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『 #魔女エステリーゼの事件簿 』【闇と大蛇編】2024/11/08,10 感想記事 過去 #ネタバレ

まえがき

 まずは現代の記事を書いておりますのでご覧頂ければ幸いです。

 まえがきを書いてたのですが、読み返すと、なんか、あとがきっぽくなってしまっていたので、あとがきに回してます

 今回、歴史上の出来事(ロマノフ家の処刑とか)の話が出てきますが、説明段階で取っ払います。単純にワタクシ、歴史が苦手なのでと覚えていないので(笑)。

感想記事をお読みいただく前の注意点

  • 個人的な考察で語っております。

  • 難しいカタカナの名前やらいっぱい出てきます。そしてそれを省いています

  • 今回は「現代編」と「過去編」で分けて書いてます

  • さらにいうと「姫と魔笛編」「おまけ」として4本立てですw

  • 文中、敬称につきましては略させて頂きます。ご容赦ください。


舞台設定と相関図と登場人物

舞台設定について

 舞台は1917年のロシアです。

熟練度が上がってきた相関図

エリーゼ(演:涼雅)

 闇と大蛇 過去編の主人公。物語は、エリーゼを中心に動いていきます。貴族であるエドウィンと結婚したは良いものの、戦争の煽りを受け、失脚寸前。エリーゼが理想とする未来を手に入れるために、名家を建て直そうと奮闘する。

メサイア(演:柳瀬佑太)

 闇と大蛇 過去編におけるキーパーソン。ある罪に問われ、投獄されている。先の世界大戦において、武器商人として一財産を築き上げた富豪。性格はクズ人間と言われるほどに悪い。

ルージュ(演:福士真未)

 エリーゼの使用人。エリーゼのために、家のために、と世話焼きから策を巡らせるところまで、協力し、奮闘していく。

エドウィン(演:香月雪雛)

 エリーゼの夫。失脚寸前において、何処か他人事のように木こりをしている。エリーゼがひとり奮闘している中、何かを思いついたのか行動に移し始めるが…。

タチアナ(演:丸山美月)

 反貴族組織(言うなれば市民団体)の一員。貴族達に虐げながら生きて来た。戦争を機に立場が逆転しており市民たちを扇動し、その機会を伺っている。

マチルダ(演:吉田実紀)

 タチアナと同じ組織の一員。タチアナと同じように貴族達に虐げながら生きて来た。どちらかというと、武闘派の印象。

ルビア(演:小夜妃香)

 エリーゼとは従姉妹関係。互いに信頼関係があり、エリーゼがロシアに滞在している期間中は世話を焼いている。

ケイティー(演:星野優佳)

 ルビアの使用人。幼い頃からルビアに仕えており、自身の立場が危うくなったとしてもお嬢様を守るために行動していく。

企てる

 エリーゼとエドウィン、ルージュが暮らしている屋敷にタチアナとマチルダが訪れる。友好的な来客というわけではないようで、タチアナとマチルダは、過去にエリーゼの父親によって苦しめられた過去を明かす。その後、エリーゼとエドウィンが置かれている財政難であることを見抜き、この住んでいる屋敷を買い取ると提案する。
 エドウィンは、このまま過ごしていたとしても税金が納めれず、屋敷も差し押さえされてしまうだろうと、何処か他人事のようにエリーゼに語る。この屋敷を失うと帰れる場所がなくなってしまう境遇であり、理想とする未来を手に入れるため、エリーゼは何とかしようと策を巡らせる。
 そんな中、メサイアという男が、先の世界大戦で一財産築いたという話を聞く。エリーゼは、メサイアから舞踏会にて求愛を受けていたが、あまりのクズ人間ぶりに拒否していた過去を思い出す。現在、メサイアは投獄されいる身であり、将来的には処刑されてしまうのではないか?という話が持ち上がっているとのこと。
 将来的に処刑されるのであれば、一時的にお金を借りたとしても後に返さなくても良くなる。そう考えたエリーゼは、早速、メサイアを取り込もうと、画策し、投獄されている場所へ、身支度を整え、出かけます。
 エリーゼはルビアとの再会を経て、挨拶を交わす間もなく行動を開始します。投獄されているメサイアに接触し、騙すための話を持ちかけますが、メサイアはエリーゼの手が農作業で荒れ果てていることから彼女の状況を察します。
 エリーゼは自分の置かれた状況を見抜かれたことを認め、正直にお金を借りたいと申し出ます。メサイアは担保を求め、エリーゼは自分自身を担保として提案し、結局お金を借りることに合意します。

 途中、エリーゼの心の声的な演出もあって「お?これ、どっかで似たような演出を見たぞ。しかもコメディで」とか思いましたが、まぁ~、そこはミステリーの世界ですからね。ちょっとした演出だったなと。個人的なポイントは、エドウィンでしたね。なんか他人事というか、今、置かれている状況から新たに木こりを始めてみたりと、実は名家とか屋敷とかどうでもよくて、なんかエリーゼと小さな幸せがあれば、それでいいという考えなんだろうな~と。ただ、それを言うと、恐らくエリーゼから色々と言われるだろうから切り出せないみたいな感じなのかな?とも思いましたね。そうなってくると、エリーゼがひとり奮闘しながらも周りが付いてこない感が出ていたな~と、そんな印象でした。

崩れる

 メサイアから自身を担保に融資を受けたエリーゼは、毎日のようにメサイアと面会していた。そんな日々が続き、月日が流れたある日、突然、エドウィンがエリーゼの下に訪れる。
 エドウィンは、エリーゼが受けた融資によって、税金が納められ、屋敷も手放すことなく生活できていることを感謝しつつも、自分自身も行動を起こさないといけないと思い、やってきたのだという。
 そして、その行動というのが、強奪するということ。銃器の取り扱いには、訓練が必要だが、手りゅう弾であれば、簡単に取り扱うことができると知ったエドウィンは、これを駆使して強奪することを閃き、やってきたのだという。
 エリーゼは、強奪する人間、悪党にエドウィンをさせるために、今まで行って来たのではないと説得するが、エドウィンはどこ吹く風、颯爽とその場から去ってしまいます。
 その後、メサイアが自身の政治的な汚い繋がりを使い、解放されます。過去にも同じように、メサイアが気に入らない人間を抹殺しては、政治的な繋がりで捕まることなく、罪から逃れてきたことを告白。エリーゼは、それを聞いて、やはりこのメサイアという男はクズであることを再認識したのと同時に、自身の立てた計画が崩れている行くことを察します。また、ここで交流している場面をタチアナとマチルダが目撃します。
 メサイアは、解放されたのを機に、エリーゼに結婚を迫り、拒否するのであれば、今まで融資したお金の全額返済を求めます。そこに、エドウィンがやってきて、離婚を求めますが、エリーゼ、エドウィンの二人は、その場から逃げ出します。

  エリーゼにとっては、最悪な展開になりつつある中盤といった感じで物語は進行していきます。エドウィンは、どうしてそういった強奪という発想に至ったのか…よくわからなかったですが、まぁ、時代がそうさせたのでしょう…と勝手に思う事にします。

逃げる

 自身が想像していた未来とは異なる最悪な展開になりつつあった状況にエリーゼは、ルージュに相談を持ち掛けます。ルージュは、今、置かれている状況から一刻も早く離れる、遠くへ逃げる事を提案し、エリーゼは、早速、行動に移そうとしますが、そこにマチルダが訪問します。
 マチルダはエリーゼがメサイアと出会っていた事を、不貞を働いていたと思っていた、マチルダは追及し吊るし上げてやろうとしてやってきていたのです。ルージュは、エリーゼとルビアを裏口から逃がした後にマチルダと問答します。エリーゼに会えない、連れていけないとわかると、マチルダは持っていた手りゅう弾を投げ、その場にいたルージュを殺そうとしますが、ルージュは咄嗟の判断で投げ返し、難を逃れます。しかし、この手りゅう弾でマチルダが死亡。爆音の影響でルージュは聴覚を失ってしまいました。
 一方、遠くへ逃げようと駅へやってきたエリーゼたちは、メサイアに見つかります。メサイアに見つかった後に、連れ去られようとしますが、間一髪でエドウィンが登場。その後、ルビアが用意していた馬車に乗り、再び、遠くへと逃亡していきました。

 中盤から終盤にかけて、細かい所の描写がいっぱいあったはずなのですが、色々と忘れてますね(汗)。申し訳ねぇ…と思いつつ、印象的だった大まかなストーリーを中心に書き出してみました。自分自身の中で、突き刺さったのが、ルージュの聴覚を失ったシーンですね。最前で見てた時なんかは、もう表情込みで、形容し難い震えがくるほどでしたね…。

繋がる

 そこには、無惨な光景を目の当たりにした、メサイアがいました。確かに、あの時、あの場所から逃げて行ったはずのエリーゼ、エドウィン、ルビアの死体が横たわっていたのです。
 逃げて行った後、馬車はタチアナの指示の下、武装集団に襲われ、凄惨な死を遂げていたのです。
 どうして、このようなことをしたのか、その場にいたタチアナに問い詰めるメサイア。今までの生い立ちについて話す、タチアナ。
 メサイアは、タチアナの生い立ちを聞いた上で、こうする権利は君たちにはあったと言いますが、そこからは何も生まれないということ諭し、一度、愛した人間が殺された事による絶望を抱えながら、その場を去っていったのでした。

 この場面において、現代編と暗転ほぼ無しのシームレスで場が繋がっていくんですね。現代編では、最終的にエステリーゼと偽者だったアリスが落ち合う場所に、モブの遺体として横たわっている三人が、メサイアとタチアナが登場すると、そのままエリーゼ、エドウィン、ルビアになるといった感じで「あ、これは、うまいなぁ…」と。別に、あの三人の遺体が常に残っているわけではないですからね(汗)。そして、この場面があったからこそ、現代編と繋がる重要な場面なんですよね
 先の世界大戦において、メサイアは一財産築いたものの、この一件があり、争い事は悲劇しか生まない、憎しみの連鎖を断ち切るべく、自身は復讐などをせずに平穏に暮らそうとしていた。
 しかし、何らかの事情で戦争の大きな火種になりうるものを集めた形見箱を作らざる得なくなった。そして、14年後、その形見箱の獲得しようと動く組織がいることが発覚し、争い事を起こる事を憂い、メサイアは物語序盤に形見箱を託していたエステリーゼに出会い、メッセージを残した。という個人的な見解ですねぇ。

あとがき


 過去編と現代編のリンクを考えると難しいかったというのが正直の話です。

 例を挙げるとすると、巫女と童編ではオズワルドの過去を描いており、現代編ではオズワルドが犯人なのか?と思わせる描写がありました。姫と魔笛編では、セシリアの幼少時代であり、何人かの登場人物が出てきます。そして、狼と兎編は、犯人たちの幼少時代の悲劇を描写していたのです。

 しかし、闇と大蛇編の過去と現代のストーリーについて直接的な描写が無く、間接的な描写に終始しており「これはもう別の物語として考えた方が良いのではないか?」と思い、記事も別けました。

 こう辛いなぁ~、それぞれの想いのすれ違いや、ちょっとしたことでの話が、こういう結末になってしまったんだろうなぁ~と思いながら、記事を作っておりました。

 そういえば、戦利品を整理している時に「そういや、過去編に出てる人のブロマイド少なすぎやしないかい?」と思ってしまった…猛省。

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