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読売交響楽団定期演奏会を聴きにいく

読響定期演奏会を聴きに溜池山王のサントリーホールに行った。

演目は、モーツァルトの交響曲 第35番〈ハフナー〉、ブルックナーの交響曲 第4番〈ロマンティック〉。指揮は飯守泰次郎さん。


飯守さんは、御年80歳になる巨匠で、若い頃はブレーメン、マンハイム、ハンブルク等でオペラ指揮者として確固たる地位を築き上げた。90年代は、国内へ舞台を移し、2014〜18年には新国立劇場のオペラ芸術監督を務めた。

コンサートマスターは、ヴァイオリストの日下沙矢子さん。彼女が現れると皆が拍手し、美しい立ち居振る舞いと、一流の演奏家としてのオーラを醸し出した。最後に、飯守さんが現れると、さらなる拍手に包まれた。そして、飯守さんは日下さんと肘タッチをして、壇上に登った。

指揮者の飯守さんが振るタクトは力強く、年齢を感じさせない。ヴァイオリンの弓が一斉に上下に素早く小刻みに動き、あらゆる楽器の音と重なって、心地よいハーモニーを奏でる。

とりわけ、日下さんのヴァイオリンの演奏する姿はとても美しかった。身体を前後左右にしならせ、弓とヴァイオリンの弦が一体となって美しい音色を響かせる。

たまに、生の演奏を聴くのも、とてもいい。最後は、拍手が鳴り止まず、一部の観客はスタンディングオベーションで、演奏を称えた。

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