Ⅰ. 前回のまとめ
American Riflemanの1939年9月号ではM1ライフルの命中精度が低いのではないかという疑問、およびジョンソンライフルの大活躍が述べられていた。
今回は1940年3月号のNRA理事会、4月号の社説を見てみよう。
Ⅱ. NRA理事会と重要な疑問への議論~1940/3~
要約するとNRA副会長であるReckord少将が軍のマークスマンシップへの関心低下を批判、晩餐会では武器局トップがM1ライフルの良さを訴えると共に精度に限界がある事も認め、選定した歩兵委員会の存在も指摘した。またNRAとしてはM1ライフルが軍の新しい主力小銃である事を認めるつもりがない事も示唆した。
そんな感じだろうか。それでは本文をどうぞ。
Ⅲ. 社説:率直になる勇気~1940/4~
これもオーバーに要約すると、私達(NRA)が聞いた話から想像するにM1ライフルは本当に主力小銃として適格なのか?開発関係者を責める訳ではないが国防の為にも考えて欲しい、という事であろう。
それでは本文をどうぞ。
以上となる。
晩餐会で武器局トップが弁明した等、いきなり巨大台風になった感じである。そもそもNRAが言う筋合いがあるのかは分からないが、米国最大のロビー団体である事を再認識した次第である。
ちなみにOrdnance dept.の和訳は武器局?兵器局?どっちが良いのだろうか……
次回はNRAが行ったM1実射試験を読んでいきたい。