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レンズのボディ同色塗装

ヤフオク落札者様から頂きましたアイデアを元にレンズ鏡筒を塗装しました。

今回の塗装色はチタン色でチタンルックのボディと同じ色です。


ボディでやったのと同じようにすれば出来るだろうなとは思っておりましたが、ぐりぐりいじくっても塗装が剥がれずにちゃんと持つかどうかや、塗装してはいけないマウント部をうまくマスキングできるかなどいくつか課題がありました。

課題を見事クリア

塗装は初めにしっかり下地処理してから行えば問題なく、爪でひっかいても剥がれたり傷ついたりしませんでしたので大丈夫そうです。

マウント部のマスキングもうまく行きました。

鏡筒内部はごみとカビだらけ

今回は初めて鏡筒を完全に分解するところまで分解作業を行いました。

レンズ鏡筒の分解

分解してみて分かったことですが、絞りリングなど可動部分のグリスがダメになって埃が溜まりそこに緑色のカビが発生しておりまして、ばらした4本全部がそんな状態でした。

半世紀以上前のレンズですのでこうなるのは当然で、基本的にすべてのTakumarレンズは分解清掃が必要だと感じました。

一つ一つのパーツをアルコールで洗浄し、パーツ毎に塗装を行っていきました。

もちろんレンズも分解してクリーニングしました。

清掃と再塗装後の状態

塗装後、可動部に新しいグリスを塗って組み上げたものがこれです。

チタン色塗装の PENTAX Super-Takumar 55mm F1.8
チタン色塗装の PENTAX Super-Takumar 55mm F1.8

見た目は新品の様になり、絞りリングやフォーカスリングの動きが滑らかになりました。

処理前の絞りリングはガチガチ、ガサガサした動きだったのが処理後は適度なクリック感を伴ってスムースに動くようになりました。

フォーカスリングも適度な粘りを伴って滑らかに動きます。

新品の時の状態がどうだったか分かりませんが、おそらくそれに近くなっているのではないかと思います。

ブラックタイプも作製

ブラックボディ用にブラックタイプも1本作りました。

Super-Takumar 55mm F1.8 ブラック 整備品

こちらはオリジナルの色ですので外観上の大きな変化はありませんが、分解清掃とグリスアップを行いましたので操作フィーリングは確実に良くなり見た目も奇麗になりました。

上々の滑り出し

なんと出品して1,2日で両方ともめでたく落札されました。

ボディに付いてきたレンズがたくさんありますので、順次処理して出品していこうと思います。

チタンルックボディに取り付けたところ

おまけでカッコいいフロントキャップ

おまけとして、フロントキャップにボディ同色塗装と植毛布の張り替えを行ったものをレンズの付属品として付けました。

フロントキャップ 表はボディ同色塗装 裏は緑色の植毛布

もともとレンズに付いてきたもので、どれも植毛布がぺちゃんこになっているためレンズに取り付けるとゆるゆるですぐに落ちてしまいます。

またオリジナルのキャップは黒い植毛布がキャップ側面の裏側に付いているだけなのですが、私は緑色の植毛布を採用しキャップの丸いところの裏側にも付けました。

現代レンズのPENTAX Limited レンズのキャップに使われている手法です。

再塗装と植毛布張り替えによってオリジナルの新品と同等かそれ以上の性能とクォリティーを達成できたのではないかと思います。

おしまい

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