
兄から姪へ、合格をつなぐ鉛筆削りというお守り
どうもTakaです。
自分が大学受験をした時は、センター試験。もう20年以上も前の話。高校の時は寮生活をしていたので、授業も無い3学期を、ただひたすら勉強する毎日だった。
滑り止めの私立大学が落ちて、ひどく追い込んでいた。
センター試験の足切りだけは、何とか乗り切って、2次試験に向けて勉強している時、兄貴から荷物が送られてきた。
鉛筆削りだった。なんの変哲も無い鉛筆削りだった。中に手紙が入っていて読むと、
俺はこれで合格したから会場まで持って行け!
1浪して難関大学に合格した兄貴からのお守りみたいなものだった。彼は、浪人時代に、この鉛筆削りと共に常に勉強をして、滑り止めも含めて全勝、1浪した大学受験は無双した。
当時の私は、鉛筆ではなくいつもシャーペンを使っていたので、「鉛筆削りは必要ないんだけど・・・」と思いながらも、お守りでも何でも藁をもすがる思いだったので、受験会場に持って行った。
座席の机にはその鉛筆削りを置いた。シャーペンだから使うことはないのだけれど、試験前に鉛筆削りを見ながら「兄貴は、これで合格したんだよな」という事実と、神頼みの合わせ技で願掛けをしていた。
2次試験の問題は、この鉛筆削りのおかげか?自分が解いた事があるような問題ばかりが出て、スラスラ解いていったのを覚えている。
滑り止めの私立大学も落ちて、崖っぷちだった自分が、最後の最後で手応えがある終わり方だった。「なんか出来た」って。
2日間、会場近くのビジネスホテルで、エロいビデオを見ることもなく、集中していて、淡々と勉強をして、2日目の試験も無事に解いた。
結果は見事合格
兄と弟で実績を積んだ鉛筆削りというお守り。
そして、20年以上の時を経て、兄貴の娘が今年は大学受験。
そして、あの鉛筆削りを持参して第一志望の難関私立大学に合格したようだ。見事に実績を上積みしてくれた。
なんの変哲もない鉛筆削りが時代を経て紡いでくれた。
努力したもの、頑張ったものって自分のお守りになるよね。
頑張って勉強した参考書だったり、毎日素振りしたバットだったり。
大人になると、頑張ったもの自体が無くなってくる。頑張って作ったパワーポイントとかどうでもいいでしょ。
でも、自分から、もし新たなお守りを作れたら嬉しいよな。
結婚できるかどうか分からないし、ましてやこの年齢で子供は無理かもしれないけど、「お父さんこれで英語の勉強頑張っていたんだよ」なんて息子か娘に言えたらなぁと。
TOEICとか英検とかを頑張っていた時に使っていた鉛筆削りと鉛筆。何となく引き出しから取り出して写真を撮ってみた。

受験生の皆さん、何かお守りを会場に持って行って頑張って下さい。