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AirPods Pro、手放しました

本日、AirPods Proを買い取ってもらった。金額は、ブックオフにて5,500円。Noteで書くために、レシートを捨てる前に写真に撮っておけばよかったかも 笑笑

メルカリに出したり、比較サイトなどを活用すればもっと高く売れたかもしれない。
だが、「換金するために手放す」というよりは「必要ないから手放す」というスタンスである私には、そこまでのこだわりや気力はない。

結局、自宅から一番近くで買取業務を行っているブックオフに、他の家電や本とともに持ち込んだ。

以下では、買ってから約11ヶ月でなぜ手放そうという気になったのか、自分なりに心の動きを分析してみる。
ミニマリストへの一歩として、備忘録的に残しておく。

手放した理由1:音楽のサブスクをやめた

高校からギターを始め、現在も軽音楽サークルに所属している私は、音楽が好きだ。
自分のスキル不足で弾くことはできないが、とくにBAND-MAIDやSLAYER、METALLICAなどいわゆる「HR/HM」に分類される、攻撃的なサウンドを奏でるバンドが好みである。

SHE'Sや女王蜂のように、自分が演奏したり、他の部員の演奏を聴いて好きになったバンドもたくさんある。

それでも私は、2021年の12月初旬ごろに、これまでずっと契約してきたApple Musicを退会する決断をした。
「楽器をやっているからには音楽を聴かなくては」といったような、ある種の強迫観念に囚われている気がしたからだ。

改めて考えてみると、コピーバンド中心の私の活動では、そのバンドのメジャーな曲をやることがほとんどだ(例えば、LiSAの「炎」とかサカナクションの「新宝島」とか)。
その場合、MVや「弾いてみた」動画がYouTubeにも上がっていることがほとんどだ。移動中などに聴かずとも、毎日練習すれば体が覚えてくる。

それくらいラフな付き合い方というか、「自分の中で当たり前だと思っていたものを見直す」という工程があってもよいのではなかろうか。

そう考え、11月の終わりから2週間くらい、意識的にApple Musicで音楽を聴かないようにしてみた。するとどうだろう、これまで「惰性で音楽を聴いていた」ことが判明したのだ。

「これは、なくてもいいな」。月々の固定費が、480円下がった瞬間である。

手放した理由2:大学の授業がほぼ対面に戻ってしまった

第2の理由として挙げられるのが、授業で使う機会が減少した、ということだ。
とくに2021年度の初めは、オンライン授業と対面授業が混合しており、大学にいながらオンライン授業を受ける、ということも珍しくなかった。

その際は、(1)ケースから出し、耳につけるだけでMacと接続されること (2)マイクとしての機能もあり、発言を求められる授業でも容易に対応できること などから、かなり重宝していた。

だが夏休み明け、大学の方針として、9割以上の授業が対面に戻った。
今後の状況によって、2022年度の講義がどのような形態になるかはわからない。

しかし、順調にいけば必要単位はゼミのみとなる。メンバーは12人、「演習系は原則対面」という方針を考えれば、私がオンライン授業を受ける機会は、ほぼないと言っていいだろう。

手放した理由3:人工的な音を聞き続けることに疲れた

これが、もしかしたら最大の理由かもしれない。

AirPods Proを買った当初は、散歩や大学の行き帰りをはじめ、移動中はほとんど音楽を聴いていた。
夏頃には、「より移動時間を生産的なものにしよう」と考え、移動時間の半分くらいは、ポッドキャストやオーディオブックなどを聴く時間にしていた。

しかしいつ頃からか、「人工的な音を聞く」ことに疲れを感じるようになってきたのだ。
音量を下げても、「リラックスできる音楽」を流してみても、私にはとくに効果がなかった。むしろ、気分が乗らないというか、音楽が流れていることさえ煩わしく感じてしまった。

イヤフォンを外すと、電車がレールの上を走る音、ブレーキの音、小鳥の囀りなど、さまざまな音が聞こえてくる。
これを「ノイズ」だと考え、遮断することで自分の体の調子を保つ方ももちろんいるだろう。

だが私にとって、こうした音はむしろ心地いい。
確かに地下鉄はブレーキ音などがうるさいが、鼓膜からほぼゼロ距離のところから、音楽が流れてくるわけではない。

外界の音は、自分の耳から一定程度距離を置いて鳴ってくれている。機械や車などの音は近代になってからだろうが、人類は、音との距離感を適度に保って生活してきたのではないか。

ヘッドフォン・イヤフォンが登場して、まだ数十年だろう。とくに私のような人間にとって、それらから直接鼓膜に響く音は、刺激が強すぎるのだろう。

終わりに

徒然なるままに、自分がAirPods Proを売った理由を書いてみた。
自分でも、なかなか興味深い理由であった。(1991文字)

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