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40代妻子持ちの転職活動振り返り⑦:最終回(門出)

氷河期世代の中年サラリーマン、takaです。

15年以上勤めた中小企業から、プライム上場の中堅メーカーへの転職が決まりました。転職活動の経緯や背景、感じたことなどを連載してきましたが、転職先に入社して2週間経ちましたので、今回で一区切りにしたいと思います。

転職先を見つけるまで

転職活動開始から内定受諾までの経緯は別の記事にまとめましたので、こちらをご参照ください。

引き継ぎ〜有休消化まで

引き継ぎの経緯については以下をご参照ください。

初出社

約2週間の有休消化を経て、いよいよ初出社の日を迎えました。
その前に、有休消化期間中、初出社に向けて準備したことをまとめておきます。

初出社の日までに準備したこと

  • 通勤で使う電車の混み具合をチェックした
    自宅からは2路線使えるのですが、転職先では今までとは別の路線、かつ逆方面の電車を使用するため、朝のラッシュの混み具合がわかりませんでした。そのため、有休消化期間中(平日の朝)に実際に駅まで足を運び、乗るであろう時間帯の電車を何本か見送って、混み具合を確認しました。
    結果、どの電車に乗っても座って行けるということが確認できました。これまでは、座って通勤など始発でもない限り無理で、ピーク時間帯だとギュウギュウでしたので、会社に行くだけでも一苦労でした。乗車時間は10分ほど長くなりますが、体力的・精神的には楽になりそうでした。

  • スーツ着用が必須ではないため、ジャケットなどを購入した
    前職でも途中からビジカジOKになっていたのですが、入社当初はスーツ&ネクタイが必須であったため、その名残でずっとスーツを着用していました(着回しを色々考えるのが面倒&揃えるのもお金がかかる)。とはいえ、ラフで過ごしやすそうなビジカジスタイルに憧れがあったのも事実なので、これを機にビジカジデビューすることにしました。
    色々とそろえるのにお金はかかりましたが、収入が増えることを考えたら微々たるものだと思うようにしました。

  • 入社関係書類を準備した
    機密情報に関する誓約書や通勤経路、緊急連絡先に関する書類などが転職先から送られてきたため、必要事項に記入して送付しました。
    さすがにもう40代半ばであるせいか、卒業証明書は求められませんでした。身元保証人2名の署名を必要とする書類もありましたが、義父母の協力を得て調えることができました。

いよいよ本当に初出社

入社初日、最初に案内されたのは、オリエンのための会議室でした。

ビル自体は最終面接の際に訪れたことがある場所でしたが、当然のことながら、当日は受付を経て会議室(面接場所)にしか通されませんでした。そのため、実際に働く場所がどのような雰囲気なのか気になっていましたが、初日に案内された会議室からも居室は見通せないため、雰囲気はベールに包まれたままでした。

管理部門の方から就業規則の説明、保険や年金の説明、雇用契約書の説明などを受けましたが、その一方、フロア内の雰囲気や、どのような席なのかということが気になって仕方がありませんでした。

内定通知書の給与額と雇用契約書の給与額が違った

内定受諾前に送付されていた内定通知書には、月額給与の総額・内訳や、想定年収が記載されていたのですが、オリエンテーションで説明を受けた雇用契約書には基本給が1万円ほど多く書かれていました。

なんと、私が引き継ぎ&有休消化している間にベースアップしたとのこと……。

そういえば、内定受諾は2月で、入社時点では4月なので昇給の時期ではありますが、ある意味でカルチャーショックでした。

前職は定期昇給などなく、昇級昇格しても、どこが変わったのか見比べないとわからないくらいでした。そして増えたとしても、技能手当だか職能手当だかの部分が変わるだけ。「基本給」は15年間でほとんど変わらず、賞与も出たり出なかったりでした。

転職先の給与内訳は、そもそもその「妙な手当」自体がなく、大部分が基本給。会社が定めたそのテーブルのベースが変わったのだから、それを反映するのは普通のこと……なのかもしれませんが。

世の中、そんな会社ばかりではないでしょうから、本当にありがたいことです。

残業代が1分単位で支給されることも、法令遵守していれば当たり前……なのかもしれませんが、世間的には「みなし残業」ばかりで、「超過分は払います」としながらも、本当に支払われるかどうかは分からない求人ばかりです。

これを決して「当たり前」と感じてはいけず、本当に恵まれた環境に出会えたということを、いつまでも忘れないようにしないといけないと感じました。

最初の週末まではとにかくインプット

場所、部屋、ヒト、モノ、ルール、商材……すべてが今までとは違う生活です。職種は変わらないものの、覚えなければならないことだらけで、最初の1週間は頭が常にフル回転しているような状況でした。

過去の資料やガイドラインなどをとにかくインプット。周りがキーボードをカチャカチャさせながら仕事する中で、アクセス許可されたあらゆる資料に目を通しました。

半月を終えて

ITエンジニアが多い職場なので、フロアは比較的静かで、作業に集中できる環境。前職と似た雰囲気ですので順応するのに時間は掛かりませんでした。

役員、上司、指示役のリーダーなど、直接仕事で関わる範囲の人間関係は問題なし。皆さんとても親身に接してくださり、かといって暑苦しいほどでもない距離感。これから業務範囲を拡大していこうという気概と、私への期待・歓迎の気持ちを強く感じました。

「本当に転職して良かった」

家族にそう伝えることができました。

新しい環境でこれからもやっていけそうだ、という宣言でもありました。

前の会社にどんな人がいて、どんなことをやっていたか。それに対してどれほどの対価を得ていたか。将来に期待ができたか。ふと前職のことを思い出し、それを今と比べると、踏み出した勇気で得られたものの大きさを噛み締めることができました。

どんな会社でも一生安泰という時代ではありませんが、少なくとも今回の門出は我が家にとって幸福をもたらすものになったと言えそうです。

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