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睡眠の質がからだの状態を左右させる

一緒に働く同僚が「調子が悪い」と相談してきて、休んでいるかを聞くと「休んでいるけど、疲れが取れない」と言われる。疲れを取る有効な方法として、睡眠がとても重要になる。通常であれば、からだを横にすると全体にかかる重力は均等になり、からだのさまざまな緊張が自然と抜ける。

同じ時間に布団に入り、同じ時間寝ていたとしても、朝目覚めてからだを起こすときに痛み、違和感、不快感、だるさなどがあれば、疲労に対して十分な睡眠であったとは言えない。さらに、睡眠中に痛みや不快感で何度も目が覚めていたりするのならば、睡眠の質が下がってしまう。

休めていない人のからだに触れて、リラクゼーションをかけようとすると、拒絶反応が起きる。反応はさまざまだが、それらに共通して言えるのは、「ゆるめないでほしい」というからだの叫び。「耐えられない」と、一生懸命緊張を保持するために、さらにからだをこわばらせる。

こうなってしまうと人が触れることが良くないため、「安静」が一番の療養になるのだが、なかでも睡眠の質がとても重要になる。良質な睡眠のためにはからだを自然にゆるめることが重要となり、ただゴロゴロしたり、ゆっくりとお風呂につかったり、食事に気を付けたりと、いろんなことをしなければならない。若ければ1日で回復するだろうが、年を取るほどに回復には時間がかかる。

日々いろんなことに追われて、自分の休む時間は後回しになるのだろうと思う。その帳尻あわせを睡眠でするのには限界がある。どうしても休めない現実もある。わたしも理学療法士をしながら子育てと家事をしていたときは、疲労で朝起きられないのは当たり前。休んでいるつもりでも、十分ではなく持病の喘息悪化に加え、メニエール病にもなった。昼休みに治療ベッドに倒れ込む私を見かねて、布団をかけてくれた看護師がいるくらい。

どうしても時間がないという人はいる。特に働くママさんたちは仕事から解放されたら、そのあとは子どもの時間や家事の時間でゆっくり座る時間もない。自分のからだに目を向けている余裕がない。もちろん子どもの年齢や環境によっては、時間が取れるママさんもいるけれど。

休めないって、結構危険。自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れ、からだがこわれていく。(そこはまた別に話で書こうと思う。)

短時間で疲れが取れたらどんなにいいだろう。
時間のとれないママさんたちが少しでも楽になれるにはどうしたらいいだろう。「そんな都合のいい話はないよな」と思いつつ、方法はありそうだなと漠然と思っていた。




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