見出し画像

290円で手に入れる快適空間:耳栓

筆者は最近、音のミニマリズムを心がけている。

ここ数年で、怒りや批判など、周囲のマイナスな感情に、自分の感情もかなり引っ張られることがわかってきた。
したがって、できるだけニュートラルな状態を維持できるよう、適度に情報をシャットアウトすることは欠かせない。


ところで、映像と異なり音声は、必ずしも自分の意思で完全にシャットアウトできるものではない。

そこで、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンなどを使用して、自分にとってしんどいと感じられる音をカットしていく必要がある。

しかし筆者の生活スタイルには、AirPods Proなどのイヤホンは馴染まなかった。


最近もっぱら活用しているのが、耳栓である。
無印良品で見つけて購入してみたのだが、これがひじょうに快適である。

たった290円、AirPods Proの100分の1くらいの金額である。

さらに、Amazonでは大容量の耳栓も売られている。
まるで、ミックスナッツや柿の種のような見た目である 笑


耳栓は、とにかく安くて簡単に遮音することができる。
AirPodsなどと異なり、充電の手間もない。

また、イヤホンで遮音することが憚られるような場面でも、あまり罪悪感なく遮音することができるのも、耳栓ならではといったところか。

たとえば、筆者は大学構内のとある自習室で、これを管理するアルバイトをしている。

おそらく、17時で事務職員さんが退勤した後も、学生が自習室を利用できるようにという配慮だろう。
17時以降は、自習室の鍵の管理や火元管理等の意味で、大学院生が常駐している。


このアルバイトは、「その場にいる」ということ自体が重要であり、学生からの質問等に答えたりすることは、業務の一部ではあるがほとんど生じない。

そのため、勤務内容に「学生対応がないばあいは、自身の研究を進めていただいて構いません」といった言葉が添えられている。

筆者も、このアルバイトのおかげで、お金をいただきながら、修士論文の執筆ができている。
ただ、ときおりプレゼンやディスカッション練習、面接練習などで自習室を利用する学生もおり、その際、執筆の集中が削がれることがある。

自分が、学生として自習室を利用している身であれば、イヤホンをしても問題はない。
しかし、筆者は臨時職員として、大学に雇用されている身である。

一般的な(明文化されていない)モラルとして、勤務中にイヤホンをして、音楽を聴くというのはいかがなものか。
たとえ、耳栓がわりにイヤホンをしているだけでも、外から見れば同じである。


ここで活躍するのが、耳栓である。
もちろん、勤務中に耳栓をすることも、褒められた行動ではないだろう。

しかし、イヤホンよりも心理的な抵抗感が——すくなくとも筆者には——低く感じられることも、事実である。


イヤホンで音楽を聴くことに、あまり楽しさを見出せないことも相まって、筆者は、耳栓を多用しているのである。

いいなと思ったら応援しよう!

たか@ミニマルに生きたい大学院生
よろしければサポートお願いします! 修士論文執筆・より良いNote作成のための書籍購入に充てさせていただきます