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『 #センチメンタルメタモルフォーゼ 』11/28 感想記事 #演劇集団イルカボーイズ #ネタバレ


率直な感想

 よく「えげつない」という言葉をワタクシは使います。まぁ、悪い意味ではなくて、良い意味で「とんでもないこと」とか、そういう意味で使う事が多いんです。

 舞台が終わって、ドッと来た心地よい疲労感に、こんな感覚は久しぶりだな~と。電池が切れたように眠る…なんて、仕事で疲れて、そんな電池が切れたように眠れることはあっても、観劇でここまでなったのは、初めてでした

もう「えげつないほど、とんでもなく面白かった」というのが率直な感想。観劇を始めて、まだ半年たらずですが、間違えなく半年間の間で一番で、将来においても、たぶん、このセンチメンタルメタモルフォーゼを超えるインパクトある舞台に出会うのは難しいかも…と少し危惧している部分でもありますが。

舞台が始まるまでの間。

小劇場「楽園」は、初来場。下北沢は、本多劇場グループがあって、色んな劇場をあって…。よくいく「劇」小劇場から、シアター711とかあって、その中のひとつ。

そもそも「王様シートってなんぞ?」「地下なの?」「なんかL字型なん?」「え?この柱なに?」と、個人的にドキドキしてましたが、到着して入場して席に案内されるなり「え?!案外、近っ!!」と。

王様シートに座って舞台を撮影(許可されております)

いやぁ見てる最中は「迫力すご~」と。王様シート自体を撮るのすっかり忘れていたのですが、まぁ、ゆったりソファで極楽気分でした。もう、このシートの虜になりましたね~(笑)。次回以降もイルカボーイズさんの舞台を見る機会があれば、この席だな~と。

王様シートの記念品(パネル)も頂きました。他のシートには「特典席」とか書いてあるパネルが置かれていて、お客さんがきたらスタッフが回収するのですが、それを見ていたワタクシもこのパネルも…と返そうとしたら「あ、それは記念にお持ち帰りください。」と笑顔で言われ「ふぁー!まじっすかー!」と。もう、そりゃぁ、額縁に入れて飾るしかないですよ…と。ストックしていた(!?)額縁で、帰宅早々にセットして飾りました…。

毎日、見てると自己肯定感があがる

で、このパネルを見て、とあることに気づくんです…。

メインビジュアル

中央の集合写真に夢中でタイトルの両脇に…人がいるの気づかなかった…


…じゃない!増えてるやんけ!!?!?

これ、情報解禁直後のメインビジュアル。このポストを見ると、メインビジュアルのタイトル横の両脇に人がいないんですね…。このタイトル横にいる二人がこの舞台の重要人物だったりするわけです。いつの間に増えてる…おそろしや…

キャスト

※サカイが見たのはB班です。敬称略
さっこ(子供)…岡本 莉瑚
さっこ(大人)…加藤 あやの
きっこ(子供)…高居 茉央
きっこ(大人)…木村 玲子
さくや(子供)…A班 鈴木 わこ/B班 松田 桜
さくや(大人)…山田 麻鈴
あめり(子供)…A班 瑞生 彩夏/B班 鈴木 わこ
きっこの母…大洞 志保
五十嵐…山本 将起
リンダ(子供)…宮川 竜之介
リンダ(大人)…咲田 雄作
キンダガー瑠奈…キンダガー瑠奈
あきな(子供)…A班 松田 桜/B班 松永 春香
あきな(大人)…A班 夏沢リカ/B班 戸倉 志歩
かがみ…A班 藍詩/B班 菰田 望夢
佐藤…鎌田 廉
ジュリー…A班 鈴木 ルカ/B班 柴田 晃太郎
チャコ…黒田 小百合

あ…れ…?

木村…間部正太郎

あれ?!間部さんの名前なくね?!(笑)

って今、思ったよwだからなんでだよ!www

感想

あらすじ

 高校生の同級生だった、きっこ・あめり・さっこ・さくやが偶然にもきっこのダンスショーの舞台で再会することになる。高校卒業ぶりに出会う四人。

それぞれが子供から大人への過程で苦しんだり、辛かったり、しかし、まぁ、色々あって、生きていくんだ、いかなければならないんだって、そんな物語です。

太字部分は台本より引用

観劇

 序盤に大人役、子供役の導入が終わった後に、凄いダンスを見せつけられ、圧倒していると、ギターを持った関西弁の男と共に天使みたいな恰好の少女が現れます。王様シートに座っていたので、がっつり絡まれました。役得です(笑)。結構、王様シートに座っていると、プロレスのシーンとかでは、役者さんと握手したりと、なかなか味わえない体験でしたね~。

 それで舞台では「ボタンを押すと、舞台上の時間の流れがストップする」という、何処かで見たことがあるシステムがちょいちょい良い感じに入ります。舞台の流れを止めることなく、ガッと入って補足的な説明したり、ツッコんだりと面白かったです。

 子供時代(といっても高校生)、大人時代と別れてサブとメインで演じるのですが、丁度、劇場の柱があって、自分視点では良い感じのコマ割り感を出していて、さながら漫画を見ているような、時には映画を見ているような感覚に陥ってました。劇場の使い方うま~と、ただただ関心するばかりでした。

 面白い想い出からあることをキッカケに、仲が良かった四人が少しずつすれ違って、苦くて辛い、でも夢を追っていくんだ的なお話で、メインの4人については、それぞれが辛い思いをしています。さくやは重病な妹を抱えている、さっこは友達を想い本当の自身を告白できないでいる、きっこは複雑な家庭環境を背負ってる、あめりはもうわかんない(おい)。とにかく、修学旅行で起きた出来事が主で、ズレが生じ始める感じです。まぁ、ここまでの、あめり(子供)のドタバタ感と泥酔あめりが、めっちゃ可愛かった。見た事ない鈴木わこって感じで、好きだなぁ~。

物語、中盤から終盤にかけて、大人になった登場人物たちが子供の頃の想いと共に演じるというのが、新感覚でした。今まで回想というと、真っ二つに別れていて、過去と未来は交わることがないので一緒に演技するということはほぼほぼ無いと思っていたのですが、上手い具合に演出されていて、もう感動しましたね。
 さくやの妹チャコが亡くなり泣き叫ぶシーンとかは大人も子供二人の役者さんが一緒に泣き叫ぶし、101人目の男だが超危険な男を逃すまいとするあめりの葛藤とかは、子供あめりが大人あめりに話しかけたり。大人きっこ、大人あきなの前で子供きっこ、子供あきながダンスバトルしたり。そんでもって、国民的女優になるためのオーディションを受けて拳を突き上げる大人さっこに助力する子供さっこ。
 なんせね、大人役子供役のシンクロ率がメチャクチャ高いの。ここまで寸分たがわぬ、なんかハーモニーとも言えるセリフの読み回しだったり、役どころの思考だったりが、もう完全にシンクロしていて、なんか、合図で「サン、ハイ!」とかで読み上げたり、朗読したりとかじゃなくて、まじで、なんかもうメチャクチャにシンクロ率が高くて、まさに文字通りの「阿吽の呼吸」とか「一心同体」な感覚は、えげつなかったなぁ…

 最後の方のね「なんじゃこりゃぁ!ってやりたかっただけじゃない?」とか、秀逸なオチで笑ってね、舞台が終わっていったのもよかったのかな~と。たくさん圧倒されて、たくさん笑って、ドッと疲れて、本当に良い舞台だったなぁ~、と。今となっては、1回しか見れなかったのは残念だったなぁ~…もっと時間作ればよかったなぁ~と少し後悔。

おまけ・あとがき

戦利品。

トレーディングカードの戦利品。
チェキ。ちなみにワタクシ、右手でこのポーズすると震えてしまいできません(笑)

この他にサイン付き台本を購入。


また、好きな劇団がひとつ増えてしまいました。

次もまたよろしくお願いします。

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