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ハワイの名曲に込められた愛

今回は、ハワイを代表する名曲 アロハ・オエにまつわるハワイの歴史を振り返ることで、そこに隠された真実を見ていきたいと思います。


ハワイと日本の絆

ハワイは日本とアメリカ西海岸の真ん中辺りに位置し、昔から両国との交流が盛んに行われていました。

同時にハワイは両国にとって軍事的に重要な拠点となり得る諸島であり、ハワイの人たちは特にアメリカの野心的な態度に脅威を抱いていたようです。

その様子はペリーが浦賀に来て江戸幕府に対し砲艦外交を展開したことからも想像がつきますね。

それでハワイのカラカウア国王は国の独立を守るために日本を訪問し天皇に次のことを提案します。

1.日本・ハワイの連邦化[4]
2.日本・ハワイ間のホットライン敷設
3.日本主導によるアジア共同体の創設
4.カイウラニ王女と山階宮定麿王の縁談[4]
5.同じ有色人種である日本人のハワイへの移民

Wikipediaより引用
カイウラニ王女

当時のハワイは西欧からもたらされた疫病により、人口が激減していましたので、5.の提案がなされたようです。

1.や4.は日本とハワイが事実上の同盟関係を結ぶことを意味しますし、2.や3.もアメリカを刺激することになります。

天皇は御前会議を開き、アメリカとことを荒立てたくないとして1.から3.までを断りました。

4.については実現はしなかったものの検討はされたようです。

そして5.は実現し、日本から多くの移民がハワイに渡りました。

これがハワイに日系人が多い理由の一つです。

国王の願い空しく

ハワイでは鉄道などすべてのインフラを白人が独占し利益はすべて彼らのものとなりイギリス、フランスとは不平等条約を結ばされていました。

白人たちは生産や貿易によって得た利益を独占し、儲けたお金でハワイの土地を買い、ハワイ人は多くの土地を奪われました。

国王はこの惨状を打開すべく日本を訪問することを決意します。

来日した国王は特別列車で皇居に向かう途中、日本人が自ら作り上げ運営する港や鉄道を目の当たりにし驚いたそうです。

「このアジアの独立国家日本と同盟を結びハワイの白人支配を終わらせたい」

これが国王の悲願だったに違いありません。

しかし、それが実現することはありませんでした。

アメリカの野望

病死したカラカウア国王の後を継いだ実姉のリリウオカラニ女王は、選挙権を先住民に与えるための憲法改正を発表し不平等条約の撤廃に力を入れました。

リリウオカラニ女王

もちろん島民は喜びましたが、支配者である白人たちは、こういった女王の動きを阻止するため女王の打倒を計画しました。

1893年(明治26年)アメリカ人によるクーデターが発生、巡洋艦ボストンの海兵隊員が宮殿を取り囲み、女王に退位を迫りました。

これを計画、先導したのはもちろんアメリカ政府です。

政府は米国内向けに

「新たに即位した強権的な女王が恐怖の王権政治を復活させようとしている」

というプロパガンダを流し世論を誘導しアメリカ国民を味方につけたのでした。

こうしてハワイ王国は滅亡アメリカの傀儡政権であるハワイ共和国が誕生しました。

表向きは独裁者の恐怖政治から島民を守り共和国を樹立した

「ハワイ革命」

ということになっています。

彼らが世界中で繰り広げるいつものやつですよね。

ハワイ人にトーゴーが多い理由

アメリカとの圧倒的な国力の差から、日本はこのアメリカの暴挙を止めることはできませんでした。

しかし、面白いエピソードがあります。

クーデターが発生しハワイ共和国の誕生した翌年の1894年、日本海軍の軍艦二隻(浪花、金剛)が共和国誕生一周年記念行事に参加しました。

浪速 (防護巡洋艦) - Wikipedia

当時はハワイ革命から邦人を保護する目的で軍艦が派遣されていました。

この時の浪花の艦長が東郷平八郎で、この方は後の日露戦争で日本海海戦を指揮し勝利に導いた英雄なのですが、戦後生まれの人は知らない方が多いと思います。(もちろん私も戦後生まれです)

東郷平八郎

記念行事の最中、アメリカ側から礼砲を打つように促されましたが、東郷さんはこれを拒否!

拒否した理由はもちろん、クーデターでハワイを乗っ取るという卑劣な行為に対する抵抗の意思表示です。

その結果、停泊していた他国の軍艦も日本に倣い礼砲を控え、お通夜のような行事になってしまったそうです。

この1年前のクーデター発生時には、浪花と金剛はボストンの両舷にぴったりと付け、いつでもボストンを砲撃できる態勢を整えていました。

クーデターを起こしたアメリカに対する威嚇です。

これを見たハワイの人たちは

「日本の軍艦が我々を守ってくれた」

と涙を流して喜び、今でもハワイで東郷平八郎は有名で、トーゴーという名前の人が多いのはそのためなのだそうです。

Aloha Oe – アロハ・オエ

リリウオカラニ女王はアメリカの圧倒的な軍事力の前にどうすることもできませんでした。

流血を避けるため王女は政権を明け渡し退位しましたが、ハワイを代表する歌アロハ・オエはこの時に作られたと言われています。

"Aloha 'Oe" (Farewell to Thee) Ukulele Play-Along! - YouTube

作者はリリウオカラニ女王ご自身です。

誇らしげに谷を横切る雨は
森の中を通り抜けていく
それはまるでリコの葉を探しているかのよう
山あいに咲くレフアの花よ
さようなら、あなた
さようなら愛する人
木陰にたたずむ愛しい人よ
私が去る前にもう一度あなたを抱きしめたい
また会えるその時まで

「誇らしげに谷を横切る雨」は王国を奪った白人たち、
「レフアの花」は国民
を意味するのかも知れません。

そしてアロハ・オエの意味は「我が愛をあなたに」または「さようなら」です。

歴史は繰り返す

国や国民のことを愛したリーダーはこうやって葬られ国土は蹂躙されました。

同じようなことが今も世界中で行われています。

先日来お伝えしておりますように、今起こっているハワイの「山火事」はアメリカの連邦政府主導で進められた作戦だと考えて間違いないと思います。

ハワイの災害


自国民?をああいう形で苦しめる、常識では考えられない残虐な行為も、ハワイの歴史的背景を知るとそれなりに理解できるのではないでしょうか。

メディアを使って誤魔化す

前回までの投稿をお読みいただいた方はお気づきだと思いますが、主要メディアが流す報道内容と現地の人の証言や動画の内容が完全に食い違っています

X(旧ツイッター)など例外を除き情報操作されています。

インターネットで検索すると主要メディアの情報操作済みの記事ばかり出てきて情報を集めるのがなかなか大変です。

もちろんテレビはウソばかり流します。

大衆を騙すための彼らの常套手段です。

政府と国民の乖離

しかし、アメリカの一般国民がこんなことを望んでいるとは到底思えません

国民と政府の間には大きなギャップがあります。

このギャップがどうして生まれるのか、ということを次回(たぶん明日)深堀していきたいと思います。

最重要ポイントです。

ここが解明できれば日本を含め世界で起こっていることが見えてくるはずです。

おしまい

参考資料:
アメリカの侵略を受けたハワイ。国王のカラカウアは助けを求め日本へ。 | なおえもん (naoemon.com)
日本とハワイ王国、幻と消えた対米同盟 | WEB歴史街道 (php.co.jp)
ハワイ王国 - Wikipedia
ハワイの代表曲、アロハ・オエに隠された悲しい歴史と女王の愛 - ハワイプレス (hawaiipress.jp)

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