の神隠し』か、最近なら『鬼滅の刃 無限列車編』か(歌詞が成り立たないって…)

 カラオケでミスチルを多く歌っていた頃、私がこの曲を入れた後、友人が矢島美容室「ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-」を入れたことがありました。

 また別の友人がその高低差を突っ込んでいました。まあ、「タガタメ」の後は流れとして盛り上がる曲が欲しくなりますよね。意外とニュースを見ていると連想する曲という点では共通しているのかも…笑

 「ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-」といえば、藤井風のカバーも中々面白いので是非とも!


6.「sign」とちゅうおん

 「sign」は、聴覚を失ってしまった女子大生を中心に大学生活を描いた『オレンジデイズ』のテーマ曲でした。当時自分が高校生だったこともあり、周りでは憧れのキャンパスライフを象徴する楽曲という扱われ方を周りでされてた印象があります。

 と同時に、桜井が大病から回復した後だったことが歌詞に反映されているようにも思えます。

 ちゅうおんとは、アイドルグループで普段、ダンスと歌でパフォーマンスする私立恵比寿中学が、ダンスなし、コールやペンライトもない形態で、純粋に楽曲を聴かせるライブです。オリジナル曲の他、グループやメンバーソロでのカバー曲も披露されます。2020年には動画のような内容になっています。

  このライブは、2017年に初開催されました。「sign」は真山りかによりカバーされました。ソロカバー曲の選曲もいいんですよねぇ。(このライブ行きたかったなぁ…もうちょう早くファンになってればなぁ…)


7.「箒星」と鈴木英哉

 ミスチルと言えば、どう考えても桜井和寿の存在感なのですが、でもほかのバンドメンバーもいてこそやっぱりミスチルですよね。私にとってミスチルのサウンドに、JENこと鈴木英哉のドラム抜きには考えられません。

 バンドって不思議なもので、バンドでドラムが抜けて、サポートでもっと実力を評価されているドラマーが参加した場合で、抜けた人よりも技術が高かったとしても、そのドラミングに何か物足りなさを感じてしまったりすることもある気がします。

 鈴木英哉のドラムの良さは、サビ前に「ここからサビですよ!」って音数が増えて盛り上げてくれることなんですよね。「箒星」はドラムはじまりなこともあり、特にドラムの印象が強い曲です。

 鈴木英哉は、ミスチル以外でもサポートでドラムを叩いている曲もあります。桜井とGAKU-MCによるウカスカジー「勝利の笑みを 君と」もそうです。

 鈴木はまた、椎名林檎トリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』では、亀田誠治プロデュースtheウラシマ’Sとして、スピッツ草野マサムネ、アジカンギター喜多建介、当時雨のパレードに所属していたベーシスト是永亮祐と即席バンドを組んでいます。



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