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レストアPENTAX SP ぼちぼち売れてます

PENTAX SP のレストアを始めて半年が経過しました。

同機種の発売開始は1回目の東京オリンピックが行われた1964年で生産終了が1974年ですので年代物ばかりで見かけはボロボロのものが多いです。

東京オリンピック 1000円記念硬貨

半年間 PENTAX SP 一筋

世界で400万台売れた商品ですので中古市場に玉が溢れかえっており、フィルムカメラ人気の昨今でも比較的安値で入手可能です。

動作未確認または動作不良等の理由でジャンク品として出品されているものを3000円から5000円程度出して拾ってきては整備と再塗装を行って再出品しております。

中にはカバーがぼこぼこの個体があったりしますので修正してから塗装します。

入荷時
裏から叩き出し
やすり掛けで平らにする
紙やすりで表面を研磨
修正完了
塗装・墨入れして完成

特別な道具は必要なく家の工具箱の中にある工具で十分です。

今のところヤフオクで再塗装まで行ったものの出品例をお見掛けすることはなく、売れ行き好調です。

ですが一人親方で売り上げは極めて限定的です。

PENTAX で修行してもう少し技術が向上したら、Olympus PEN F など単価の高い機種に手を出してみようと企んでおります。

レンズが余り気味

落札したカメラにはレンズが付いてくることが多いのですが、私の技術不足によりカメラの修理ができない場合が多いです。

一方、付いてきたレンズはクリーニングや再塗装して出品することができるケースが殆どです。

ですが私のお店の場合レンズばかり出品してもそうそう売れないことが多く、氣が付けばレンズばかり10本以上溜まってしまいました。

余ったレンズの一部

歴代Takumar標準レンズを1本ずつ並べてみました。左から Auto-Takumar 55mm F2、Auto-Takumar 55mm F1,8、Super-Takumar 55mm F1.8(前期)、Super-Takumar 55mm F1.8(後期)、Super-Multi-Coated Takumar 55mm F1.8 、SMC Takumar 55mm F1.8 です。

SMC Takumar 50mm F1.4もあります(画像左)

SMC Takumar 50mm F1.4 という半絞りほど明るいレンズもあり、一度これらを全部使って写りを比較してみたいと思っておりますが、このまま持っていても仕方がないですので比較が終わったらクリーニング、再塗装して出品していこうと思います。

その際オリジナルのブラックにするかチタンやシルバーにするかは悩みどころで、ブラックは汎用性があり売りやすい反面、他店との差別化が図りにくいですし、チタンやシルバーは同色ボディとの同時出品でないと売りにくいです。

塗装うまくなりました

半年間修行を重ねた結果、塗装が上手くなり塗装の仕方を変えることである程度表面のざら付き感を調整できるようになりました。

エンボス塗装のボディ表面(チタンルック)
エンボス塗装のレンズとレンズフード(パールシルバ―)

今のところ、適度なマット感で光沢のあるエンボス塗装が氣に入っておりまして最近はカメラもレンズも全部これになってます。

私のお気に入りの一台

PENTAX SP ブラック/パールシルバ― Auto-Takumar 55mm F2

私がテスト機として使用している PENTAX SP ブラック&パールシルバ―です。

レンズはSPより前の時代のレンズである Auto-Takumar 55mm F2 で、レンズのシルバー鍍金の部分とボディの軍艦部のシルバー塗装パーツが見た目ベストマッチなのです。

レンズフードは コンタックスGシリーズ用レンズのフードを中古で入手し、

CONTAX G2

これにパールシルバ―塗装を施し使用しております。またフードの手前には同色塗装のCONTAX UVフィルターが入っております。

純正品のフードはデカすぎてカッコ悪いですが GG-2 は見た目のバランスが良いです。

夢の中に江口洋介が...

先日夢の中に江口洋介風のスーツ姿の人が現れまして、私の耳元で

「有機溶剤は体に良くないですよ」

と囁いて去っていきました。

スーツ姿の江口洋介が夢に現れた

なぜ江口洋介なのかわかりませんが、その言葉を素直に受け入れることにし、塗装作業中は防毒マスクとゴム手袋をすることにしました。

購入した有機ガス吸収用マスク

おしまい

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