活人マシーン誕生秘話④可能性という希望と現実の厳しさ

こんにちは😃
令和の活人マシーンTAKAです。


私は現在、名古屋で自律神経専門の鍼灸院を営んでおり、日々多くの悩める患者さんに希望の光を灯す仕事をしています。


このブログのシリーズでは自分が現在に至るまでの誕生秘話を整理しています。



さて、今回も前回からの続編です。

大学卒業後、大手企業に就職するも20代半ばにて、難病が見つかり絶望の崖っ淵に追い込まれました。

しかし、鍼灸との出会いのおかげで希望を取り戻したことから

大きな可能性を信じて、将来安定の大手企業を退職して、鍼灸学校に入学しました。

入学に際して、筆記試験があったため本気で試験対策をしたおかげが

ほぼ満点で入学試験をパスして、入学者代表として入学式を迎えました。

大きな希望、大きな可能性、悔しさを胸に第2の人生のスタートを切りました。

入学してすぐにガンで闘病中だった父が亡くなった。

父との最期の別れで、私は第2の人生を盛り返すと誓った。

そして、悲しみに暮れる間もなく学業に専念した。

エンジン全開で授業に臨み、定期試験も毎回満点近くの成績を取り続けていく日々が続きました。

鍼灸は学べば学ぶほど楽しく、学校の授業だけでは飽き足りず、プロの勉強会や学会にも積極的に足を運びました。

鍼灸だけでなく、アロマオイルによる治療の勉強も始めました。

色々な精油の化学成分を勉強して、その成分がどんな効能があるのかを学びました。

さらに、今までやってみたかった調香師(香水を作る職人)の勉強にも挑戦しました。

香水は昔から好きだったし、アロマオイルの勉強をしたことでより一層香りに興味を持ったため、調香師の勉強をしたいと決めました。

偶然にも出会った、名古屋にいる現役の調香師の元でプライベートレッスンを受けることになりました。

200種類以上の香りを嗅覚で記憶して、最終的にはイミテーションと言われる、過去の有名香水(シャネルNo.5やDIORのEau sauvageなど)をレシピ無しに一から再現をする勉強をしました。

サラリーマンの時にやりたくてもやれなかった勉強ができて幸せな毎日でした。

『これで第2の人生は再び花開く時が来る』

真面目に信じて突き進む毎日でした。

しかし

1年間学生をしてみて気づいてしまったこと

『一向に将来の姿が見えてこない』

なぜ将来の姿が想像出来ないのか？

学校で人体や病気の知識を習って、鍼の刺し方を習っても、具体的な治し方がわからない…

アロマオイルの勉強や調香師の勉強をしたところでそれをもとに何をすれば良いかわからない…

具体的な方法論を求めて学会や勉強会に参加しても、全く道のりが見えてこない…

『一体自分は困ってる人のために何が出来るのは？』

このままでは自分を頼って来てくれる患者さんなどいない。

でも、どうしたら技術を学べるのか？

残念ながら学校ではこの疑問に答えてくれる事はなかった。

『先ずは国家試験に受かること』

これが学校での至上任務だった

先生も先輩達もそこにしか目はいってなかった。

鍼灸学校に入学して、真面目に勉強して勉強会や学会に参加していれば将来の姿が見えて来る

そんなに現実は甘くなかった

その現実に追い討ちをかけるように、身に染みたのは自分は失業者であるという事実

毎晩のように考えてしまう

『もし退職していなければ自分は大手企業の社員、うまいこと結婚して家庭に楽しみを見つけていれば人生幸せだったのでは？』

この後悔に、

『自分が退職したのは再び輝ける舞台を求めて、感動を得た鍼灸の道にかけた』

こんなことを繰り返し考え続けて眠れない日々が続いた…

元同僚、大学時代の友人は結婚したり仕事に専念している話を聞けば聞くほど、事実が心臓に突き刺さる思いだった。

何のためにオレは退職したんだろうか、わからなくなってしまった。

今まで大手企業としての誇りと自信は全てゼロになり、失業者(鍼灸学生)という底辺からのスタート

ドラクエのダーマ神殿で転職するとステータスがガッツリ下がるアレ

職業:大手企業社員
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
若手社員
収益力　　10
魅力　　　30
自信　　　50
可能性　　10

から

鍼灸師
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
学生
収益力　　　0
魅力　　　　2
自信　　　　10
可能性　　　♾

ジョブチエンジに伴い、ステータスがガッツリ下がる感じ。


身にして理解できた

大手企業の看板を失った自分は何も魅力を持たないタダの若造

このタダの若造が大きな魅力を持ち、他人から求められるにはどうしたら良いのか？

この答えを探す日々が始まった