他人の評価から受ける影響
卒業論文の研究内容が自分でも面白いと思ったので、噛み砕いて書いていきます。
実験内容は、飲食店への評価をする際に、他人のレビュー(評価)からどのように影響を受けて評価点が変動するのかを調査したというものです。
実験手順は、
①飲食店の紹介文を読んでもらう
②その飲食店に点数をつけてもらう
③その飲食店に対する他人のレビューを読んでもらう
④再度その飲食店の点数をつけてもらう
です。
結果を言うと、
ポジティブなレビューは、総レビューの全てを占めている場合にのみ、評価対象の点数を上昇させ、
逆にネガティブなレビューは、レビュー内に一つでも存在すれば、評価対象の点数を低下させる
というものでした。
ポジティブなものは、一般性の高さが重視されるため、
集団内に一つ存在しただけでは、あまり信頼されないようです。
逆にネガティブなものを、私たちは避けた方が適応的なので、
一つだけしかなかったとしても、レビューを見ることで評価は下がるようです。
当たり前のように感じるかもしれませんが、
これまで科学的に実証されてなかったものなので、個人的には面白いものだったと思っています。
Amazon、食べログなど、レビューをみて利用を決めることが最近増えてると思うのですが、
その際にそのレビューから受ける影響はポジティブなものとネガティブなものとで重み付けが違うので、
自分の判断、評価にも自信を持っていきたいですね。