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【とある街クラブ指導者がA級ジェネラルライセンスにチャレンジする話】~EPISODE 1~

前回書いたこちらのnoteが過去最大の反響をいただきました。
ご覧いただいた皆様、「スキ」をいただいた皆様
ありがとうございます。
現場だけでなく、お付き合いのある方々から「はよ次書け」とのお声もいただきましたので、少しでも皆様のお役に立てる情報がお伝えできるといいなと思っております。

A級ライセンス受講を目指したキッカケ

背景

前回も少し触れましたが、私が最新のライセンスを取得したのが2016年(A級U-12ライセンス)になります。

当時はセレッソ大阪サッカースクールでスクールコーチとして、幼児〜小学6年生のスクールを担当し、朝は地域の小学校を回り、週末はどうしてもアカデミーの活動に関わりたく、サポートで公式戦の副審で帯同したり、ホームタウンのイベント活動などいわゆる、「普及事業」に携わっていました。

もちろん、それ自体が私の指導者人生の礎になっていることは間違い無いですし、今でもグラスルーツや普及に携わることは大好きです。

そんな日々の中で実際に指導現場として、「育成」に携わりたい気持ちを持ち続けていたことは隠しようのない事実でもあります。

転機は2017年
ご縁があり、東京武蔵野シティFC(現横河武蔵野FC)のU-18カテゴリーに携わることになりました。
コーチとして3年間、監督として2年間東京都の1部リーグを戦い、クラブユースで全国大会を目指すチームに携わる中で、監督2年目にはリーグ降格も経験しました。

2021年
5年間過ごしたチームから現在所属チームである東急SレイエスFCで新たな挑戦を選びます。
U-13とU-15の監督を経験する中で、U-15監督時代には「クラブユース選手権」にて、関東大会ベスト4・貴重な全国大会の舞台を経験することもできました。

自分の指導力への疑いを持つ

U-18世代の監督時代には所謂「街クラブ」としてJリーグ下部組織との戦いに勝利し、全国大会まであと1勝というところの悔しさを味わったり、U-15世代では実際に全国大会の舞台を経験する中で、常に感じていたのは、謙遜でもなんでもなく、ただ「選手に連れて行ってもらった」という感覚でした。

自分が所属しているチームの選手のポテンシャルを考えれば、ある意味当然の結果だし、これまで、彼らの育成に関わった指導者・クラブの凄さを改めて知るといったところで、そこに自分がなにか+αを与えられた実感は全く沸かないままでした。

育成年代の指導者として全国大会出場の重要性やそれがもたらす効果の議論はこの場では控えるとして、「一発勝負」のトーナメントである程度の成績を残したとて、本質のところで「じゃあ自分が携わって、選手が上手くなっているのか・チームが強くなっているのか」というところで日々の指導に対して常に懐疑的でした。

たかだか指導者を始めて10年そこらの若造が何を言っているんだと怒られそうなものではありますが、自分の指導法・知識というところでこの先一生勝負をしていくには、まだまだ自信なんてものを持つには程遠い段階でありました。

A級ライセンスのチャレンジ意思を固める

世のサッカーコーチの皆様の大半が、「先のこと」に見通しが立っているわけでは無い中で、私自身1年1年が自分の勝負という世界に身を置いているつもりです。

そんな中で、ありがたいことに所属チームを変えずに翌年を迎えられることが決まった中で、「A級ライセンスにチャレンジする」ということを決めました。

1つは前述したように、「自分の指導力に疑いを持つ」中で、「指導力を高めたい」と思ったことが大きな要因です。

日々の指導現場に自分を高める鍵がいっぱい落ちている中で、なにか大きな刺激を求めてチャレンジしたい気持ちが大きくなっていきました。
もう1つは「自分の現在地を知りたい」と感じたことも大きな要因でした。

ライセンスを受講してから、それなりの年月が経つ中で、日々の指導現場で行なっていることの正解はなかなか分かりづらいものです。時間を共にするスタッフからアドバイスをいただける素敵な環境はあるのですが、あの独特の指導実践の緊張感や、集中的に他の方の指導を見られる機会はなかなかありません。そんな中に身を置いて、自分が何者なのかを再確認する場が欲しかったという思いもあります。

実はお恥ずかしい話ですが、ここまでB級・A級U-12とクラブ推薦で受講できたありがたい環境であったために「ライセンスを受講するためのトライアル」に申し込むというのも始めての経験でした。

「A級ライセンスを目指してトライアルを受ける方々の中で、自分がどれくらいできるのかを知ること」

それ自体が自分の中の大きなチャレンジでもありました。

トライアル受講に向けて

現在、私自身JリーグクラブやJFLの所属ではないので、クラブからの推薦で受講することはできない、また選手歴があるわけでも海外での指導実績があったりするわけでもないので、JFA推薦やJPFA(日本プロサッカー選手会)からの推薦で受講することもできないため、A級ライセンスを受講するには、トライアルを受講して合格する必要がありました。

※受講資格など詳しくはJFAのホームページにもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
【2024年度版】


残された道は2つ
①各都道府県FA(自分の場合は神奈川)でのトライアルに合格し、各地域連盟(自分の場合は関東)トライアルへの推薦を受ける
→各地域連盟(関東)のトライアルに合格し、A級ジェネラルライセンス受講の推薦を受ける

②JCY(日本クラブユース連盟)推薦を受ける
※全国から受講者が集まる

①に関しては、どの都道府県でもそうかと思うのですが、「県内のトレセン活動や指導者養成に尽力・貢献し」「県内のリーダーになる人材の育成・発掘」といったような文言が入っています。
そりゃそうです。当然です。

県の推薦を受けるわけですから、県のFAに貢献している方が選ばれて然るべきだと思います。

「東京や神奈川はトライアルを受ける方が多いよ」
とも聞いていたので、書類選考が1次である中で、トレセンを担当していない自分は「圧倒的に不利」だなと思っているところもありました。

(※あくまでも私の主観です。都道府県によって違いもあると思いますし、正確に「トレセン指導者でなければトライアルに受からない」ということも無いと思います。あくまでも②との比較として自分がそう感じたまでです)

②に関しても、地域CY連盟により枠が限られている中ではありましたが、今の自分にとっては①より可能性がありそうだということで、申し込みをしてみることにしました。

申し込み

2023年12月中旬
神奈川県CY連盟に申し込み

2024年1月4日
正月休みで帰省中にメールにてJCYトライアルの受講決定メール受信
1月17日にトライアル実施の旨と事前課題として指導案の作成(テーマ:中央突破)

ここから実際のトライアルに向けて、指導案の作成、指導実践へと進んでいくあたりは次回お伝えできればと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

良ければ既読ついでに「スキ」を押していただければモチベーションになります。

また、次回以降の内容について知りたい内容などありましたら、お気軽にご連絡ください。
引き続き宜しくお願いします。




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