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PENTAX SP レストア 3 ファインダー清掃
モルトを交換して実写テストをしようと思い近くのカメラ屋さんにフィルムを買いに行ったところフィルムがどこにも置いてなくて、アマゾンでFUJICOLOR 100を注文しました。
フィルムが高い
しかも一番安いフジカラー100が1本1500円もして驚きました。
昔は数百円だったと思います。
高くなったとはいえまだ生産はされているようですが、今後どうなっていくのでしょうね。
フィルムが来ないと実写できませんので、とりあえずファインダーの清掃を行うことにしました。
清掃の手順
軍艦部のトップカバーを開けてプリズムを取り外すことでファインダーの清掃が行えるようにになります。
参考にしたのはこちらのサイトです。
Pentax SPの分解手順 ハイアマチュア向け - フィルムカメラ修理のアクアカメラ (aquacamera.shop)
ジャンク品をもう1台購入
それほど難しい作業ではないのですが、未経験ですので用心してもう一台ジャンク品を購入しました。
2台あれば部品を壊した時の部品取りができますし、組み立て方が分からなくなったり動作がおかしくなった時にもう一台の方を参考にできます。
今回は新しく購入したジャンク品の方で作業します。
今後は最初に買った方をPENTAX SP初号機、新しく買った方を同2号機と呼ぶことにします。
2号機は電池周りの清掃をしても露出計が動きませんし、外装があちこち凹んでまして状態は初号機より悪いです。
できれば露出計も凹みも直したいですが、最悪壊れても良いかなと思える状態ですので思い切って行けます。
しかしこれだけ凹みまくっていてもちゃんと動作しているところが凄い!
カバー外し
![](https://assets.st-note.com/img/1717438657273-TxRQYidCsi.jpg?width=1200)
カバーを外したいだけなのですが、巻き上げレバーやシャッターダイヤルなどを外さないとカバーが外れませんので結構面倒です。
今回の作業とは関係ないですが貼り革を剥がしてあります。
早速やっちゃいました
シャッターダイヤルの文字盤を留めているビスが逆ねじで、うっかり締め付ける方に回してしまいビスを折ってしまいました。
ビスは文字盤を留めるだけのものですので接着でOKということで、致命的ではありませんがもう少し慎重にやるべきでした。
ペンタプリズムがぁ...
開けてびっくり玉手箱 なんとペンタプリズムが傾いてました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717439999514-uH0sgS8FCT.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717440328201-3HDE8dTM1o.jpg?width=1200)
ペンタプリズムは左右にある2本のイモネジでボディに固定されているのですが、落とした時の衝撃でずれたのでしょう。
この状態では正確なピント合わせができません。
像が傾いて見えるだけでピント合わせとは関係ないですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1717440418813-fJNN5NIleF.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717440494313-STLJDV5uHp.jpg?width=1200)
良く見るとカバーの三角屋根の部分が凹んでいますし、巻き上げレバーのところが変形し穴が奇麗な〇でなくなっています。
これでよく動いていたものです。
カバーは比較的柔らかい真鍮製で、カバーが変形することで衝撃がうまく吸収されボディ内部が守られたのかもしれません。
逆に最近のマグネシウム合金やチタン製のカバーは大丈夫なのか心配になります。
ファインダー上部清掃
![](https://assets.st-note.com/img/1717441422923-koCVXy5RS5.jpg?width=1200)
ペンタプリズム周りの加水分解したモルトのカスがこびりついています。
汚なすぎる!
プロアーで細かいカスを飛ばしてからアルコールで拭いて奇麗にしました。
それと金属部分に錆が浮いていましたので錆取り剤(ネジザウルス)で除去
![](https://assets.st-note.com/img/1717441663224-tjlWjPxVPq.jpg?width=1200)
見事奇麗になりました。
ペンタプリズム清掃
プリズムの周りに貼りついていたボロボロのモルトを剥がし、アルコールで拭いて奇麗にしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717441822185-Bn7Fyka2Rl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717442385877-kEUwBj9hjp.png?width=1200)
ファインダー内部に埃が入らないように氣をつけながらペンタプリズムを元の位置に戻し、樹脂製のカバーを付けて清掃は完了です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717443671713-lOx8m8ihRb.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717442597935-nCNc4w6UIS.jpg?width=1200)
ペンタプリズムはイモネジだけでなくばね付きのフックで抑えられています。
フックはおそらく振動でプリズムがずれるのを防ぐ役割があるのだと思いますが、落下時の大きなショックに対しては無力だったようです。
カバーを根元でビス止めする方が効果的だと思うのですが、なぜこんな風になっているのでしょう?
2号機はしばらくこのまま
トップカバーの凹みやゆがみを直してから塗装をしてみたいと思いますので、元に戻さずこのままにしておきます。
部品を失くさないように100均ショップで買ってきた容器にしまっておくことにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1717446176899-PhcK0DUNQp.jpg?width=1200)
フィルムが来たら初号機の方で実写する予定です。
おしまい
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