
大手企業の大リストラ時代が本気で始まった感がある
どうもTakaです。
本格的に大手企業の大リストラが敢行され始めてくる予感がする。2025年は大リストラ元年になりそうだ。
最近は、大手企業の決算報告を見ていても3つに分類されているように思える。
◎儲かっている企業
◎黒字だが成長していない企業
◎赤字企業
儲かっている企業は海外の売上比率が75%以上と高く、トヨタやホンダ、ソニーグループに日立、任天堂といった日本を代表する製造業が良い例だが、過去25年間日本の製造業の売上高は400兆円でほぼ横ばい。
元気な企業とは裏腹に、赤字企業は、事業の売却や買収などで再編されている。先日の船井電機の破産手続きには驚かされた。日産のホンダとの経営統合の話もしかり。
問題は、"黒字なんだけど成長していない企業"。今回はここに注目してみたい。著しく低い営業利益率、成長の兆しが見えない企業がほとんど。
経済産業省がまとめたレポートには、以下のように海外の売上比率と営業利益率で各企業の立ち位置を表している。

これを見て分かる通り、営業利益率5%前後でうろちょろしているイマイチな企業が多い。
この理由は簡単。
無駄な固定費(人件費)
まぁ、これ一択でしょう。営業利益率は、ざっくり言うと変動費(比例費)と固定費を除いた金額を売上で割った率だ。
どんだけ変動費(比例費)を落とすために自動化やVE/CDといった合理化しても、固定費が減らなければ意味がない。大手企業は、間接部門を中心に非常に無駄な人材が多い。特に50代。この50代の男性・女性がかなりの割合を占めている。しかも間接部門で働いている人間にコスト意識が無い。
昨年、経済産業省が製造業における現状と課題をまとめたレポートを発行した。その中に、名指しで経営企画部門の無駄を指摘している。

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/pdf/016_04_00.pdf
もちろん経営企画部だけではない。ぶっちゃけ何をしているか良く分からない部署名が多い。単なる氷山の一角だ。
大いに期待するリストラ
このAI・DX時代において、作業スピードが劇的に向上された時代において、無駄な人材を早急に手を打つべきだと思っている。早期退職制度で、募集するのでは駄目だ。なぜなら、大半の人間が転職できる能力を持っていないので、今のポジションに居座ろうとするからだ。
DeNAの南場社長も人員を半分にする宣言をした。
AIに投資をした
→効率化してスピードアップした
→売上は伸びた
→でも利益率は良くなっていない
→って何でやねん!
パナソニックも同様にリストラを断行することを決めた。
楠見氏は来期中に早期退職の可能性もあるか問われ、肯定した。事業会社ごとに規模は異なるとの見方を示したが、全体の規模は「今から検討する」と述べた。本決算ではなくこの時期に発表した狙いについては、より早く進める必要があるという観点と、対外的に公表することで一気にやりたいという思いがあったとした。
そしたら見事に株価がアップした。恐らく、これから聖域と呼ばれた固定費(人件費)に対してドラスティックにメスを入れることを投資家は期待しているのだろう。

この人がいないと!→まやかし
部署によってはスーパーマンのような優秀な人材がいたりする。ただ、20年以上大手企業で働いている私にとって、持論はこうだ。
いなくても成り立つ
この考え方からすると、大半がいらなくなるはずだ。無駄な固定費の削減が、営業利益に寄与出来れば、営業利益率が向上し、投資家からも評価され、株価に反映され、給料が上がっていく、新たにやりたい大きなことに大きな投資ができる、ことを期待したい。その先にある的確な打ち手を連打し、会社を反映させていくことが経営者としての使命。
5%前後の営業利益率で行ったり来たりしている場合では、欧米・中国・韓国との企業間勝負に勝てるわけがない。
リストラは1丁目1番地
45歳定年説
以前、サントリーホールディングスの新浪剛史社長が唱えた「45歳定年説」は炎上したが、結構現実的になってくるのではないだろうか。
急には無理だが、無能な50代が会社に居座り続けていることで固定費を上げているのが実態。先輩からの伝承は、50代じゃなくて十分機能する。会社をフレッシュにして次世代を育てていくためにも、必要な措置だと思う。
セカンドキャリアを最初から意識
上記の記事の中に、セカンドキャリについて言及している。いつからセカンドキャリアを積むべきか。

通常は、タイプ1だが、大手企業に勤めている大半が、ファーストキャリアで終わろうとしているように見える。たっぷりと退職金をもらい、再雇用制度を利用して、65歳程度まで延長して終わっている。
正直、そういう先輩方を見ていて"つまらない人生だな"と思っている自分がいる。新しいことにチャレンジせずに、ずっと同じ会社、同じ部署に居座り続けることは誰得なん?と。
今目標としていることが終われば、早期退職制度を使って辞めて、セカンドキャリアにチャレンジしたいと思っている。そのために今のうちから勉強して技術と知識を磨いている。
とにかく大手企業の経営者はバンバンリストラをして無駄な人材を整理する時代だと思う。むしろ遅いくらい。
っていうか自分も製造業にいるから、輝きを取り戻したい(自分ごと)。