「異世界転生しない物語」2024/09/20 感想記事 ネタバレ有 #転しな
※この感想記事はイメージ画像を多用しております※
※また、かなりネタに振っています※
また、光藤さんの振り返り配信を聞きながら書いてます。もう本当にやってくれるだけで感謝、感謝です…。
まえがき「両班ともに観劇して…。」
まずは、Xに投稿した写真から。
パッと見、衣装も違うため、同じ脚本で舞台を行っているとは思えないかなと思います。大体、白塗りの男(光藤隆馬さん)とネクタイの男(柳瀬佑太さん)は同じですが、急遽、シングルキャストとなった樋口沙也夏さんも衣装が違います。もう座組で色が変わっていました。
こっちの班の方が良かった、XX役はXXの方が良かったとか、とか言うつもりは毛頭ございません。だって、両班ともに面白かったから。今回の観劇で、時間や都合が合えば、両班ともに見るのも一つの楽しみかなと気づかされました。
「ここまで色って変わるものなのか…」
どっちがどうで…と比較することが烏滸がましいので、悩むとしたら、この記事の構成どうしようかくらいです(笑)。
悩みに悩んだ挙句、キャストに言及する形じゃなくて、ストーリーに言及する形で作ろうと思いました。なんか個人的なキャストへの想いとか書いてしまうと、もう片班のキャストの方に、なんかこう…ねぇ…と…個人的に思ってしまうので。なんか話せる機会があれば、個人的な想いを話そうかなと思います。そんな機会ほぼ無いですけど(笑)。
ストーリーと要所の感想。
神(演:光藤隆馬さん)が食べかけのバナナ片手に登場し、観劇時の注意事項を説明。そんな中、飲食について禁止されていることを述べて、バナナをポイッと舞台袖に投げてからスタートします。
ビルの上にいる、はじめ(演:柳瀬佑太さん)(30)さん。自殺を考えている様子。一時、とりやめた上で帰ろうとしたところ、不意にビルから落下(抱き枕が)。その落下を見つける謎の少女3人組。『誰だお前ら!』と。まぁ、そういうことはよくある話です…(本当か?!)。
気が付いたら、魂と体が分離していることに気づくはじめ。
そんな彷彿とさせるセリフもあり「クスッ」と。死因は、飛び降り自殺ではなく、神が捨てたバナナが原因で転落死した、事故死である事が判明。はじめは、生き返らせるように要求します。しかも異世界に。サラっと、神は要望を了承した上で、はじめを生き返らせます。
というわけで、オープニングアクトへ。
光藤さんの配信で曲を知りました。観劇された方は、思い出すのではないでしょうかねぇ…。
「異世界転生!」「しない」「物語!」っておい!という話から場面、移り変わります。
何処かで見た事のあるようなスライムを持っている柑奈(演:増田好美さん/星野優佳さん)と刀剣を持っているエルギオス(演:理﨑茜さん/磐城信治さん)、人獣のアスナ(演:葉山こはるさん/小鳥遊彩乃さん)、魔法使いのナツキ(演:西森杏さん/北田紗菜さん)が登場。戦闘シーンを繰り広げます。そこを横で見ていたはじめ。ここで、はじめは、異世界で蘇ったと錯覚します。思い込みが激しいですねぇ。
一通り、戦闘が終わった後に、エルギオスは、はじめを新しい勇者が降臨したといい、武具一式を渡す為に、別の場所に連れていった後、カットの声と共に登場したのは、飛出最監督(演:香月雪雛さん/satoruさん(AMW))が登場。緊張緩和のために隠し撮りスタイルで見守っていた事がわかります。更に、大学の映画コンクールで大賞を監督したという肩書きを持って映画界へ行きたいために、八留してるという「トンでもない人生」を歩んでます。そう考えると年齢ははじめと同じくらいですし、後輩たちはいい迷惑です(笑)。
実は、大学の映画サークルによる異世界転生物の映画撮影の途中であり、柑奈が助監督だったことが判明。エルギオスと合流後「あいつ、いったい、何処の誰なんだ」という話の展開になります。ただ、面白そうだから撮影は続行することに。そうなってくると、まずは、はじめの素性を知りたいということから、唯一、顔割れしていない、柑奈にモンスター役として接触するように指示を出し、飛出最監督と柑奈は、はじめを追います。
その場に居残ったエルギオス、アスナ、ナツキ。帰ろうとしている矢先に、突如として、エルギオスがアスナに対して愛の告白をしますが即座に振られます(笑)。しかも役名=本名であることが判明したため、エルギオスも本名であることが判明します。
そして登場する三人組。
「なんだかんだと聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」
もうこの口上は危ないです。危険な香りしかしません。
(略)
バーン「辻岡探検隊!」
たい子(演:能登実南さん/小夜妃香さん)、辻岡(樋口沙也夏さん)、深見(演:永禮美有さん/ミサキさん)が登場。
もう、この紹介、色んな意味で危ないです。色んな意味でわかってますし、終わってますww
辻岡探検隊は、はじめの魂を探しており、三人が何らかの事情を知っていると感知します。しかし、三人はこの辻岡探検隊を監督が仕掛けた、映画撮影のための仕掛け人だと勘違いします。
そして、辻岡探検隊と、エルギオス、アスナ、ナツキの三人は、なんやかんやあって、なんやかんやあった上で、たい子の一撃で、三人は、はるか彼方に飛ばされていきました。
吹き飛ばされた場所で、エルギオス、アスナ、ナツキの掛け合いが再開します。エルギオスは撮影を早めに切り上げて帰る提案をしますが、他の二人は「どうやって帰るの?」と反問します。エルギオスはこのロケ地を幼い頃から知っていると説明します。ロケ地が大学の私有地であることに気づいた時、エルギオスが実は理事長の孫であることが明かされます。そして、エルギオスはアスナに再び告白し、アスナは少し興味を示し始めて、最終的には「金の問題か?」というオチに…。
場面が切り替わって、ベンチの上に佇む綺麗な女性。舞台袖から生えてる足、そして、そこにやってくる黒づくめの男。
大きな独り言から始まる交流。うらやましい限りです(笑)。彼氏がやってくるから待っているという女性の名は、理恵(演:渡森さやさん/星咲梨彩さん)と判明し、やってきた黒づくめの男の名は、キリト(演:福井稜人さん/島﨑美都輝さん)と判明します。
キリトは、映画撮影の途中で見知らぬここに来てしまったことを言い残し、帰らなきゃと言い、戻っていきます。
そして、ムクっと起き上がる、舞台袖から生えてる足。かなり泥酔しているご様子。その酔っ払いが理恵へ絡み始めますが、帰ろうとしていたキリトがベンチまで戻ってきて、突き飛ばされます。キリトは、酔っ払いに絡まれている思ったようです。見たまんまです。この世界の男たちは色々と思い込みが激しいようです(笑)。実は、酔っ払いと理恵は知り合いだったことが判明し、酔っ払いはミスターC(演:須賀芳紀さん/平塚友也さん)で霊媒師をやっていると名乗ります。
その後、ここが三途駅という三途の川と成り代わって出来た天国へ行ける電車のホームであることや、理恵の彼氏は死んで天使たちが魂をこの駅に運んでくるのを待っている事が告げられます。また、キリトは、この場から電車に乗ってしまったら最後、現世では死ぬことが告げられます。また現世に戻ろうと出口へ行くと痛みがあるのは、現世では、まだ治療中であることが告げられます。キリトは、役作りのために思い込んで悩みこんで、誤ってトラックに轢かれた事を思い出します。そんなこんなで色々と話をしている中で、いい具合なBGMが流れますが、着信音だったようで電話に出るとピタリと止まって「えぇっ!?!着信音なのかよ!」とツッコミながら場面は切り替わります。
さて、場面戻りまして、はじめが、誇らしげに王冠を被り、剣を持って登場です。大学の映画サークルですから小道具にも限界はありますし、かなりフニャフニャな剣ですが、はじめはこれで敵を倒せるもんだと信じて疑いません。そこに登場するモンスターに変装した柑奈。なんやかんやあって、はじめは、本気で殴りかかります(笑)。
そりゃぁ、もう「スパァァンッ!」って生音が荻窪小劇場に響きましたからねぇ。ふにゃふにゃな剣なのであんまり痛くないでしょうけど、それでも良い音が鳴りました(笑)。そして、あまりの本気度合いにビックリして登場したのは、飛出最監督。言い争いを始めます。本気で異世界転生してきてると思い込んでるはじめと、あくまでも映画撮影だと言い張る飛出最監督。
「危ない薬でもやってんじゃねぇのかっ?!」
言い争いは続いた上で、飛出最監督はどっかにいきます。たぶん、このタイミングだったはずなんだよなぁ…と記憶飛んでまして…ワタクシも飛んでおります。はい、えぇ。
そこで登場、辻岡探検隊。
そんでもって、はじめが生きてる事に驚きます。確かに死んでいたはず…というところから、辻岡探検隊が天使であることが語られます。一般的にイメージされる天使とかけ離れていること、天使の輪もないし、羽もないし…という話になると、経費削減だという話になります。
そして、はじめが、異世界転生に拘る理由について、語り始めます。
えっと、ここからは、じゃがりこをご用意ください。というわけで、はじめと理恵の回想シーン。辻岡探検隊と柑奈が後ろで聞いているのですが、じゃがりこ食べ始める、うたた寝もする…指切りを強奪する等、色々とやりたい放題だったらしいです…見たかった…(指切り強奪だけ見てない)。
理恵が病弱であり、異世界転生物語に二人して憧れていた事などが語られます。もし、二人して異世界に転生したらなんていう物語を妄想しては、イチャイチャし始めます。でもねぇ、良い感じなんですよ。本当に仲睦まじい感じが伝わってきてねぇ、まじでこんなカップルいそう!とか思えるくらいなんですよ。
そしてね、突如として、出てくるオードリーのあのネタのくだりね。
違う違う!
理恵は、はじめとの別れ際に、はじめが欲しがっていたローカルアニメ(転生モノ)のキーホルダーを病院の売店で見つけ購入していたことを報告。今後の絆として、2つ購入したうちの1つをはじめに渡し、二人は別れます。
今生の別れになるとは知らずに…。
さて、ちょっとしんみりしたところで、辻岡探検隊は「どうやって生き返ったのか?」という話になります。はじめは、ここまでストーリーを改めて説明するんですね。「まぁ、普通だったら三途駅まで来て貰って、神様が生き返らせるかどうか判断するんだけど…まぁ、生きてるんだったら、いいわ」的なニュアンスで、話します。その後、映画同好会が合流。お互いに騙し騙され、勝手に映画撮影を続行したことなどを和解して、その場は解散となり、キリトの見舞いに行こうとしますが、ひとりで行動しようとしたはじめの顔を見たエルギオスは「あの日のキリトにそっくりだ」と言い、はじめの後を追います。飛出最監督も気にかけて追いかけます。
三途駅へ場面が切り替わります。この時、上手から下手へ神様が移動しますし、入れ違うように上手から登場するのが理恵とキリト。そして登場する辻岡探検隊。辻岡探検隊からの報告を受け、理恵は、はじめが生きていることに安堵します。「三途駅に来る=死が近い」なので、会えない事が良かったという事をキリトに言うわけですねぇ。そして、神様は?という話になり、さっき、そっち(下手)に行ったと話して、下手から出てきたのは、ミスターC。辻岡探検隊は、ミスターCに最敬礼し、事の経緯を説明します。ミスターCは、キリトに霊媒師だと嘘を言っており、自身が本当の神様であることを告げます。で、ここで観客全員思うんですね「じゃぁ、あの白塗り(光藤さん)って何者?」と。ミスターCこと神様も「やばいね」という話になり、急ぐように移動します。
はじめは、異世界転生してなかったし、理恵に会えないしと、再び自殺を考え始めます。白塗りの男も登場し、自殺を促しますが、そこに現れたのは、エルギオス。少しでも関わったのなら、もう仲間だろ、そんな仲間を見捨てられないということで、自殺しようとする場面で割って入ります。もう漢です。そして、白塗りの男を見て思い出します。あ、お前、キリトの事故現場に居ただろ!、キリトの体から何かを抜き取ったのを見たぞ!的な話になり、実は、白塗りの男が悪魔だったことが判明。
そして、エルギオス対悪魔の戦いが始まりますが、一方的に悪魔が勝ちます。そして、エルギオスの体内から取り出したるは、綺麗なバナナ。
はじめは、驚きながらも悪魔がそのバナナを食べようとしている所を止めようとしますが、逆に反撃を喰らい、殺されかけようとした時、
と、稲妻が落ち、狼狽える悪魔。そして登場、辻岡探検隊。神様(ミスターC)も一緒です。間一髪で悪魔の所業を止めることができ、悪魔も雷を撃たれるくらいならと素直に
します。
はじめは、大切な仲間なんだということで、神様にエルギオスを助けるように懇願します。魂(バナナ)は、まだあるということで、体内に戻せば何とかなるということで、
バナナ(魂)をバナナ(体内)に戻すため、懸命にバナナ(象徴)の位置にバナナ(魂)を入れようと、はじめが頑張ります。
言っておきますけどね!ワタクシは何も間違ってませんよ!(笑)。
エルギオスは意識を取り戻し、病院へと向かいます。
三途駅では、ワタワタ、ウロウロし続ける理恵。事の一端を終えて、神様が帰還し、無事であることを告げます。キリトは、出口付近でウロチョロしていても体の痛みが出て来なくなっていることを感じ、現世に帰ろうとします。そこで、理恵からあることを託されます。
キリトの病室では、何処かで聞いた事があるようなセリフと共にキリトは目を覚まします。たぶん、デジャヴです。そして、あ!と思いたち、すぐさま行動に移します。
はじめは、再び独り。またもや、どうしようか考え始めます。そこに現れたキリト。そして何故か自分の名前を知っている、更には生き別れた彼女理恵の名前まで知ってる奴登場に一瞬、疑心暗鬼になりますが、キーホルダーを見せて信用させて、ここから理恵からはじめへのメッセージが流れます。
ここの演出がとてつもなく、息があってて、感動しましたねぇ。セリフの所々でシンクロさせるんですけどねぇ、あ、生でこんなことできるんだ、すごいなぁ~って。どんくらい練習したんだろうか…と。
そして生きる希望を見出した、はじめは、映画を一緒に作らないかと誘われ、新たな一歩を踏み出していくのでした…。
おしまい。
あとがき
で、後に光藤さんから解説配信で、物凄く驚くのですが、冒頭であの片手にバナナを持って登場し、注意喚起するシーン。あれ、実は、キリトの魂だったという。いや、まじか…すげー、伏線だったなぁ…と。気づいた人います?と、そんくらい伏線や小ネタがあっちこっち散らばっていましたね。もう面白かったです。
冒頭でも書きましたけど、両班ともに観劇した上で、それぞれの班でしっかりとチームが出来ていて、この座組で、ひとりでもキャストが違っていたら、それこそまた大きく色が変わったんだろうなぁ~というのが正直な感想です。だから、〇〇役はどっちが良かったとかじゃないんですよねぇ。
こう辻岡探検隊もそうですが「はじめと理恵」と「キリトと理恵」の絡みもこうも印象変わるものなの?と思えるくらい違ってたんですよねぇ。
ちょっと、この転しなの話をする機会があったので、話をしたのですが、よく言えばですよ、よく言えば、王道のA班、爆発力なB班って、そんな感じで話をしました。たぶん、この印象が強くなってる理由は、たい子とアスナだったかなって今となってはそう思ってます(笑)。
「今後は、両班見る」という楽しみ方を教えてくれた舞台でした。
まぁ、次の観劇で、今回得た教訓が守れず、片方しか見れずで、後悔するんですけどね(笑)。
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